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1月3日(金)
ロヴァニエミ-21度, シルッカ・レヴィ-30度
Rovaniemi9:25 9:50Arctic Circle
ロヴァニエミ市内観光(サンタ村)
Arctic Circle12:50 13:15Rovaniemi15:20 17:55SirrkaLevi
Hotelli Sirkantähti

本日深夜のオーロラ予報 QUITE AURORAL ACTIVITY(Level1/Max10)
地球が太陽風の北のセクタにあたり、太陽活動がない限り、一般的な活動は来週にかけて少ないでしょう。

フィンランドに入ったということで、朝食バイキングはノルウェーおきまりのニシンの酢漬けは無くなっていたが、ほとんど同じようなメニューで代わり映えがなかった。アメリカのシリアルだけの状態からすれば、遙かに良いのであるが。

荷物をホテルに預けて、ホテルをちょっと出たところのバス停からサンタ村を目指す。フィンランドと言えばサンタクロース、そのサンタクロースと言えばここロヴァニエミである。住んでいるところは山奥なのだが、仕事のために山を降り、サンタ村のサンタクロースオフィスで働いているという設定である。ちなみに、サンタクロース村とは別にサンタパークというのもある。こちらはサンタのテーマパークで遊園地らしい。

サンタクロース村まではバスで15分ということだったが、25分くらいかかっていた。まっすぐ行けば数kmなのに、あちらこちらと寄り道をしているから遅いのだ。急に展望が開けて、建物が建っているのが確認されると、そこがサンタクロース村である。バスの行き先はArctic Circle(北極圏)行きで、そこが降りるところであるが、そのままUの字を描いて駅へと戻っていくので、トロムソと同じような危険性がある。

サンタクロースオフィスバスを降りてすぐの建物に、インフォメーションをはじめとしてレストランやお土産屋が立ち並ぶ。ここまで観光地らしい観光地を巡ってきていないため、あまりにも多いお土産の数々に驚いてしまう。その建物を出て村の中心に建っているのが、屋根にサンタの絵が描かれたサンタクロースオフィスである。この中にまた小屋があって、そこにサンタクロースが座っている。

ちなみに、小屋には窓があって中の様子を見ることができ、またこの小屋の屋根はないので二階から部屋の全体を見ることができる。太った体型に長いひげ、鼻の上にちょこんとめがねをかけてまさにサンタクロースのイメージ通り。というか、そのイメージを植えつけられているのだ。写真を一緒に撮るには千円以上の料金がかかるので、当然見るだけ。朝早いこともあって列は少な目であるが、昼近くになると並びきれないほどの長蛇の列になっていた。

サンタクロースがいる脇で、またしても北極圏到達証が売っている。もう何度目だろうか。日本語もしっかり用意されている。雪に埋もれて北極圏のペイントが見ることができない状態だったので、どこか聞いてみると、空のこの辺と適当なお答え。そりゃそうなんだけど。しかし、オフィスを出てみると、ちょうど光のラインでそれが示されていた。まさに北極圏のラインがサンタクロースオフィスの中心になるように建物が建てられている。

北極圏お土産屋が建ち並ぶ建物のすぐ隣には、サンタクロース村の郵便局がある。クリスマスにはサンタクロースからのクリスマスメールが届くサービスをここで申し込むことができる。また、クリスマスまで待てない人は、すぐに届けてもらうこともできる。日本到着までは約一週間である。もちろん、普通の郵便を出すことも可能で、サンタクロース村特製の消印が押される。

お土産屋を見て回り、ムーミンなども買い求め、気がつけばもう戻る時間。3時間の滞在予定で来ていたが、あっという間に時間が過ぎてしまった。何度も行くところではないが、観光地の少ないフィンランドでは楽しい場所かもしれない。

ロヴァニエミ駅バスでロヴァニエミ駅まで向かう。ラップランド一の都会と言いつつ小さな駅で、日本で言ったら稚内のような所だろうか。しかし、窓口では客が列をなしているほど混雑していた。歩いてホテルまで戻ろうとするが、とてつもなく寒い。途中スーパーでぶらぶらひやかしがてら暖をとった。

今日の気温は-21度。トロムソと同じくらいの気温であるが、やはり内陸地の気温は体感気温が低くなるのだろう。今日はマクドナルド横のスカンバーガーで昼食とすると、マクドナルドと同じくらいの値段で、注文を受けてから作る方法だし、大きいハンバーガーにとてつもない量のポテト。調味料の味しかしないマクドナルドより、地元の店の方が良いようだ。

ロヴァニエミホテルに戻って荷物を受け取り、タクシーでバスターミナルへ。今日の目的地はシルッカ・レヴィ。スキーリゾートの小さな町だ。しかし、バスの行き先はそのさらに先のシルッカの本当の町。このバスの行き先はシルッカの手前の大きな町キッティラ行きである。聞いてみると案の定、途中で乗り換えになるらしい。フィンランドでは1時間以上は運転手だけではなく、バスまでも乗り換えにしてしまうのか。

