'99GW オーストラリア東海岸の旅'00GW 中央オーストラリアの旅




5月3日(月)
Brisbane XPT 6:00 Brisbane 10:30 TILT TRAIN 17:30Rockhampton

朝食を届けてもらう時間を4時半からと5時からで選ぶことができたが、もちろん5時以降にしてもらう。それでも、5時には起きていなければならないのだから、昨日よりもさらに早い時間の起床となった。朝起きてみると、予想通りひどい揺れになっており、二段重ねの枕が功を奏していた。朝も早くから朝食が届き、朝食を食べてぼーっとしていたら、ブリスベン25分遅れで到着とのこと。早くから起きていて、意味がなかった。

ブリスベンまでは線路幅がオーストラリア国鉄規格の標準軌であったが、クイーンズランド州のクイーンズランドレイルは、日本と同じ狭軌。そのため、ブリスベンの到着はXPT専用ホームである。他の都市と同じく、中央駅ではなく、隣のローマストリート駅の到着となる。メルボルン、シドニーとオーストラリアを北上し、ここブリスベンは日本でいうところの沖縄と同じ緯度。ここまで冬の服装であったが、列車の中で春の服装に衣替えしていた。

ボタニックガーデンブリスベンでは、乗り換え時間に少し時間があるので、ぶらぶら町中を散策し、市庁舎、植物園などを見て回る。クイーンズランド州の州都とはいえ小さな街だ。ヤシの木やマングローブが生えているのを見ると、いよいよ南国へきたのだなという感じになる。

2時間ほどして戻った駅は、隣のブリスベン中央駅。ビルの中に埋もれていて、日本並の近代的な作りになっている。ここから列車を使って、ローマストリート駅まで戻るつもり。切符は、なぜか片道でも往復でも同じ$1.5(120円)。たった数分にこの値段は高い気もするが、日本の鉄道もこれくらいはする。改札には人が必ず立っているが、見ているようなそぶりがなく、改札に立っているだけという感じだった。

列車は頻繁にあって、あっという間にローマストリート駅に戻ってきた。駅で写真を撮ったりしつつ、いよいよ今日のメインイベントを向かえる。去年から試験運転を行い、今年から本格的に営業運転を開始したTILT TRAIN(振り子列車)である。JR四国の振り子列車8000系の技術を取り入れ、製造は日本のメーカーということで、形状も8000系によく似ている。

ティルトトレイン今日は月曜日というのに、なぜかホームはすごい人の山。バケーションで遊びにいく人たちらしい。家族連れも目立つし、スーツケースくらいの大きな荷物を持った人たちばかり。メルボルンで友人の分もエコノミー席を取ろうとしたが、満席で取れなかったので、一席はビジネスクラスにしていたくらいだった。ちなみに、ビジネスクラスはエコノミーより六千円くらい高いが、パーソナルテレビ、昼食が付いている。まさに飛行機のビジネスクラスなみ。

後でわかったことであるが、翌日はクイーンズランド州の勤労感謝の日で祝日。経由地にメジャーなリゾート地が目白押しのTILTは、地元でもかなり宣伝に力が入っているので、満席になっていたようだ。それにしても不思議なのは大きな枕を持った人々が多いこと。オーストラリアでは、夜行列車に乗る時、誰もが枕を持って乗る習慣があるのも不思議だが、それが昼間の長距離列車でも同じ現象が起こっているらしい。あれだけ、はでに揺れれば、枕なしでは寝られないというのもあるかもしれない。

10時30分に出発して、ロックハンプトンまでちょうど7時間。車内はさながら飛行機である。荷物預かりサービスがあるのはもちろん、成田エクスプレスのように大きな荷物を置くことができる棚があり、通路の天井には六台のTVモニターが備えつけられている。まさに飛行機の機内。そのTVでは、現在の列車の位置を映し出したり、運転席からの眺めを流したり、はたまた映画までやっていたり、全く飛行機と同じサービスをしている。もちろん、オーディオサービスもある。

