'02夏 美ら島沖縄 その10 - 与那国島

8月12日(月)
与那国島(最西端の碑, 宇良部岳, アヤミハビル館)
与那国空港12:25 JTA962 12:55石垣空港13:25 13:45石垣バスターミナル15:05 15:19石垣空港17:10 JTA618 18:00那覇空港19:55 JAL908 22:15羽田空港

ナンタ浜

あちらこちら巡ってきた美ら島の旅も、ついに最終日となった。RACが運行していれば直行で那覇まで行けるところであるが、今日は運行がない。そのため、昼まで時間があるので、レンタカーでまた島内を一周する。まず久部良港へ行って、朝のセリを見に行きたいところ。しかし、昨日の祭りの後だけに、ちゃんとセリが行われているのか微妙なところである。少し遅めの8時45分頃に港に着くと、カジキの解体終了時だった。またしても、ちょっとタイミングを逸したか。

日本最西端の碑を見てから、のんびり車を走らせてあちらこちら寄り道をしつつ、宇良部岳へ。西表島のNTT鉄塔と通信を行うNTT鉄塔が建っているところで、与那国島が一望できるので、おすすめのポイント。前回はここで天気が悪くなって、ここだけ写真のできが悪かったが、今日は快晴の天気が続いていた。

宇良部岳

山を下り、祖内に戻るところに、アヤミハビル館なるものができていた。天然記念物でもあるヨナグニサン、与那国方言でアヤミハビルの展示館である。羽を広げると20cmにもなる大型の蛾である。トンボと一緒に、環境の激変により、絶滅の危機に瀕している。その他にも、様々な昆虫標本が飾ってあり、ゴキブリも標本になっていると、普通の昆虫という感じがする。それにしても、でかい。

一通り見て回り、ビデオまで鑑賞したらもう帰らなければならない時間。与那国最後にカジキを食べてからと思っていたのだが、そんな時間は無くなっていた。車を返してチェックインすると、もうすぐさま搭乗であった。ここ与那国では、昔ながらの搭乗券が復活していて、懐かしかった。

JTA

帰りもあっという間で、石垣島に戻ってきた。那覇行きの飛行機まで4時間以上もある。すぐに乗り継いで、沖縄本島の観光をしようかとも思ったのだが、すでにお金が底をついている状態。空港で待っていても仕方がないので、離島桟橋まで行って、昼食を食べることにする。しかし、南風(ぱいかじ)というおすすめの店は今日は休みなのか昼食時を過ぎて休憩中なのか、やっていなかった。

仕方無しに、アヤパニモール内にある石垣島ビールの店で昼食とする。できたばかりの頃はソーセージくらいしか食べ物がなかったのであるが、今はゴーヤチャンプルーなどの料理も出すようになっていた。地元の人は泡盛だし、観光客はオリオンだし、なかなか売上が伸びていないようだ。観光客がひっきりなしに訪れるモールにあって、客はほとんど入っていなかった。そして、長年石垣島に来ていたが、初めて寄った石垣市特産品販売センター。観光客には定番のお土産屋とのこと。確かにいろいろそろっているが、普通のお土産ばかりで、石垣島らしいものというのがあまりない。土産を売るなら、特産品を作った方がいいのではないかなぁ。どこでもなんでも手に入る現代にあっては、ここでしか手に入らない物を作ることが価値を高めると思うのだが。

そして、空港へと戻ってきた。結局いつもの空港内の売店で、お土産を調達する。2年前には供給が安定していなかったドラゴンフルーツも、山盛りに盛られていて一個400円くらいで販売している。けばけばしいピンクの外見ではあるが、キウィのような甘いフルーツである。ゆうパックなどで産地直送ができるようになっていたが、まだまだ石垣島くらいでしか販売されていないようである。これと、マングローブがよいお土産になる。ちなみに、初めての八重山で買ったハイビスカスは、7年たった今でも元気良く咲いている。

最後に、与那国に行くときに大きな荷物をコインロッカーに入れていたのでそれを取り出し、ついに短パンから長ズボンに切り替える。サンダルから、靴下をはいて靴に変える。これでついにこの旅も終焉を迎える。

慶良間諸島

那覇までの飛行機は、進行方向左側なら多良間島が見えるところであったが、逆に沖縄本島近くで慶良間諸島が進行方向右側に見えた。慶良間諸島は、北南大東島と共に今回何度か行くことを考えていたところで、珊瑚が一番美しい場所といわれている。しかし、ダイビング客以外お断りの宿が多いようなので、一人ではもっと泊まりにくいと思い、今回は断念した。沖縄本島から日帰りもできるので、次回は訪れてみたいものである。

最後に、那覇からの飛行機は、特売にしたこともあって、初めてスーパーシートなるものに乗ってみた。椅子が快適なのは当然として、ビールなどの酒が飲み放題。普通席なら何もないのに、軽食も付いている。4千円の差はあるとはとうてい思えないが、夜遅くの到着便なので、荷物が最初に出てくるのが良かった。

こうして、今回の旅も終了した。八重山の旅のはずが、いつのまにやら沖縄離島美ら島巡りとなっていた。毎日天気を見ながら行き先を決め、適当にぶらぶらする旅はある意味本当のオフを楽しんでいるという感じだった。こういった旅も、また良いだろう。


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【目次】
出発準備編
久米島
久米島
移動
宮古島
小浜島
嘉弥真島
石垣島
与那国島
与那国島