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8月16日(火)
イースター島半日ツアー(8:45〜12:00)、鳥の壁画、タハイ遺跡
Hotel Hangaroa

今日の午前中が半日ツアーであるが、少し早めの8時45分にスタートする。普通は中日が一日ツアーになるのだが、飛行機の増便で客の到着パターンが変わったため、変則プランになってしまったようだ。ちなみに、現在チリのラン航空が、チリの首都サンティアゴ〜イースター島〜タヒチ間を週二便、サンティアゴ〜イースター島間をこの夏から週二便に増便して飛んでいる。アンデスツアーのホームページでも、イースター島の常駐員募集中とのこと。英語ではなく、スペイン語が必須。

展望台昨日の夜の大嵐はとりあえず収まっていたがまだ曇り空。まぁ、雨が降っていないだけましだろう。朝食は7時半からで、コンチネンタル・ブレックファーストなのだが、卵料理も作ってくれて、まずまずといったところ。本日のツアーは島の南側の観光で、火山を中心とした国立公園がメインである。空港をぐるりとまわって、山を登っていく。木が山の上の方だけ生えていて、変な感じを受けるが、木を切りすぎて全て無くなったあとに、移植しているとのこと。島の固有種は、もはやこの辺りにしかないらしい。

まずは村が一望できる展望台へ。昨日とは逆の方向からハンガロア村が一望できる。天気があまり芳しくないが、それでもなんとか村を見ることが出来た。さらに車は進んで、ラパヌイ国立公園へ入っていく。まだ朝早くて管理人が来ていなかったが、かまわず中へ。建物があってゲートを過ぎると、遊歩道ができている。ちなみに、ツアーでは入場料が含まれているが、個人で来るにはUS$10必要になる。

3つの島フリ・モアイの戦いにより、全てのモアイが倒されてしまったあとは、何も信仰するものがなくなってしまった。そこで信じられたのが鳥人伝説である。こんな絶海の孤島に、なぜか春になると鳥が渡ってくる。崖を駆け下り海を渡り、小さな三つの島が連なるところまで行き、鳥の卵を最初に持ってきた者が鳥人として崇められた。そのため、集落間でその鳥人を巡って競った。イースター島で、モアイと共に鳥の絵をよく見かけるのは、そこからきているのである。

さらに、鳥が来てから取りに行っていたのでは遅いので、早めに島に渡り数ヶ月待っていたという。長老たちも一緒に待ったので、鳥の彫刻などと共に住居跡も残っている。このあたりが、オロンゴ儀式村と呼ばれており、壁画や岩に彫った岩絵など、数多く残っている。

ラノ・カウ最初は日差しもさすほどの良い天気だったが、海の方に雲が立ちこめている。なにやら怪しい雰囲気。火口についたところで、雲というか霧が押し寄せてきて、どんどん火口に入ってきた。なんとも神秘的な風景で、霧の摩周湖を連想する。いつの間にか、まったく火口は見えなくなった。最後の岩に刻んだ絵と三つの島の風景は霧のため海を見ることが出来なかったが、後から来た英語ツアーの人々は、火口さえも見られなかったので残念だっただろう。

帰り道、火口が見える展望台にとりあえず車は停まるが、真っ白で何も見えない。山を降りると、霧は晴れてきたが雨が降り始めた。この次に向かうのは昨日訪れたタハイ遺跡。昨日良い天気の中訪れていて良かった。この後、すぐ近くのイースター島博物館で本日のツアーは解散となった。本来はホテルまで送ってもらって解散だが、村まで歩いて帰れるし、時間を気にせず博物館を見て回れる。なんと全員が博物館で降りることを希望した。ちなみに、ホテルまでタクシーで戻ってもUS$3(330円)なので、歩けなくとも気楽なのだ。

イースター島博物館博物館の入場料はUS$2(220円)。博物館の説明は全てスペイン語であるが、日本語ガイドが入り口で借りられる。しかし、日本人が大挙して博物館を訪れたため、日本語の説明本が底をついた。まぁ、基本的に自分は博物館では文字は読まないし、言葉がわからない方が逆にその物をじっくり見られる。砂の中から発見されたモアイの眼の現物と、ロンゴロンゴ文字の本物が目を見張る。それ以外はすごい展示はなく、一部屋だけの展示なので、あっさり見学できる。併設されたおみやげ屋もたいしたものは無かった。

皆タクシーで次々にホテルへ戻っていくのだが、こちらは村でお昼を食べたいので、歩いて向かうことにした。土砂降りの雨の中、タハイ遺跡を経由して、ハンガロア村へ。赤い土を含んだ水が川のように流れている。木が無くなってしまったせいで、赤土がどんどん流れ出ているのであろう。20分くらい歩いて、まずは民芸品店に向かった。教会のすぐそばにある土産物屋で、たくさんの店がブースごとでモアイの置物などを売っている。

モアイの置物おばちゃんたちの愛想も良く、ちょっと歩くと呼び止められ、片言日本語を駆使して話してくる。これこそ、海外旅行の楽しみ。値段などあってないかのごとくで、基本的に値札が付いているのは値段が上乗せされていると考えて良いだろう。いっぱい買えば割り引いてくれるのはどこの国でも同じ。石のモアイに木のモアイ、さらにはオニキス(メノウ)のモアイまで。しかも、これらのモアイは今そこで作っている、まさにハンドメイド製品である。

