5月3日(水)
Alice Springs8:30
14:00Uluru(Ayers Rock)
エアーズロックサンセットツアー
キーディポジットの$10を受け取って出発する。今日はどこ行くの?エアーズロックに行ったら戻ってこないの?よくあるYHの出発シーンであったが、エアーズロックからシドニーに飛ぶと言ったら、ちょっと驚いていた。バックパッカーはそんなことしないよな、確かに。傘を開くほどではないけれど、霧雨のような雨が降っており、今日のエアーズロックの天気はいかがなものかと心配する。東京と大阪くらい離れているし、大丈夫だとは思うけど。
トッドモールの店は夜早く閉まる分、朝は早くから営業している。サンドイッチを購入してバス乗り場へ。バスの行き先表示はUluru。ウルルとはアボリジニ語で、エアーズロックのことを指す。カウンターで昨日の予約金以外の料金を支払い、バス乗車券を受け取る。バスは全指定席。8時半定刻に出発し、列車で乗ってきた南方面へバスは進む。ほとんどまっすぐの道で、しっかり舗装されているし、周りには何もない風景が続くので、時速100kmくらいで快調にとばす。周りは砂漠といっても、赤い土に低い木々がたくさん生えている。もっと真っ赤な大地をイメージしていたが、ちょっと違うようだ。
1時間くらい走ったところで、1回目の休憩。エアーズロックまでは何もないと思っていたが、いわゆるサービスエリアがあり、ここにはキャメルファーム(ラクダ牧場)があった。食事もできるし、有料でラクダにも乗れる。ラクダで観光するツアーもあるらしい。多くの人はここで朝食にしていたようだ。
さらに1時間走り、また休憩。1時間ごとの休憩が確実にあるらしい。10分くらい休憩と言うことであったが、なかなか出発する気配なし。乗客もぜんぜん集まってこない。そういえば、何かを待つと言ってたなぁ・・・と外でぶらぶらしていると、反対側からバスが到着し、ウルル行きのバスに荷物を積み替えているではないか。このバスはアデレード発アリススプリングス行きのバスで、ウルルへ行く人たちの乗り継ぎを考えてあるようだ。その人たちの休憩時間をとって、バスはほぼ満席で出発した。
今まで南に向かっていた進行方向が西向きに変わる。風景は相変わらずであるが、時折晴れ間がのぞく天候になってきた。今日のサンセットは大丈夫かもしれない。ウルルの到着予定時刻は14時の予定。現在13時前であるが、左手にぽこっと岩が見えてきた。もしや、あれがエアーズロックか?それにしては、1時間もかかる距離の山が果たして見えるものだろうか?
そう思っているところで、休憩タイム。キャンプ場に小さな売店があるだけの休憩所。そこから、先ほどの山がきれいに見える。地図を見て納得。マウントコナーという山であった。それにしても、エアーズロックのような形だ。にせエアーズロックと名付けよう。バスを降りると、ハエの出迎えを受ける。これがエアーズロックで有名なハエどもらしい。もう秋になっているから、ハエは少ないと思っていたが、まだまだかなりいる。顔のあたりをぶんぶん飛んで、目障りでしょうがない。ハエ共にすっかり背中を占拠されている人もいた。
最後の休憩を終え、バスはラストスパート。ついに本物のエアーズロックが姿を見せ始めると、エアーズロックリゾートに到着である。ここは、エアーズロックから10kmほどのところに作られたリゾート施設。かなり大規模なもので、ホテル5軒を始め、インフォメーション、スーパー、銀行、郵便局、最低限必要な物がそろっている。バスはそのリゾート内をぐるりと周り、ホテルごとで乗客を降ろしていく。エアーズロックは混雑が予想されるという歩き方の脅しにより、ここのホテルは日本で予約しておいたSpinifex Lodge。ショッピングセンターのすぐ隣という高ロケーションで、友人とこのホテルに集合である。
