'02夏 美ら島沖縄 その4 - 移動

8月6日(火)
久米島(比屋定バンタ)
真泊港11:10 高速船ぶるーすかい 13:30とまりん 那覇空港14:45 JTA515 15:30宮古空港
ポートホテル

久米島も今日が最後。船で那覇に出た後、どこへ行くか考えていないが、まずは残りの久米島を満喫しよう。レンタカーは、10時前に返却しればよいので、朝食を食べたら即8時半には出発する。この時間でもう出発するの?といわれるほど、沖縄時間はのんびりしている。

比屋定バンタ

宿さて、今日は時計と逆回りで、観光ポイントを回ってゆく。天気が良ければ、また上江城跡へ行きたかったのだが、天候は昨日と変わらず曇り空。それならば、写真に撮れなかったポイントを巡ってゆく。昨日見ることができた比屋定バンタの展望台は、昨日と代わり映え無いだろうと思ったが、ちょっと停まって見てみたところ、昨日とは変わって干潮のため、リーフの形が良くわかる。天気だけではなく、干満の差も景色が変わるポイントなんだなと感じた。

熱帯魚の家を山の上から眺め、ミーフガーから海沿いの道を走って空港へ。自分が乗ってきた東京からの直通便を待ち受けるつもりでいたが、空港が眺められる展望台へたどり着いたときには、ちょうど着陸してきたところだった。タッチの差で残念。ガソリンを入れて、レンタカーの営業所の到着は、予定時間ぴったりの9時50分だった。もう一組と一緒に真泊港へ送ってもらう。飛行機なら那覇まで1万円かかってしまうところであるが、高速船なら3千円である。フェリーでも2,500円もかかるなら、高速船の選択になるだろう。

久米島は、リゾートアイランドでありつつも、微妙にのんびりした雰囲気も残している島であった。リゾートホテルよりも、民宿に泊まってのんびりするのがよい島だろう。港で1時間待って船に乗る。今日は波が高かくて船の運航さえ危ぶまれたくらいであるが、とりあえず無事に船はやってきた。揺れがひどいものになると思ったが、双頭船のためか揺れはほとんどない。ちなみに、船で揺れが予想されるときは、船の真ん中後ろ側に陣取り、さっさと寝ることが重要である。寝たり起きたりしているうちに、気がつけば那覇港に入港するところ。昨日事故でエンジンが停止してしまった豪華客船が那覇港に泊まっていた。タイタニックなみにでかい。さすが、豪華客船。

高速船

那覇港の建物は、とまりんと呼ばれている。なぜかといえば、とまり港だからである。那覇はすっかり都会であり、Tシャツに短パン姿が似合わない。バスで空港まで向かおうと思ったものの、反対方向のためバス停までかなり歩いていかなければならず、あえなくタクシーで空港へ。千円で足りるだろうと思っていたら、1,350円にもなってしまった。建設中のモノレールも工事はほぼ完了しており、営業運転が近いことが感じられた。

空港に着くと、まずは大東島方面の残席を確認する。今日那覇から南大東経由北大東行き(直行便の料金になる)に乗り、明日北大東から南大東に飛び、あさって南大東から那覇に戻ってくるという、飛行機が3便確保できなければ行くことができない。今日の飛行機は、1席だけ残席があった。南大東島から那覇までは日に2便飛んでいるので、二島巡って帰ってくる行程が可能に思えた。しかし、なんということか翌日の北大東から南大東が残席0。一日おきに方向が変わるので、一日乗れないだけで2日待たねばならない。しかも、フェリーもない。北大東島は小さな島で、1日あれば十分見て回れる。またしても、今回は縁がなかったということか。

ぴーかんの大東島地方をうらやましく思いつつ、宮古島へ行くことにした。石垣島地方はいまだに雨マークがちらつく天気であるが、宮古島地方は明日は曇り時々晴れ。晴れ間がのぞく可能性ありだ。宮古島は、過去二回レンタカーで走っただけで、海に入っていない。今回は、世界一の珊瑚礁とも名高い八重干瀬へ行こうと決めた。

しかし、驚くべきことに次の便は満席である。その次の便も満席で、夜19時過ぎに宮古島に到着する便しか空いていない。だが、キャンセル待ちが3番とのこと。たいがい10人くらい乗れるものであるから、大丈夫だろう。お昼にソーキそばを食べ(到着1階のそば屋が空いている上うまい)、急いでX線チェックを受けて、空席待ちカウンターへ。着くとすぐにアナウンスがあり、いきなりキャンセル待ち番号8番まで呼ばれる。予想通り楽勝で乗れた。ここで荷物もあずけられ、少し軽くなって機内へ。

宮古までは45分。水平飛行になったと思ったら、もう着陸態勢である。ドリンクサービスもなくなっていた。お菓子やらジュースやらもらえた時期が懐かしい。宮古島は、沖縄本島の次に大きな町をかかえ、物価もそれなりに高い。それなのに、市内に位置する古い民宿やホテルは、のきなみ素泊まり3,500円である。びっくりするほどの激安。そんな中から適当に選んだポートホテルは、すごかった。何がすごいって、Greatなすごいではない。多少のボロさなら我慢できるのであるが、建物の老朽化が激しく、室内もかび臭い。今時こんなクーラー使っていないよってくらいの代物。本当にこのホテルは営業中?っていうくらいだ。今時の若い人なら、逃げ出すに違いない。3年前のマップルには、ツイン9千円で載っているというのに。でも、まぁ慣れれば慣れるもので、二日もいれば普通になっていた。

おばあが非常に話好きで、ホテルとは思えないほどアットホーム。最近のお客は高くてきれいなところでないと泊ってくれない。しかも、最近はリゾートでなければならない。設備を更新すればお金がかかるが、きれいにして料金を高くしても、それだけできてくれるものではない。それどころか、次から次から内地の人がきて仕事を取っていってしまう。うちなーと内地の人の軋轢が出るのも無理はない。金・金・金の世の中では、すでに地方から日本崩壊が始まっている気がした。ちなみに、第三セクターで始めた豪華なリゾートホテルは、赤字を垂れ流し、いつつぶれてもおかしくないそうである。悲惨な話をいろいろ聞かされた。15時にはホテルに着いていたのであるが、おばあと長話しているうちに今日は終わってしまった。近くのアーケードに食事に出るが、やっぱり宮古市内の料金は高かった。


| 戻る |

【目次】
出発準備編
久米島
久米島
移動
宮古島
小浜島
嘉弥真島
石垣島
与那国島
与那国島