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4月30日(金)
【青の洞窟とナポリ、世界遺産ポンペイ1泊2日観光ツアー】
ローマ ナポリ ポンペイ遺跡 ソレント
Grand Hotel Cesare Augusto

今日も朝早くに7時に出発。これからナポリへ二日間のツアーなので、大きめのスーツケースはホテルに預けるために、ローマはちょっと良いホテルにしたというのもある。6時20分にチェックアウトして荷物を預かってもらい、6時半からの朝食を食べる。50分に終わってロビーに向かうと、昨日と同じく早くも迎えに来ていた。昨日とは違って自分らを含めて4ホテルを回り、集合時間の7時半ぎりぎりに到着した。すぐさまバスを乗り換えて出発である。

カプリ島日帰りツアーとポンペイ日帰りツアー、そしてポンペイ・カプリ島の二泊ツアーが混載になっている。今日のガイドさんは四名で日本人が二名。ポンペイのガイドさんは昨日のバチカン美術館のガイドさんと同じ人だった。

バスは一路ナポリへ向かう。途中トイレ休憩兼お土産や休憩が20分ほどあり、それを含めて3時間の長丁場である。電車なら高速列車で一時間の距離だがツアーの方が効率が良いので仕方ない。ナポリの近くには予定通りに到着したものの、高速道路から港への道が大渋滞で、着いたときには11時を過ぎていた。ほとんどがカプリ島組だったらしく、20名くらい降ろしたら残りは二日間ツアーの人だけだった。

ナポリ湾元々時間調整があったのか、なぜかしばらく待ち時間。ナポリ発のポンペイ日帰りツアーの3人を加え、日本語組は総勢9名、英語組は一組だけで、英語の方が人数が少ないというびっくり状態だった。その後は、バスに乗車したまま、ナポリ観光。というか、ちょっと遠回りして港に向かうだけ。ナポリの見所は元々無いから、観光する必要性すらないのではなかろうか。そして、左手に卵城が見えるナポリ湾で写真休憩。前回来たときはここまで来なかったが、弧を描くきれいな海岸線が美しい。

カメオ工場簡単なナポリ観光を終えると、いよいよ本日のメインイベント、いよいよポンペイへ向かう。と思いきや、またしてもお土産や休憩である。カメオと呼ばれる貝殻に彫刻を施したブローチなどを販売する工場である。いつものように割引券などもらうが、この日の夜泊まったホテルの方が安かったし、最後のトイレ休憩の売店の方が安かった。無駄な休憩時間を費やして、誰も何も買わないままやっとポンペイへ。ナポリからは電車で一時間もかからない距離で、バスでもそれくらいで到着した。

ポンペイ大聖堂その前に昼食の腹ごしらえ。ポンペイ遺跡を通り過ぎ、ポンペイの市街地へ。なんだか見覚えのある風景。5年前に来たとき降りた駅だ。そして、帰国後見た写真の中には、同じ教会の写真が撮っていて我ながらびっくりした。その教会はバチカン市国の所有だという。イタリアの一部の教会のほとんどはバチカンのもので、国としてもバチカンの飛び地になっているとのこと。バスはバチカン市内の領地に停まり、イタリア領内のレストランまで歩いていく。ツアーのレビューに書いてあった通り、パスタはムニュムニュでまずい。客が来る前に大量にゆでておいた感じ。メインの肉料理もチャーシューみたいだったし、何を食べてもおいしいイタリアで、まずい物があったとは。

再度バスに乗り込み、いよいよポンペイ遺跡へ。ポンペイは西暦79年のヴェスヴィオ火山の噴火により埋もれた町。その火山はナポリからも見ることができるので、その山をぐるりと回って反対側に来たことになる。南側の入り口から入り、城壁に沿って大劇場と小劇場が並ぶポイントから見学スタートである。

スタビア通り見覚えのある劇場から大通りにでると、馬車が通った跡が残るスタビア通りに出る。この馬車の通った道は人が歩いた道ではなく、下水道も兼ねた馬車専用道だそうだ。人は横にある専用の歩道を歩いたそうで、所々に横断歩道がある。こういう説明があるのもガイド付きならでは。

チェイユス・セコンドスの家通りから少し入ったところにある家に入る。バチカンでも何度も見てきたフレスコ画が、家の中の壁画として色鮮やかに残っている。すぐ隣は洗濯屋で、洗濯をした大きな洗濯槽や、木製の洗濯に使った道具などを見ることが出来る。前回は時間が短かったこともあったが、家の中にはほとんど入らなかったので、こういったものがあったとは新しい発見だった。

アボンダンザ通り裕福な通りと呼ばれるアボンダンザ通りを進む。スタビア通りと交わるところに水飲み場があり、今も実際に水道が引かれている。国際色豊かな町だったということで、文字よりも絵の看板が残っている。商店が建ち並んでいたようで、壺が残っていたことから酒屋などがあったことがわかったそうだ。

ジュピターの神殿そして、町の中心であるジュピターの神殿に到着する。その神殿の前にはフォロと呼ばれる広場が広がる。そのフォロから神殿を眺めると、ちょうどヴェスヴィオ火山をバックに神殿が立つ。見事に計算して建てられたのだろう。しかし、その山の噴火で町が消滅するとは何とも皮肉である。

フォロの浴場神殿の脇の道を進むとジュピターの神殿のちょうど裏に公衆浴場がある。大きな建物の中に、広々した空間が広がっている。奴隷を待たせておいた部屋や更衣室など、様々な部屋がある。ここは壁画というより彫刻が見事だった。公衆便所をみつつ、フォロに戻ってくる。

犠牲者の石膏像フォロに戻ってくると、発掘物を並べた棚があり、その棚に犠牲者や犬の石膏像が無造作に置かれていた。前回時間切れで博物館に行きそびれて、この石膏像を見られなかったのだが、こんな棚に無造作に並べられているとなんだか寂しい。

裁判所であるバジリカを通って、二時間の観光は終了である。ポンペイと言ったら、ファウヌスの家の彫像は外せないと思っていたが、今回のコースには含まれていなかった。少し待ち時間があるので、売店などを見て回ると、5年前に買った日本語のガイドブックが今もなお売っていた。

ソレントここでガイドさんとはお別れである。日帰りツアーの3人とガイドさんはバスでナポリに戻っていく。こちらは陽気なおっちゃんが運転する大型の車に8人乗り込み、一路ソレントに向かう。ソレントは鉄道が乗り入れ、アマルフィ海岸の玄関口である。小さな町を通り過ぎるたびに、景色が良くなってゆく。

結局、ソレントのホテルには一時間くらいかかって到着した。ツアーについているホテルだからあまり期待はしていなかったが、四つ星ホテルでまずまず。海に面していないので、山の景色なのが残念である。夕食まで時間があるので、町をぶらぶらしていると、ジェラートのお店があったので迷わず購入する。31アイスクリームみたいな小さな売店で、ローマに比べれば格段に安かった。夕食もホテルで食べることになっていたので、ツアー料金が若干高いものの、全くお金を使わなくて良いので、なかなかお得なツアーだと思った。明日はやっと朝早くに起きる必要がないので、ゆっくりのんびりすることができた。

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