荷物を置くと、早速インフォメーションでこれからのツアーを確認。もっとも一般的な大手のAATkingsにする。様々なコースが用意されており、エアーズロック関連では、サンライズ、登岩、ベースツアー(麓散策)、サンセットで、マウントオルガズ関連は、マウントオルガズとエアーズロックサンセット、オルガズ風の谷(夕方のコースならBBQ付き)というのが用意されている。
日本語のツアーも用意されており、オルガズ風の谷以外はすべてこなすことができる。英語ツアーと$10(650円)程度の差しかないので、英語力に自信のない人は、こちらに参加すると良いだろう。また、$100(6,500円)多く払うと、空港から送り迎え、ホテルのチェックインまで日本語ガイドがついて、いたれりつくせりのコースもある。初めての海外旅行で不安という人でも大丈夫なようになっている。
まず、オルガズ風の谷ツアーに今からいけるかどうか聞いてみると、すでに14時半になっているため、14時15分出発であるからダメ。これから出発できるツアーは16時45分発のサンセットツアーのみ。出直して作戦を練る。それぞれのツアーは別々に申し込めるが、英語のツアーには、3日間有効のスーパーパスというのがある。エアーズロックの全てのツアーに加えて、バーベキューオルガズ風の谷のツアーが含まれている。また、サンライズとサンセットについては、2回ずつ参加可能である。$189(14,000円)もするので、最初からレンタカーで行けば良かったと思ったが、まぁこれも英語のリスニング勉強のうちだ。ちなみに、二人でレンタカーを借りたら、同じ値段で3日間借りられる。
とりあえず今日サンセットに行くことにして、スーパーパスを今日から開始しとする。あさってまで有効期間があり、とりあえず今日のサンセット、明日の午前はサンライズ+登岩+ベースツアー、午後はオルガズ風の谷BBQ付きを申し込む。それにしても、ここのカウンターでは、ちょっと説明にめんどくさくなると日本語をしゃべる人にバトンタッチされてしまう。英語で何とかしたい自分にとっては、嫌だった。
ツアーのバスは全てのホテルに迎えに来る。5つしかないから、当然といえば当然である。ホテルに戻ってゆっくりし、時間になったらホテルの前で待つ。だんだん天気も良くなり、かなり低い雲が立ちこめている。話によると、雲があったほうが、エアーズロックが燃えるように赤くなるという。それならば、もしかしたら今日は絶好のサンセット日和かもしれない。
ツアー最初の参加であるため、国立公園の入場券をもらう。バスのツアーではいちいち確認することはないが、車や他のツアーでは、ゲートでこの入場券を見せる必要がある。エアーズロックが目の前に大きく見えてきた。電波少年の地球防衛軍がすれ違ったのはこの辺だなと思われた。そう、わざわざ料金を払って、国立公園内をヒッチハイクの車で巡っていたことになる。テレビ番組なんて、そんなもんだよなと思いながら、エアーズロックにたどり着いた。
とにかくでかい、すごい迫力。バスはエアーズロックをぐるりと周る。一周道路は10kmもあり、とにかく大きな岩だ。一周したあと、サンセットポイントへ。日が沈むまで1時間弱。「太陽が沈むまで、ゆっくりワインでも飲んでください。今日は天気が悪いかもしれないけど、良くなかったら、ワインを飲みにきたと思えばいいでしょう。」などと言っていたが、天候が悪いどころか、空に雲がたくさん浮かび、エアーズロックがはっきりくっきり見える。
そして、サンセット時刻になろうとしたとき、エアーズロックが急に赤くなりだした。今まで太陽の光を浴びて黄色く輝いていた岩が、赤々と燃え上がり始めたのである。これはなんてすごい景色なんだろうか。周りからも、色が変わった!と声が挙がる。そして、1分もたたないくらいで、急速にエアーズロックは暗くなってきた。これで日没である。確かに、あの赤い色を見た後で暗くなったエアーズロックを見たら、もう終わりだ。サンセット後5分でバスは出発というのもうなづける。そうして、バスはホテルに戻り、エアーズロックの初日はふけていった。

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