'02夏 美ら島沖縄 その6 - 小浜島

8月8日(木)
宮古空港11:25 JTA941 11:55石垣空港 石垣島離島桟橋14:00 八重山観光フェリー 14:25小浜島
小浜島(こはぐら荘, 大岳, えりぃの木, ビーチ)
民宿大城

今日で宮古島も終わりである。石垣島行きの飛行機は、観光客以外あまり移動しないエリアだから運行本数が少ない。だから空席は山ほどある。空席が余裕であるなら予約することもないかと思い、空港でチケットを購入していたのであるが、後で気づいたことに、JALではチケットレスで買えば2%割引になるという制度がある。さらに、チケットレスならボーナスマイルも100マイル付く。先日の宮古島までのチケットも空港で買ってしまい、併せて510円+200マイル損をしてしまった。電話をかけるだけで、これだけ得られるというのも変だと思うけど。

それまでホテルでぐだぐだしているのもなんなので、タクシーを呼んで空港へ向かう。ちなみに、宮古空港への足は、タクシーしかない。おばあはもう行くのかいって感じで、話したりなさそうであった。生粋の宮古島のおばあと話をしてみたい人は、是非訪れてみて欲しい。八重山ではあまり聞かない「〜のはず」という方言を聞くことができるだろう。ただし、宿のすさまじさには、我慢しなければならないが。

JTA

空港には2時間も前に到着したので、送迎デッキで飛行機を眺める。相変わらずの入場料100円である。それにしても、10分おきに次から次から飛行機が発着していく。宮古は大都会だと感じずには入られない。その上、離島では珍しいB767も利用できる滑走路を持っている大型空港で、久米島では一基しかなかったタラップが、宮古島では三基もある。それでも、さらに拡張計画があるようで、ジャンボが降り立つ日も近いとか。そうこうしているうちに、東京からの直行便B767が到着した。

そんなこんなしているうちに、あっという間に搭乗時刻となった。半分くらいは乗っているようであるが、乗っているのは家族連れのような人たちばかり。離島巡りのツアーなんてあるのか?飛び立ったと思ったら、もう着陸である。フライト時間はたったの25分。本当に飛行機という感じがしない。

二年ぶりの石垣空港は、若干荷物受け取り場が変わっていた。石垣空港もB767による東京直行便が悲願であり、滑走路拡張をしようとしたところ、歴史的な貝塚が発見され、できなくなってしまった。そのため、移転の問題が数年前から出ているのであるが、ほとんど白紙状態になってしまったため、空港ターミナルの改造に着手したのであろう。未だに階段で地上に降り立つ空港は多くはない。

空港から離島桟橋までは、2年前からバスが運行されている。宮古からの飛行機ではなく、那覇からのANKに接続して運行されていたため、少し待ち時間があった。この間に宿を予約する。今日は小浜島へ向かうことに決め、めぼしい民宿に連絡をして行くが、どこも一杯。祭りもないのに小浜島ごときでどこもかしこも満室になるはずがない。民宿までリゾートアイランドの意識で、一人を入れるということがないのだろう。数件目でOKの出た宿は、じゃぁきてくださいと名前も何も聞かずに切られてしまった。再度かけてもつながらず。まぁ、八重山のおじいらしい対応と言えばそれまでだけど、本当に泊まれるのか?別の宿に連絡をしてみると、そちらはOK。やっと宿が確保できた。

バスをバスターミナルで降りて、離島桟橋へ向かい、小浜島行きの船に乗る。その前に時間があるので、昼食として定番の郷土料理ゆうなで食事にする。料金がちょっと高めなのが難点であるが、沖縄料理がいろいろ楽しめる。今回は八重山そばとフーチャンプルー。フーチャンプルーとは、ふがメインの炒め物である。

小浜島行きの船だけは、相変わらず雰囲気が違う。Tシャツに短パンにサンダルのような出で立ちの人は皆無で、東京の服装そのままの人たちばかり。相変わらず小浜島はリゾートアイランドを突っ走っているようである。かの有名な安永観光が小浜島だけ運行していないのは、うるさいリゾート客が多いからではないだろうか。