ブリスベンを出発すると、すぐに検札が始まる。車掌が切符をチェックするたびに、ロッキーという言葉が頻繁に聞こえるところを見ると、全区間乗り通す人も多いようだ。ちなみにロッキーとは、日本人がすぐに言葉を省略してしまうのと一緒で、ロックハンプトンを略した言葉である。

ティルトトレイン車内列車自体はというと、直線が続くところでは最高速度160km/hを超える速度で快走。カーブではいくら振子機能があるとはいえ、100km/h以下に速度を落としていた。揺れも少なく快適。どちらかというと、のんびり走っている時間が長かったので、路盤を良くすればもっと速度が速くなるのだろうと思った。しかし、ここは日本ではないから、そんな改良工事をすることはあり得ないのはわかっている。

車内販売は頻繁に回ってきて、押しうりのごとく各人のところに止まっては、何か要りませんか?とやっている。飛行機とおなじように、ウェルカムドリンクサービス、おつまみサービス、機内食、といった感じでやっているのだが、すべてにおいてお金を徴収する。有料だと、いちいち声をかけられるのがうっとうしい。

そして、昼前になると、昼食はオーストラリアの列車ではおなじみのパターン。注文を聞きにきて、1時間後くらいに暖めたものを持ってきてくれる。このとき、ついうとうとしてしまったら、今回はあっさり通過されてしまい、仕方がないので次に回ってきたときに何か無いかと聞いてみると、やっぱりサンドイッチしかない。またしても、昼食はサンドイッチとなった。二日の食事で五回くらいはサンドイッチを食べている。それくらい、オーストラリアでは、簡単に買える食のバリエーションが少ない。途中駅で半分くらいの客が降りたが、また同数の人が乗ってきて満席。東京博多間の新幹線で、新大阪で客が入れ替わったような感じだった。

ロックハンプトン駅こうして7時間。やはりくたくたになってロックハンプトンの駅に到着した。やっと着いたという感じだったが、駅の外に出てみて唖然とした。駅の周りには何もない。今回の旅でつらいと思われたホテル探しがここだったのだが、駅は町外れのようだし、地図もなくて全く右も左もわからない。仕方がないので、タクシーに身を委ね、歩き方に載っていた安宿へ連れていってもらう。住所を頼りに、何とかわかってくれた模様で、タクシーで5分くらいのところにそのホテルはあった。

何と素晴らしいクラシカルなホテルだろうか。本当に安宿なのか不安になってしまったが、ひとり当たり$25(3,000円)でメルボルンの安宿よりも安い。さらに、たまたま空いていたからなのか、スイートの部屋に入れられ、お城の中の王女様が住んでいそうな、広々としたきれいな部屋だった。はずれが多い地球の歩き方の少ししかない情報にしては、初めて大当たりのホテルだった。ちなみに、ホテル名は Duthies Leichhardt Hotel。

少し休憩してから、ステーキを食べに町へと繰り出す。ロックハンプトンは、有名な牛肉の産地。ここの肉がオージービーフとして、日本に輸出されていることだろう。今回の旅でどこかで本場のオージービーフを食べたいと思っていたので、ここはもってこいの場所だった。

しかし、地理があいかわらずわからない。ホテルの人にステーキを食べたいと聞いてみると、ここでもやってるけど、すぐ左を曲がったところにあるよ、といわれた。ここはレストランというよりバーといった感じだったので、言われたとおりのところへ行ってみると、本当にすぐ隣にステーキハウスがあった。しかも、建物がホテルとつながっていた。

すこし町を散策してみるが、ゴーストタウンかのように街はひっそりとしていて、夜の街は人っこ一人いない。しかも、まだ19時というのにほとんどの店は閉まっている。結局、そのホテルの隣のステーキハウスで食べることにした。分厚いステーキが400gで$15(1,200円)。オーストラリアワインも若い年数の割にはなかなかおいしくて、久々のサンドイッチ以外の食べ物にも満足して、今日一日が終了した。

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