店ごとに物が異なっており、呼び止められるたびに、こっちのほうが良かったとついつい買ってしまい、買い求めたモアイ像はなんと本日だけで5体。本当にオークションにでも出して売ろうかと思うほど。帰国後並べてみるとさすがに圧巻である。モアイの他にもロンゴロンゴ文字の木彫りや、Tシャツなども売っている。結局、お昼を食べに村に来たはずが、2時間もこの民芸品で時間を使ってしまった。お昼といっても、すでに14時近くになっていた。

エンパナーダ今日のお昼に予定していた食堂アリキ・オ・テ・パナは、島の名物エンパナーダで有名なお店。大概は巨大な餃子といった感じのいでたちで、中にツナや肉などを入れて食べる。ここの店では、チーズ入りなどもあり、様々な種類のものを食べられる。二個も食べればおなか一杯で、一個300円くらいだからお手軽なお昼としては最適である。

一端ホテルに戻り、少し荷物の整理などをしてから鳥の壁画を見に行くことにした。まだまだ雨は降っていたが、一時の大雨は峠を越したようである。ホテル前で同じツアー参加者とばったりあったが、こんな小さな村だから、あちらこちらで日本人にはちあわせになる。この人は、犬にじゃれつかれ、カッパもズボンもどろどろに。自分も同じような目にあうとはつゆ知らず。ハンガロアホテルからタハイ遺跡と逆方向へ向かうと、ここにも港の所にモアイが立っている。例外に漏れず、海を背にして広場の前に立っている。そこを過ぎれば断崖絶壁の溶岩が流出したあとを、生々と見ることが出来る。ハワイでも見られたような、この島も溶岩が流れ出たことにより島が形成されたことがよくわかる。

アナ・カイ・タンガタホテルから30分もかからないくらいのちょっとした散歩で、鳥の壁画にたどり着いた。先客がいるなと思ったら、民芸品店で会ったツアー参加者。その後のんびりしていると、ヨシさんが別のお客さんのガイドをしていてばったり遭遇。ほんと〜に小さな島である。ホテルに戻り始めたときには、すっかり雨も止んでいた。

モアイを過ぎ、ホテル近くになったとき、犬が近寄ってきた。やたら野良犬が多く、しかも慣れ慣れしいのだが、飼っていた犬を捨てた結果だという。どこまでもどこまでもついてきて、写真を撮るために立ち止まったりすると、周りをぐるぐるまわってワン!なんて吠えたりする。遊んで欲しいというのをまざまざと感じるのであるが、飛びあがってきたりするので、なるべく無視するように歩いていたが、ホテルまでやっぱりついてきた。

夕陽のタハイ遺跡17時近くになって天気もすっかり良くなり、夕日が見られる可能性が高まってきた。ホテルに戻らずそのまま通過して、タハイ遺跡へ向かう。夕日のポイントとしても有名で、すでにかなりの人が集まっていて、ここでもやはり同じツアー参加者に遭遇した。シルエットになったモアイもまた素晴らしく、デジカメでは夕日写真は無理だなぁと思っていたら途中で夕日モードに気づき、そこそこの写真が撮れていた。18時ちょっと前に水平線に立ちこめていた雲の中に沈んでいき、サンセットwithモアイショーは終了した。大雨のあとの夕日だったので、また格別きれいな夕日だった。

村に戻って適当なレストランに入って夕食とする。出てきたフランスパンにマスタードと味噌のような物が塗ってあり、こうやって食べろということらしい。この味噌の様なものが美味。名前はわからないが、とにかく食が進む。飛び込みで入ってきた人は、またしても日本人。彼はアメリカに住んでいて、南米旅行をしているのだとか。アメリカに住んでいてチリ経由でイースター島に来た人も多い。安宿でバックパッカーの旅をしているそうだ。タヒチから来た身にとってはここは物価が安いですね〜と言い、チリ本土から来た身にとってはここは物価が高いですね〜と言い、なんとも面白い。会話が弾むうちに早くも21時近くになってしまった。

ポリネシアンショー今日は21時から泊まっているホテルでポリネシアンショーがある。店の人にタクシーを呼んでもらい店を出ると、もうタクシーは待っていた。島の中は電話代が無料なので、タクシーを呼ぶくらいはだれでもやってくれる。21時にはけっこうぎりぎりの時間になっていたが、客が乗っているのに車を停め、客を乗せようとする。まぁ親切なのか、適当なのかわからないが、タクシーを停めた人はハンガロアホテルに行きたいと言い、それならここだよと指さす。もう、目的地は目の前だった。

ほぼ21時ちょうどに到着し、急いでロビーへ。20US$を払い席に着くと同時にショーが始まった。フラダンスみたいなものだろうと思っていたがさにあらず。同じように腰を振るダンスであるが、もっと速く動かし、どちらかといえば歌の方がメインのようだ。南米文化と融合したのだろうか、フラダンスのようなぽわ〜んとした感じではなく、男性の力強さと女性の艶やかさがすごくマッチしている。ウクレレや太鼓のバック音楽に歌、息もつかせない。あやとりをやったり、船をこいだり、女性は衣装替えがあったり、前の席の人たちは参加させられたり、あっという間の1時間だった。なんだかすごい力をもらった感じ。今日は一時天気が悪かったときがあったけれど、終わりよければ全て良しといった一日だった。

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