1時間ほど走ったら、小さな小屋が建つドライブインのようなところにバスが停まっている。乗り換えである。次のバスはしっかりシルッカ行きになっている。バスの走る道はまったく外灯がなく、反射鏡もない。まさに真っ暗な環境が得られる。早くもバスの中からうっすら緑色のオーロラを確認できた。

キッティラでは、荷物を下ろしたり、運ちゃんがなにやら事務所?にいったりで、10分くらい停車した。そして空港を左手に通り過ぎると、山を丸々スキー場にしたレヴィに入っていく。バス停はトゥントゥリの前にあるようだが、シルカッタンハティに泊まるといったら、その目の前まで行ってくれた。そんなところにバス停はないだろうに、やはり北欧の人は親切だ。

メールの予約も問題なくチェックイン。日本人が常駐しているということだったが、滞在期間中一度も見ることはなかった。週末で休みだったのかもしれない。部屋は隣の離れにあり、なんとここはプライベートサウナがついている。サウナ発祥の国らしく、どこのホテルでもサウナはついているが、ここではプライベートだ。オーロラの後にゆっくり楽しもう。

ここのオーロラツアーはドゥンドレットとは異なり、当日15時までに申し込めば良い。日本の旅行会社を通すとその当然が通じないのが寂しい。しかし、出発は火曜日と金曜日。今日はもう申込時間が過ぎている。残念ながら参加することはできなかった。

事前の調査では北の方に池があり、オーロラ観測ポイントがあったはず。ホテルの人に聞くと、どこでも見られるよとのお言葉。そりゃそうだけどね。池の方に向かってみるが、そんなに近くではない模様。歩いたら10分以上かかりそうだ。それならばと道路を渡って別荘のようなログハウスが建ち並ぶ一角を歩いてみる。まずまずの暗さで、写真はこの辺で撮るのが良さそうだ。

ホテルに戻るところで、オーロラが現れ始めた。ホテルの回りには日本人が出てきてオーロラを見ている。まだ19時というのに、なんという早い時間に出るのだろうか。ツアーの出発は21時なのに。確かにスウェーデンやノルウェーに比べて1時間の時差があるが、その分緯度も進んでいるので、こんなに早く出る事はないだろう。

オーロラさっさとと出発準備をして、カメラを担いで先ほどのポイントへ。すると、なんということか、電線があるわ、さっきは点いていなかった家の明かりが明るいわ、もう劣悪な状況。それでもトロムソよりはまだ良いが、今更場所を探すわけには行かないので、とりあえず落ち着くまでそこで写真を撮り続ける。今日のオーロラはすごい活発な動きというわけではないが、空一面に広がって、大きさはある。今回は何処でも少し白く煙って見えるのは、オーロラベルトをはずれているからか、もしくは規模が小さいからか。

ちなみに、今日のオーロラ予報は状態の悪いquietの予報であったが、実際の状況ではかなりレベルが上がり、大きく広がっていた。quietといいつつも、何かの条件で広がるときもあるようだ。しかし、トロムソで見たほどとまではいかなかったので、予報は動きがあるかどうかに連動していると見るのが妥当なようだ。

すっかり落ち着いて見えなくなると、新たな場所を求めて移動する。すると、なかなか良い場所を発見した。小屋があって木があって、その先は家が一件しかないので車もあまりこないベストポジション。到着と同時に小屋の後ろにうっすらとオーロラが現れ、なんとかその場で写真を撮ることができた。

オーロラしかし、その場所はスキー場のナイターの照明をもろに受ける。一度消えていた照明が、なぜかまた点いて小屋を赤々と染めてしまう。しかし、その後オーロラが出ることはなく、21時頃には寒さのため撤退。ついに気温は-30度にのった。今日は特に寒いことがよくわかる。汗をかいたそばからその湯気が眉毛やまつげに凍り付く。おじいさんのように真っ白になってとてつもなく寒いのだろう。息が白くなるのは良くあることだが、汗が湯気になって上っていくのを見るのは初めてだった。

ホテルに戻って夕食にカップラーメンを食べて、今日はもう落ち着いてしまっていた。すると、なんと22時を過ぎてまたオーロラが現れた。確かに、トロムソでも一度終わった後にもう一度現れることがあったのだが、すっかり体力を消耗していたのでくつろいでいたのだ。また急いで準備をして外に出るが、時すでに遅し。ホテルの近くでも良いから、なにかしら撮っておこうと思ったが、何も撮ることはできなかった。

今日の最後はサウナである。30分くらい石を熱し、そこに水をかけて湯気を出す。がんがん水をかけるとすさまじい蒸気が発生してやけどしそうに熱い。サウナで汗をかいて、シャワーを浴びて、今日の活動は終了した。

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