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1月4日(土)
シルッカ・レヴィ-30度

本日深夜のオーロラ予報 QUITE AURORAL ACTIVITY(Level1/Max10)
地球が太陽風の北のセクタにあたり、太陽活動がない限り、一般的な活動は来週にかけて少ないでしょう。

結局、トロムソ以降毎日移動を続けていたので、やっと連泊できて落ち着ける。しかし、早くも最終日である。リゾート地ということからだろうか、ノルウェーのニシンの酢漬け、スウェーデンのミートボール、日本のご飯にみそ汁といろいろな食材が盛られている。ご飯はぱさぱさでみそ汁もそれほどうまいわけでなく、長旅で日本食が恋しい人には良いかもしれない。ちなみに醤油も用意されていた。

レヴィここはスキー以外にこれといって楽しめる事がなく、売店でのんびり買い物をして、トゥントゥリのスパでのんびりしようかと考えていたところ、スキーレンタルを見て一変、スキーをやることにした。スキーウェアはレンタルしていないのだが、皆思い思いの格好ですべっているし、スノボーの適当な服装がいくらか見受けられると、スキーウェアでなくとも全く問題ない。

レヴィスキー場の規模を説明しよう。日本でいったらニセコのような感じだろうか。一つの山を丸々スキー場にしており、3ヶ所に拠点となる場所がある。もちろん、山の上で全てがつながっている。現在泊まっているところが拠点として一番大きな場所であるが、リフト2本と短距離の用無料リフトしかない。山の向こう側へ行ってしまっても、バスが拠点間を定期的に結んでいるので、大丈夫である。一週間いても飽きない所だろう。

スキーの三点セットは3時間15EURO、一日19EURO(2,375円)と日本に比べると遙かに安い。基本的には一日単位ではなく、数日単位でレンタルする人が多いようだ。前の人は7日間も借りていた。靴を板に合わせるのは当然として、体重を聞いて調整するなど、日本と力の入れ方が違う。リフトはそのすぐ横から出ていて、一回券で3EURO(375円)、一日券で15EURO(1,875円)で、5回乗れば元が取れる計算だ。しかし、スキーのブランクは長いし、どれだけやるかもわからない。とりあえずは一回券を買って、リフトへ向かう。リフトの入り口は自動改札になっていた。

日本のリフトは基本的に座って乗るものと相場が決まっているが、こちらはなんと座るのではなく、引きずられて上っていく。手で持っても良し、膝の後ろに引っかけても良し、途中で降りても良いし、ご自由にというわけだ。それを知らず、リフトに乗るのに苦戦した。

スキー場終点まで乗らずにぼちぼちのところで下車。素晴らしい景色が広がっている。一面真っ白で、池が凍っている様も見える。そして、地平線まで見渡せる。地平線に向かってスキーができるなんて、やはり海外だなぁと実感する。雪質は粉雪という感じではなく、圧雪のざらざら感が残る。あまりの寒さで雪の状態も変わってしまうのだろうか。

さて、スキーをするのは5年ぶりだ。結構な急な斜面で、ブランクを埋めるには少々つらい。感を取り戻すように、のんびりゆっくり下ってゆくが、それよりなにより一番つらいのはこの寒さ。リフトで足をぶらぶらさせられなかったこともあり、足の裏が冷たさを通り越して痛さを感じている。とにかく早く下りたいが、今はまだ早く下れるほど慣れてもいない。早く下りたいが早く下れない、のんびりしていればその分足が凍ってくる。生死をかけながらスキーをするものなのか大変。

やっとの事で下にたどり着き、売店に直行。足はじんじんしており、歩くのもままならない。この寒さのためか、売店は大混雑である。それもそのはず、売店の温度計は-30度を示していた。なるほど、12月から2月まで料金が安いはずである。あまりの寒さにスキーどころではないのだ。隣では、凍り付いた携帯電話を見ながらぶるぶる震えているお姉ちゃん。それにひきかえ、元気な現地のインストラクター。よく平気でスキーをやっていられるものだ。確かに、スキー場は数えるほどの人しかすべっていない。

とにかくこの寒さではスキーどころではない。ホテルに戻って靴下を二重にして、ホカロンを入れて完全武装。二本目も一回券で上り、すべり始めた頃は調子が良かったが、やはり途中で足が痛くなってくる。下に降りたらまた売店で休憩。こんな休み休みするならもうやめようか。しかし、スキー勘が戻ってきたところでもあるし、もう一本くらいやろうか。しかし、また生死をかけてまでスキーをやるのか・・・。

もう一本だけやろうとリフトに乗る。案の定途中で足が痛くなるが、なんとか無事すべりきった。たった3本しかできなかったが、まぁこれも旅の思い出だ。もう終わり?というような顔をされながらレンタル品を返し、ホテルへ戻る。たった3本しかすべっていないのだが、休憩時間が長くてなんと4時間くらいたっていた。

夕食は19時に終わってしまうというホテルのレストランへ。夕食も食べ放題のバイキング形式。さすがに品物は夜用に肉類が多く盛られていた。20EURO(2,500円)で食べ放題なら、まずまずではなかろうか。昨日はオーロラが19時には始まっていたので、その時間には準備をしながら様子を見ているが、雲がどんよりしている。今日はダメかもしれない。しかし、オーロラが出てから場所を移動していたのでは写真を撮ることはできない。19時半頃にはホテルを出て、昨日の撮影ポイントへ。

ホテルしかし、今日は土曜日ということもあってか、スキー場のナイターの明かりがいつまでも明るく、オーロラも出る見込みがない。今日の気温は昨日よりさらに下がって、-36度を記録した。もう温度計の表示ぎりぎりである。ここまで下がったのを見たことは当然のごとく今までない。寒さと曇り空で今日はあきらめ、今回初の敗戦となった。

去年に比べるまでもないが、今回の戦績は7戦4勝1敗2不戦敗。まずまずのオーロラがこの中で2回。今回はオーロラに関しては良い旅だったといえよう。ただ、去年の声を失うほどの規模のすごさに比べると、今回のオーロラは見えただけ・・・といった感じだったのが残念だ。最後に部屋のサウナを楽しんで、今回の旅も終わりを迎えるのであった。

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