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12月29日(日)
オスロ-5度, トロムソ-22度
オスロ市内観光(大聖堂, 王宮, 国立美術館)
OsloCentral13:05 NSB Gardermobanen AS 13:29Oslo(Gardermoen)14:20 BU453 16:10Tromsø
SCANDIC Hotel

本日深夜のオーロラ予報 MODERATE AURORAL ACTIVITY(Level2/Max10)
太陽活動が発生しない限り、新年にかけて適度なオーロラの状態が続くでしょう。

昨日の夜中は土曜日の夜ということもあってか、バーが音楽をがんがんかけてうるさい。酔っぱらいもうるさくて、3時ぐらいまではやっていたようである。それでも飛行機で寝たり起きたりを繰り返していたこともあり、6時には早々と起床した。8時の朝食時間まで待ちくたびれてしまった。今日はオスロ半日観光の後、いよいよオーロラチャレンジ第一回目である。オスロは本当に小さな町で、見所もほとんどない。GWとほとんど同じように、駅のコインロッカーに荷物を入れてから、大聖堂、王宮とめぐっていく。この寒いのに、衛兵は微動だにせずに相変わらず立っていた。

カールヨハン通り今日は日曜日ということで、遅めの11時に開館する国立美術館を訪れる。タダというのがうれしい。ムンクの叫びがあり、どの絵画を見ても、流れる背景、顔面蒼白の顔はムンク独特といった感じがする。ムンクばかりではなく、ピカソや他たくさんの絵画があり、じっくりみていたらきりがない。しかし、早歩きで見て歩くだけで、40分くらいはかかってしまった。無料の割には内容が非常に充実している。

次に、日曜日は12時から中の見学ができるはずの市庁舎に行ってみるが、休日は中に入れないとのこと。ガイドブックの情報はおかしいのか?トラムに乗って駅に戻り、機内食が出なかったら困るので、バーガーキングで腹ごしらえ。ハンバーガーセットがなんとNOK69(1,290円)。何かにつけて物価が高いのであるが、ジャンクフードごときでここまで出さなければならないとは。

またFlyTogetに乗って空港に戻ってくる。これから乗る飛行機は、ノルウェー国内をメインとするブラーテン航空。スカンジナビア航空がJALに対して、ブラーテン航空がANAといった感じか。トロムソまで片道五万円をこえるところ、早割のweekend14切符により往復四万円。往復の方が安いので、乗りもしない帰り便もまた予約してある。ブラーテン航空は、アエロフロート以来の全席自由席だった。飛行機はクリスマス休暇帰りの人だろうか、737の機体がほぼ満席だった。チェックインした人がこないということで、荷物を下ろしたり、その間にその人が乗ってきたりやっている間に、15分くらい遅れて出発した。

噴霧車その後、やたら地上を走ると思ったら、飛行機になにやら液体をかけている。あまりの寒さに氷が付かないようにやっているらしい。ここでも10分くらい時間をロスし、結局20分遅れで離陸した。国内線ではあるが、しっかりした機内食がでるのはさすがである。ビールは有料であったが、なかなか良いサービスだ。というか、飛行機に乗って機内食が出ないのは日本の国内線とアメリカの短距離線くらいではなかろうか。

予定より15分遅れて暗闇のトロムソ空港に到着した。16時だというのに、すっかり真夜中である。北極圏(Arctic Circle)からかなり北にきており、この時期日がまったく昇らない。今日泊まる予定のスカンディックホテルは空港に近く、オーロラ観測の定番ホテルである。町中であればそこそこの料金のホテルもあるのだが、ホテル前でオーロラを見るならここに泊まるしかない。しかし、冬季だからか空港バスは経由してくれない。仕方無しにタクシーでホテルへ向かった。今日は寒いからNorthern Lightsが見えそうだねぇとフロントの方。実際は、寒いから見えるのではなく、晴れると寒くなることから見えそうだという論法になる。海外では、オーロラというよりは、ノーザンライツと言う方が通じる。サウナとプールがホテルについているものの、なぜか今年はやっていないという。

ホテルの周りを散策してみるが、目の前にあるショッピングモールは、18時を過ぎたばかりなのに、もうやっていない。相変わらず早々と店じまいするお国柄だ。一昔前の日本といえよう。そして、ホテルの回りを歩いてロケハンしてみるが、ホテルの目の前の庭で見るのが一般的らしい。

光々と明るい町の灯り、スカンディックのネオンサイン、肉眼で見る分にはまぁまぁのようだが、写真にはよろしくないようだ。入り口を入ったところにロビーがあり、コーヒーを飲みながら待つことができるのは歓迎するところ。団体客がくると、通路に椅子を置いて待つことができるようである。二重扉の中間が-10度くらいになっており、機材を一段落させるには最適の場所もある。

ぶらぶらしている間にも、うっすらとオーロラが出ていることが確認できた。雲一つ無い空で、今日はオーロラの期待が高まる。部屋に戻ってくると、もう19時を過ぎていた。トロムソは22時頃オーロラベルトの真下にくる。その前後1時間がもっとも可視率の高い時間である。誰だか19,21,23,1時がみどころなどと言っている人もいるが、自然現象がそんなデジタル的な動きをするはずがない。情報の取捨選択は自己判断で。

オーロラ気温は-22度で、寒いことは寒いのだが、アラスカほど寒くは感じない。海沿いで気温のわりには暖かく感じるのかもしれない。20時、21時を過ぎてもなかなかでてこない。今日はオーロラの条件が悪いのだろうか。ここ数日太陽活動が活発で、すばらしいオーロラが見られていたようだが、そろそろ落ち着いたのだろうか。予報ではまずまずの状態なのだが。

22時になって、今日はだめかなと思い、引き上げ始めたそのとき、オーロラの橋が空にかかった。電脳グッズを3台も準備していたのであるが、ビデオカメラとデジカメは引き上げていた。一眼レフカメラだけまずまずの写真が撮れた。その後、デジカメとビデオカメラも再度準備するが、たまに出ては消えるを繰り返すだけで、それほど発達はしなかった。それより、去年のようにデジカメはバルブで30秒解放していたら、真っ白というより真っ赤な写真になっていた。こんなホテルの前では、明るすぎるのだ。IS0800だと2s、f2.8で十分。

オーロラ今日は40人はいるかという団体さんが到着し、到着したそばからオーロラを見ることができた。団体さんがくるだけならいいのであるが、この人たちはコンパクトカメラで写真を撮ろうとする。もしかしたら撮れるかもというつもりで撮っているようであるが、何も写らずフィルムを無駄にするだけではなく、写真撮影をしている人たちの迷惑でもある。旅行会社は十分に教育をしておいて欲しい。

去年は条件が良かった事もあり、オーロラはほとんど出っぱなしだったが、今年は落ち着くとしばらく次が出てこない。北欧で唯一オーロラベルトの真下と言えるトロムソであるが、オーロラベルトの真下になる時間は短い。そして23時を過ぎたところで、完全に撤退した。今日のオーロラは緑の筋が現れる程度で動きが少なかったが、今年はさい先が良いかもしれない。そういえば、夕食を食べることを忘れていたが、昼食と機内食であまりお腹が空かなかったというのもある。

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