'02夏 美ら島沖縄 その2 - 久米島

8月4日(日)
羽田空港6:40 JTA091 9:20久米島空港9:45 10:00イーフビーチ
久米島(はての浜)
民宿ジュゴン

東京は相変わらず、一番列車でも人が多い。上野、浜松町、と乗り継いで、空港に到着した時にはすでに6時をすぎていた。チケットレスなら、購入時に登録したクレジットカードを機械に挿入すればチケットを受け取ると同時に、チェックイン完了である。JASは予約した航空券が一括して出てきたが、JALは当日、しかもその空港出発のチケットしか出てこない。荷物を別のカウンターで預けて、X線チェックへ。6時代の出発は定番のバス出発であるが、バス乗り場に到着したときには、すでに那覇行きの6時半の便はファイナルコールだった。これから乗る久米島行きも10分違いなので、ほとんどの客はすでにバス搭乗していた。やはり6時台の便は我孫子から行くのは厳しい。

飛行機はJTAのB737で、テレビ画面が付いていないから映画などが見られないのであるが、朝一の便では寝るばかりなので、別になくてもかまわない。それどころか、客が少ない分、荷物がすぐ出るし乗り降り楽だし、いいことづくめ。どこかの人が小さい飛行機でやだなぁ〜と言っていたが、プロペラ機じゃあるまいし、小さいからといって揺れるものではない。ちなみに、海外では2時間くらいの都市間輸送では、B737をよく利用している。

機内は7割程度の搭乗率で、こんな長い距離なのに、お食事サービスもなく飲み物だけ。どこまでサービスの低下が進むのか。予定時間通り9時20分に久米島空港に到着した。日に5便くらいしかない空港であるが、きれいなターミナルビルができている。さて、荷物を受け取る前に宿を確保しなければならない。いつものごとく、宿は現地調達である。そうでなければ、前日に行き先を変えたりできない。シーズン中でもあるし、一人というのもあるし、なかなか確保できない。リゾートのプライドか、一人客はいれないようだ。何とか確保した民宿ジュゴンは、2食付きで8,000円。背に腹は代えられず。

はての浜

東京の灼熱地獄とは異なり、暑いといってもさわやかな風が吹いているのが良い。コンクリートの照り返しが強い東京よりも、沖縄の方が日差しは強いが涼しいのである。空港からは、飛行機の到着に連動してバスが運行しており、宿の近くのイーフビーチをめざす。イーフビーチは2kmにもわたる白い砂浜が続いており、久米島屈指の砂浜。その近くに、民宿村ができており、ぼちぼちの値段で泊まりたい人はこの辺の宿となる。リゾート満喫の人たちは、ANAのイーフビーチリゾートか、JALのホテル日航久米アイランドになる。

宿に着くなり、さっさと天気の良いうちに海へ行っておきたいところ。はての浜に行きたいと言うと、宿の人が電話をしてくれてすぐに迎えにくるという。急いで着替えると、もう待ちかまえていた。車で5分もかからないところに出発ポイントがあり、ちょうど団体8人の出発があったので、一緒に乗っていたのだった。ランチというか弁当付きで4,500円なり。はての浜は、久米島のすこし沖にある浜というよりは島。リーフの中央に白い砂浜だけの浜(島)ができており、その浜が永遠7kmも続いている。昔は日よけもなかったようであるが、島の中央には海の家のようなテントやパラソルで日陰が用意されているし、高いながらジュースもビールも販売している。

はての浜

天気は文句無しの最高の青空。久米島もそれに続く島々も、よく見えてとにかく景色がすばらしい。360度に海が見える浜なんて、そうそうあるわけがない。砂浜というには粒が粗いが、珊瑚の島というにはちょっと違う。とにかくここにしかない風景がある。ただ、昔はそこらじゅうにあったという珊瑚は、1998年の白化現象以来ほとんど消えてしまったそうだ。しかし、徐々にではあるが、小さな芽が出ていた。あと10年はかかるだろうか。熱帯魚は言うに及ばず、大型の魚も見ることができるので、島から歩いて行くようなところではないことがわかる。日差しも相変わらず強いので、日に焼けないようにしていたのだが、あっという間に黒くなっていた。

去年なら100人はくだらない人数が訪れていたそうであるが、今日は数えるほど。結局、自分を入れても4組しかいない。ジュースを売っているアルバイトの若者どもも、暇そうである。どうも不況というばかりではなく、JALのホテルができて以来、あこぎな商売で客を根こそぎ持っていっているらしい。飛行機とのタイアップは当然のこと、はての浜まで独自の船で客を連れてくる。客はホテルから出ないので、お金が落ちるのはホテル内のみ。今後地元と共存共栄ができなければどうなってしまうのか。

イーフビーチ

港に帰る前に、珊瑚のポイント(だった)ところを見て帰る。グラスボートも、今ではほとんど意味をなさない。戻ってきたら、宿のすぐ前にあるイーフビーチへ。しかし、はての浜へ行って来た後では、あまりにも寂しい。しかも、天気が悪くなってきて曇り空では、いまいちの景色。満潮に近づき、黒い海草が打ち上げているのもよくない。久米島へきたのなら、絶対にはての浜へいくべきだろう。

都会のコンビニとは全く違う、のんびりゆっくりの対応のコンビニというより単なるなんでも屋で、飲み物などを買い求め宿に戻った。宿は民宿というよりは、ホテルそのもの。各部屋にはベットがあり、シャワートイレ付き。リゾート客の要求を受け入れて、どんどん改良し続けたものの、結局本土経営の大手リゾートホテルに取られてしまって、地元経済がうまく回らなくなっているようである。おじいのぼやきが、それを物語っていた。


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【目次】
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与那国島
与那国島