'99秋 ハワイへの旅'05夏 タヒチ・イースター島への旅'14夏 パラオへの旅




8月20日(土)
Bora Bora9:30 VT438 10:15Papeete(FAAA) タヒチ博物館 ゴーギャン博物館 ファアルマイの滝 Papeete(FAAA)
8月21日(日)
Papeete(FAAA)0:55 JL5178
8月22日(月)
8:00東京(成田)

イースター島で実物モアイに圧倒され、タヒチの青い海でのんびりし、大満喫の旅もついに最終日。タヒチへ戻るのは最終便にして、ぎりぎりまでボラボラ島を満喫することも考えたが、プロペラ機が飛ばないリスクも考えて早めに本島へ移動しておきたいと考えるのは八重山と同じ。9時くらいの飛行機で出ればよいだろうと、9時半の飛行機を予約したのであるが、船の送迎があることを考えていなかった。さらに車の送迎を考えると2時間前の出発になるのも当たり前。7時半にチェックアウトしてくださいと言われ、7時20分頃にチェックアウトすると、送迎ルトラックは7時45分とのこと。日本人感覚では言われたよりも前の時間にしてしまうが、こちらではそうではないようだ。

ナベットルトラックでバイアレ港まで送ってもらう。朝一の飛行機で到着した日本人がすでに待っていた。そういえば、先週の同じ日の早朝に、日本から到着したのだった。最初にボラボラ島に来ていたら、同じパターンになっていただろう。船が空港近くにくると、今まで曇っていたのが晴天に。これなら飛行機からの眺めも期待できそうだ。あまりチェックインする人もいず、こんなに早い時間に出てくる人はやはりいないらしい。空港にはちょこっとしたおみやげ屋があるので、おみやげを少々買い求める。

飛行機は、帰路も当然自由席である。行きは左側の席と書かれているが、帰りについては書かれていない。もちろん右側になるのだろう。搭乗率は50%ないくらいだろうか。行きとは違って、席はどちら側でも選べたが、残念ながら羽の下。送迎船に乗れなければ空港までたどり着けないのだから、現在いる人たちが搭乗してしまえば、待つことはない。なんと9時30分発の予定が9時10分過ぎには出発した。

ボラボラ島行きの飛行機はぐるっと回って着陸したが、帰りはそのままタヒチヌイへ向かう。この離着陸の方向は風向きによって変わるので、必ずこの方向というわけではないだろう。右手にボラボラ島の全景が見えてきた。行きでぐるりと回ったときに天気が良かったらどんなに良かったかと悔やまれるが、この低空飛行でもなかなか絶景が楽しめる。ボラボラ島を後にし、隣の島々もなんとかコバルトブルーの海を見ることができた。モーレア島は、山の上に雲がかかっていた。

出発も早ければ到着も早い。予定よりもかなり早く、10時前には到着してしまった。荷物を受け取り、レンタカーの窓口へ。またしてもユーロップカーだ。半日くらい借りられれば良いのだが、一日コースしかなく、しかも空港発着料550CFP(670円)が上乗せされる。まぁ、車が借りられるだけましだ。最終日は島内一周しか考えていなかったから、車がなければ町中で店をぶらぶらするしか無くなってしまう。

タヒチ博物館時計と逆回りで出発する。水族館は今更見に行っても仕方がないから、タヒチ博物館を次の目的地とする。しかし、歩き方のアバウトな地図しか持っていないから、なんとも難しい。そろそろかと思って海沿いに入ってみると、まだモーレア島がきれいに見えて、さらに水族館まで目の前にあった。まだまだ先だった。だが、近くになると看板が出ていて、歩き方に書いてある通りに脇道を入っていくと、博物館にたどり着けた。

またしてもモアイとご対面。タヒチのティキ像と比べられる事が多いので、ここにも置いているのだろう。ティキ像の方がすこし笑顔に見えるのはタヒチののんびりさが出ているのだろうか。博物館の説明は英語の表記さえも無く全てがフランス語なのだが、環状の島ができた経緯などもよくわかり、見ているだけでもまずまず楽しめる。

アラフラフのマラエ次に向かうはアラフラフのマラエ。なんだかわからないが、歩き方に載っているから見所なのだろう。まさに歩き方通りの案内で無事たどり着けた。マラエという神殿は土台だけでモーレア島の山の中にあった者と同じ状態。そして、あちらこちらにティキ像が立っている。う〜ん、たいしたこと無い。まさに歩き方と同じ写真しか撮りようがなかった。

さらに進むとマラアの洞窟があるのだが、崖崩れの危険があるのか山を登る道は通行止め。水がたまっている洞窟があるだけだった。さらに車を進め、中間地点となるゴーギャン博物館へ。その前にゴーギャンレストランで昼食とした。相変わらず値段が高いが、仕方がない。レストランは併設されていると思ったのだがさにあらず。車を少し進めて博物館にたどり着けた。

