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12月30日(月)
トロムソ-20度
トロムソ市内観光(北極圏博物館, 大聖堂, 教会)
SCANDIC Hotel

本日深夜のオーロラ予報 MODERATE AURORAL ACTIVITY(Level2/Max10)
太陽活動が発生しない限り、新年にかけて適度なオーロラの状態が続くでしょう。

北欧のホテルは、朝食バイキングが付いているのが基本である。そこから、日本人がバイキング料理と名付けたのである。現地では当然通じない。ビジネスホテルであるから、それほどいろいろ食べられるわけではなかったが、昨日よりは良かった。

のんびりして、10時近くになってから、市内観光へ出発である。太陽が昇らないと言っても、日が昇る直前のように明るくなる。10時くらいから明るくなり、12時に明るさのピークを迎えると、14時過ぎにはもう暗くなっている。ずっと暗闇だと思っていたが、案外明るくなる時間があるものである。

ホテルの坂を下ってポーラーセンター前のバスから町の中心街を目指すが、ぜんぜん時刻表通りにこない。20分に1本なのに、20分待ってもこない。時刻表はあってないかのごとく。バスはいろいろ路線があって便利なのだが、時刻表通りにこなさすぎ。ちなみに、1時間以内の乗り継ぎならば、そのチケットで乗り次ぐことが可能。

海沿い結局30分くらい待っただろうか。バスは20分くらい走って、乗客が皆降りたところで降りてみる。どうやら町中のようなのだが、どこにたどり着いたかわからない。海に出て少し歩くとトロムソ大橋にたどりついてしまったので、だいたいの位置関係は把握できた。ここまできたのなら、まずは北極博物館を見に入ろう。

しかし、ちょうど昨日到着した日本人団体さんが入るところだった。まったくもってバッドタイミング。入場料を払おうとしたら、一緒じゃないの?といわれた。そのまま紛れてしまっても良かったか。入場料はNOK40(750円)。北極圏の人たちの生活と、探検家アムンゼンの展示がされている。説明がすべてノルウェー語にはまいった。GWに回ったところでは、観光地だからどこでも英語でOKだったが、ここトロムソはかなり田舎の地方都市なので、観光客も少ないのだろう。

大聖堂大聖堂に向かうと、バスを降りた目と鼻の先だった。まっ先にここを目指したかったのだが、かなり遠回りをしてしまった。すぐ横の観光案内所で、北極圏到達証を購入する。さすがに日本人には飛ぶように売れていた。地図もここで無料で入手できる。日本人がいっぱい買い物をしていて、待ち時間が長く、ここですっかり時間を浪費してしまった。別々にしかも皆カードで払うからだろう。

北極圏到達証次なる目的地はトロムソ博物館。15時までとのことであるが、今はまだ13時を過ぎたばかりだからまだまだ大丈夫。歩き方では徒歩15分なんてかかれているが、バスで15分の間違いでは無かろうか。相変わらず情報が適当だ。28番バスで向かうのであるが、待てど暮らせどバスがこない。さすがにおかしいと思ったら、なにやらノルウェー語で張り紙が。なんとなくSASホテルの前経由に変わりますと書いてあるように感じる。バス停を少し移動して待ってみると、やがてバスは現れた。やはりルートが異なっていた。まったくどうなっていることやら。

そして、いつまでたっても到着しない。適当なところで降りてみるが、どうも違っている。このバスは博物館行きなのに、運行ルートが折り返しでなくUの字を描いているのだ。目的地まではまだと思っていたら、次のバスの運ちゃんに聞くと、なんと通り過ぎているという。中心街まで一度もどらなければならないらしい。中心街に戻って、また行ったとしても、もう博物館の閉館時間の15時にたどりつけそうにない。あきらめて別の目的地にしよう。このまま橋を渡った対岸のトロムスダーレン教会にこのバスは向かうため、そのまま乗っていくことにした。そうしたら、運ちゃんが親切に乗り換え場所はここだよと教えてくれた。ノルウェーの人は親切だ。しかし、すでに目的地を変えていたので、そのまま橋を渡って教会へ。

トロムスダーレン教会教会は対岸からも見ることができる三角の形の建物で、すでに中に入ることはできないが、そこから見る町の夜景がきれいだった。本当は、山に登りたかったのだが、今日はロープウェイは運休とのこと。再度バスに乗り、町中で降りて夕食をどこかで食べようとレストランを探してみるが、なかなかやっていない。まだ時間が早いせいもあるが、クリスマス休暇でやっていないところが多いようだ。歩き方に書かれている鯨が食べられるというレストランに行ってみるが、そこもやっていなかった。さんざん町をさまよった後に、あきらめてバスに乗ってホテルに戻ってきた。

仕方がないので、ホテルのレストランで夕食でもと思ったら、また日本人団体が占拠していて、1時間後にきた方が良いよと言われる。もうすでに18時を過ぎており、19時まで待っていたらオーロラが始まってしまう。すぐ近くのショッピングモールのポーラーセンターでハンバーガーでもと思ったら案の定18時で終わっていた。結局1時間待ってホテルのレストランでアラスカでも定番のハリバットを夕食にした。パンは付いていないが芋は付いているというので、フライドポテトのようなものと思っていたら、なんと芋をまるまるふかしたものが数個ついていた。これならパンはいらない。

食事を終えると、ホテルの入り口でツアー参加を募っているデスクがあり、今日の夜のオーロラツアーに参加できないかどうか聞いてみる。すると、なぜか私にはわからないと言う。どうもよくわからないが、単に取り次ぐだけの仕事らしい。ツアー団体の添乗員氏が今日はむりじゃないかなぁとも言う。確かに、雲がどんよりしていて、期待薄だ。しかし、その判断は自分でするものである。

オーロラ部屋に戻って支度をすると、20時頃からカメラを構える。昨日よりは若干寒く感じないのは曇っているせいだろうか。寒さよりも、ずっと立って待っていなければならないことがつらい。さらに寒さのせいか、爪がぱきぱき割れていく。今回、カメラの防寒用に安い毛糸の帽子を買って、穴を開けて準備したのであるが、寒さ対策というよりは、霜がカメラに付かないようにするためのものになっていた。雪が降っているわけではないのに、長時間外に置いていると、白く霜が降りているのだ。

21時を過ぎた頃から雲がどんどん流れていって、そして急にオーロラが現れた。今日のオーロラはかなり活発である。真上に出たり、遠くに出たり、非常に動きのあるオーロラで、ぴかぴか光が移動していく様も確認できた。

オーロラ今回は前回の肉眼で見られなかったことを考慮して、カメラは一点集中でシャッターを押すだけ。調子の悪いデジカメ(レリーズでなぜかシャッターが切れないときが多々ある)はあまりいじらず、見る方を優先した。やはり、写真で残すのもいいが、肉眼で見る方がいい。実際、写真は明るすぎを通り越して、真っ赤な写真になっており、最悪の出来だった。30分くらい出たり消えたりを繰り返し、21時半になるとすっかり落ち着いた。

22時を過ぎても再度現れることはなく、昨日と同じく23時頃には撤退するが、部屋で荷物の片づけをしていると、なにやら外が騒がしい。空を見上げてみると、見事なオーロラがかかっていた。部屋を暗くすれば見られたので、写真には撮れなかったが見ることができた。先ほどのものと比べると、緑の色がつくだけのオーロラであったが、ゆっくり動いている様が確認できた。今日はまずまずのオーロラ日和であった。

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