えりぃの木

小浜島までは高速船で25分。案外すぐである。宿の車が港まで迎えにきてくれているので、車に乗り込む。途中売店に寄り、ここしか売店がないからなにか買いたいものがあったら買っておいた方が良いですよと言う。小さな集落で、あとで買いに出ても良いだろうと思っていたら、なんと驚くべきことに、宿は細崎にあった。こんなところにも宿があったとは。売店は当然のこと、自動販売機もないとのこと。しかし、レンタルサイクルは一台だけあると言うことで、それで集落まで行ってくることにした。

今回の第一の目的である再小浜島観光もあるのだが、天候が思わしくないので、今日島内一周するかどうか微妙なところ。しかし、曇りの天候であるから、自転車をこぐにも良い感じである。それでも、小浜島はアップダウンが厳しく、かなりつらかった。すっかり体力が落ちている。まずは、細崎の港の公園からスタート。ここは、NHKの朝の連続ドラマ「ちゅらさん」で港のシーンが撮影されたところ。子供時代のえりぃが文也の船を見送るシーンなどで利用された。昔は何もなかったが、現在は立派な防波堤ができており、マンタの展望台ができていた。

こはぐら荘

集落に向かう途中で、遠く小高い丘の上に一本のガジュマルの木がたっているのが見える。えりぃの木である。ドラマ内で、西表島がバックに映っていたので、おおむねの場所は推測していたが、やはり合っていた。集落に入っていくと、「ちゅらさん」でこはぐら荘として利用された家がある。個人の家であるが、入り口にこはぐら荘の看板を掲げている。すぐ近くをシュガーロードというまっすぐな道が延びており、よく撮影で使われた道である。

売店で買い物をして大岳へ。小浜島一高い山の上に位置し、八重山の島々が見渡せる。登って行くところで観光バスが到着し、大人数が展望台にやってきた。ガイドのにいにいは、6回もこの大岳に登らなければならないそうで、ごくろうなことである。それにしても、いつからこんなにリゾートアイランドから観光アイランドになってしまったのか。やはり「ちゅらさん」の影響だろうか。観光バスはもとより、自転車、原付なども、八重山を歩き回っている人っぽくない服装の人たちが、ひっきりなしにすれ違っていく。

大岳

ここまできたら、えりぃの木の近くまで行ってみたいところ。しかし、木は私有地の牧場内にあり、昔は入れてくれたそうであるが、最近は入れてくれないらしい。そこで、遠くから眺めるほかない。さんざん迷って見つけたと思った木は、がじゅまるでないし、おかしいなぁと思ったら、やっぱり違っていて、少し離れた小高い丘の上に立っていた。ちなみに、この写真を撮っているのは女性ばかり。男は朝の連ドラなんてみてないか。

ここまで観光してしまったら、もうすべて見て回るしかあるまい。曇り空といっても、晴れ間がのぞくような天気で、どんよりとした雲ではない。小浜島唯一のビーチを眺めて、港に到着。明日、無人島の嘉弥真島へ渡ろうかと思って直に問い合わせようと思ったのであるが、誰もいなかったので、明日電話して聞くことにした。

宿に戻るときは至って楽で、3時間ちょっとの時間をかけて島を8の字に一周した。さんざん満室といわれ続けたのに、ここの宿では宿泊者は一人だけ。やはりふらふら一人で旅する島ではなく、リゾート客を優先する島のようである。かの有名な民宿でさえ断られたのには恐れ入る。今日の宿は細崎にあって、海に面しているため、風がびゅうびゅう吹き込んで、全く冷房いらずだった。しかし、夜中に雨がぱらぱら降ったりやんだりで、雨が吹き込んでくるのが大変だった。


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【目次】
出発準備編
久米島
久米島
移動
宮古島
小浜島
嘉弥真島
石垣島
与那国島
与那国島