5月5日(水)
グレート・バリア・リーフ・ツアー(9:00〜16:00)
今回の旅のメインイベント、青い海へと繰り出す。ケアンズ発のダイビング、シュノーケルのコースはたくさん用意されており、この宿というよりツアーデスクでも手配可能。ノーマンリーフ方面にゆき、値段が手頃な物を選択し、昨日のうちに予約しておいた。例のごとく、宿の前までマイクロバスが迎えに来てくれるという。
昨日は宿に戻ってきて、さて英語で話すか、日本語で話すかと思っているうちに、おかえりなさい!と日本語でそのまま言われてしまった。英語を話す前に日本語で話しかけられてしまうのだから、もうすっかり日本語の脳に切り替わっていた。そして、迎えに来たマイクロバスは、怪しげな日本語をしゃべるオーストラリア人ではなく、こちらに住んでいる日本人。ワーキングホリデーで一年間住み、さらに長く住みついてしまっているそうだ。
バスに乗るまでもなく、船がたくさん停まっているハーバーは、エスプラネードからものの徒歩5分ほど。受け付けでお金を払い、船に乗り込むと、シュノーケルをする人は二人だけで、30人位いる人たちは、皆ダイビングであった。日本人の客が数名、スタッフは半数が日本人という組み合わせ。ほとんどの人がダイビングということで、日本人スタッフはそちらにつきっきり。シュノーケルはいないので、英語の説明を聞くことになった。英語のヒアリングには最適だと思ったものの、もうすっかり日本語の脳にされてしまっていたので、全然聞き取れない。片言の単語が流れていくだけだった。
船は徐々に沖へと出ていく。それと同時にすごい揺れがおそってくる。強い風が今日も続いており、かなり波が高くなっているのだ。しかも、沖へ出るほど天気が悪くなる。通常、ケアンズの町が曇っていて、リーフは晴れていることが多いそうだが、今日は逆みたいだ。そして、気持ち悪くなる人が出始めた頃、2時間かかってやっと目的地ノーマンリーフに到着した。ここには、世界最大といわれる珊瑚礁に浮かぶ建造物、ポントゥーンがあり、そこをベースにシュノーケルやダイビングをするコースが多いが、この船の方が三千円くらい安かった。
まずはダイビングの人たちを見送ってから、シュノーケルの人が海へ。シュノーケルのもう一人は、カップルできたが二人でダイビングをやらずに、彼女の方はシュノーケルにしたらしい。彼女の方が、ダイビングの免許を持っていなかったのかもしれない。シュノーケルガイドに恰幅の良いおじさんがついてくれたが、日本人ガイドはみなダイビングの方へ行ってしまったので、もちろんオーストラリア人で会話は英語。言わんとしていることはだいたい理解できたので、何とか大丈夫だった。
まずは、パンをまくと魚がたくさん集まってくる。それに加えて、何とナポレオンフィッシュがいるではないか。沖縄八重山では見られたらラッキーといわれるこの魚。体調1mをこえる大型魚であるが、ぜんぜん人を怖がらないのでさわることができる。もちろんさわれるほど近くにいるのだからさわってみたが、やっぱり魚という感じで、ぬるぬる感があった。
しばらく楽しむと、ガイドのおじさんが水中モーターを使って船から少し離れたところへ連れていってくれた。そこは素晴らしい珊瑚礁が広がっていた。去年の海水が異常に高くなり、珊瑚が死滅してしまう白化現象が懸念されたが、ここグレートバリアーリーフは奇跡的に何も影響がなかったという。素晴らしい景色に、しばし眺め続けた。ウミガメが泳いでいる姿を見ることもでき、最高の水中遊泳であった。水中でも使えるようにケースに入れたデジタルカメラが大活躍である。
こうして、ゆっくり船に戻ってきたときには、ちょうど船が場所を変えるところ。10分ほど船を動かし、次のポイントへ。それまでの間、シャワーを浴びて、昼食を取る。しかし、揺れが相変わらずひどいので、帰りのことを考えると余り食べる気になれない。しかし、オーストラリア人は、ばくばく食べているのだから、すごいのか何も考えていないだけなのか。
そして、次のポイントに到着。例のごとくダイビングの人たちを送り出してから、シュノーケルの二人は海へ。しかし、今回はガイドのおじさんはついてきてくれないらしく、水中モーターを女の子に使い方を教え、女の子の腕につかまって、沖まで行きなさいと言われる。おいしいシチュエーションに、文句を言うまでもなく、腕につかまらせてもらい、沖まで出ていく。
しかし、今回のポイントはまだ風が強いので、波が非常に高い。ちょっと気を許すとすごい勢いで流されている。いかりの代わりに岩に結んだひもにしがみつきながら、何とか流されないようにしていたが、シュノーケルどころではなく、早々と帰還。最初のポイントで十分楽しめたから良しとしよう。そうして、ダイビングの人たちが戻るのを待って、ケアンズへと戻っていく。またしても2時間の道のりだ。それでも、16時前には到着することができた。
徒歩で帰ることにして、おみやげ屋さんを冷やかしながら、ぶらぶらする。たいていのおみやげ屋には日本人が常駐していているし、日本人スタッフ募集の文字もよく見かける。やはり、日本人を相手にできなければ商売ができないらしい。そして、ケアンズ駅までたどり着いた。やっぱり、駅に行くのが習性でもあるからなのだが、ここケアンズ駅は観光鉄道が日に二本、ブリスベンとの間の列車が、週に四本と悲しいくらいに列車がない駅である。それでも、しっかり駅員が常駐していた。
あたりが暗くなり始めた頃、ふと空を見上げると、天気が良くて星がちらほら見えていた。これはと思い、暗がりを探す。夜でもにぎやかなエスプラネード近辺で暗いところを探すのは困難かと思われたが、エスプラネードからすぐのところに駐車場があり、ちょっと入って空を見上げると、星がよく見える。治安の良いオーストラリアならではの行動といえる。
そして、ちょうどレーザー光線の左側に南十字星がくっきり見え、レーザー光線の右側には、にせ十字がよく見える。南半球へ来たなら、絶対にやることの一つを達成できた。ちなみに、もう一つ、南半球に来たらやっておきたいことがあった。それは、洗面台で水をためて、一気に水を抜いたとき、日本と逆回りで水が落ちていくかどうか。しかし、ここの宿の洗面台は、穴が大きくてどちらに渦を巻いているかよくわからなかった。つむじも逆まきになると聞いていたので、今までよく見ていたのだが、北半球から移ってきた人が多いせいか、全然違いは確認できなかった。
そして、オーストラリア最後の夕食は、豪勢にエスプラネードのレストランへ。シーフードレストランなのだけれど、カンガルー肉についついひかれる。クロコダイル(ワニ)の肉のサラダを前菜として、カンガルー肉のステーキをメインに。昨日の焼き鳥風を食べただけでは、余り食べた気になれなかったので、最後に食べてみた。たらふく食べた上に、クイーンズランドではおなじみのXXXX(フォーエックス)のビールを飲み、おなかが一杯になって、宿へと戻ったのだった。

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