タヒチ・ヌイ島有名な画家ゴーギャンは晩年をタヒチで過ごし、このあたりに家をかまえたという。博物館はゴーギャンその人の生い立ちを並べているだけで、絵は全てレプリカだし絵の展示も少ない。ゴーギャンの絵にパレオを巻いた女性が多いのも、ここに住んでいたからかというのがわかったくらいか。これくらいしか見所がなさそうなタヒチ島であるが、これでは訪れる価値はまるでない。自分が訪れたときもちょうど一人すれ違っただけで、誰も見学者はいなくて受付のおばちゃん達も井戸端会議に忙しかった。

折り返し地点に入る前に、タヒチ・ヌイ島にしっぽのようにつながっているタヒチ・イティに向かう。歩き方によると、展望の良い場所があるらしい。丘の上にあるホテルに向かう道がちょうど展望によく、タヒチ・ヌイ島がよく見える。しかし、少し曇っていてきれいな展望は見えなかった。まぁ微妙な展望の良さだ。時間もなくなってきたことだし、先を急ぐことにする。

ファアルマイの滝東側の道は見所少なく、道も狭く、眠気と戦いながら、まだかな〜まだかな〜と先を急ぐ。やっとこさっとこたどり着いたのはアラホホの潮吹き穴。波が岩にあたって、笛のように共鳴してボォーっと音がなる。まぁそれだけなのでこんなもんかという感じで後にする。少し道を戻って山道を入ると、舗装もがたがたの細い道が続いている。しかも、飲み物販売車が時速5kmくらいですさまじくゆっくり安全運転をしているものだから、抜くに抜けないし、たいした距離でないのにすごい時間がかかってしまった。ちなみに、このトラックは帰りにも前を走っていた。駐車場に車を停めて、徒歩5分くらいで滝に到着した。またしても、ふ〜んといった感じ。乾季で水が少ないせいもあるのかもしれないが、どうしても来なければいけないところでないだろう。

一通り見て回り、最後にビーナス岬へ。関東の砂浜のような黒い砂の海岸が広がっており、モーレア島に落ちていく夕陽がきれいだった。しかし、すでに銀塩カメラのフィルムは終了、デジカメの1GBメモリも終了、水中カメラとして持ってきた小型デジカメの500MBメモリも終了。驚くべき写真の枚数となっていた上に足りなかったというなんともすごい状態になっていた。夕食を食べるには早いかなと思ったものの、渋滞にはまってパペーテ市内に到着したのは、18時を過ぎていて、夕食にはちょうど良い時間になっていた。タダで停められるようになっていた港の駐車場に車を停める。

黒砂海岸旅の始まりと同じように、旅の終わりもルロットだ。結局、今回の旅3回目となる。イースター島、ボラボラ島と会ってきた日本人とまたしてもばったりで会ってしまった。一週間前の今日到着したわけだから、ここに来て日本人もよくみかけた。夕食には中華を食べて、この旅を締めくくる。

ガソリンスタンドは空港近くにあるはずだと思って、パペーテ近くのガソリンスタンドを通過してしまったが、残念ながら見つけられず。折り返すとパペーテ市内までまた戻ってきてしまい、丸々一往復してしまった。ガソリンスタンドは英語が通じないおっちゃんだったがとりあえず給油でき、空港に到着したのは20時前。かなり早い時間に到着してしまったが、行くところもないので早く返してしまった方が良い。

イースター島へ行くときと同じくらいの出発時間であるから、チェックインは3時間前くらいの22時頃かと思って向かってみると、ちょうどチェックインが始まったところだった。毎度持ち歩くバックパックであるが、荷物はパンパンで重いし背中はヒリヒリだしなので、預けることにした。すると驚くことに、X線チェックでなく荷物を開けろと言うではないか。ぴっちり積み込んでいるから一度開けたら大変なのに。これはワインか?いや、モアイ像。これは?モアイ像・・・。いい加減あきれていた。

エア・タヒチヌイパペーテ空港のおみやげ屋は、出国手続きを行う前の店の方が品揃えがある。ここでやっとボラボラ島のポスターを購入できた。最後に小さめのティキ像を買い求めて出国手続きへ。まだ少し現金が残っていたので、最後に二階のバーでヒナノビールを飲む。これでいよいよタヒチともお別れだ。イースター島へのツアーの基本行程では土曜日出発土曜日帰りなので、イースター島へ行って今日の飛行機で帰る人は少ない。タヒチに来た人でも月曜日着の飛行機を利用する人は少なく、かなりガラガラだった。週三便の運行は、かなりチャレンジなのではなかろうか。

今回の旅は、旅費とホテルだけで40万円。滞在費なども含めると予算50万円をはるかに超えてしまった。ボラボラ島の二泊三日だけで10万円も費やしてしまったのがそもそもの根源であるが、それ以上に楽しめるものがあった。イースター島に、タヒチに、なんとも大大大満足の旅であった。また夏の時期に訪れてみたいと思った。


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