'02GW 北欧鉄道の旅'02冬 北欧オーロラの旅'05GW イギリス・アイルランド鉄道の旅'05冬 アイスランドオーロラの旅




1月1日(水)
イェリヴァーレ-25度
Narvik11:04 15:14Gällivare
Nya Dundret

本日深夜のオーロラ予報 MODERATE AURORAL ACTIVITY(Level2/Max10)
太陽活動が発生しない限り、新年にかけて適度なオーロラの状態が続くでしょう。

ナルヴィック教会朝食を食べたらあたりを散策する。といっても、小さな町で見所も少ない。唯一の見所の戦争博物館は10時からだし元日早々やっているかも怪しい。大聖堂だけ見てホテルに戻ってくる。それにしても、ノルウェーのどこへ行っても大聖堂の形は代わり映えがない。昨日は真っ暗でわからなかったが、すぐ近くに山が迫っており、フィヨルド独特の地形が感じられる。ホテルへ戻って、チェックアウトを済ます。昨日とは違うおばさんで、日本人と文通をしているそうだ。なんで寒いのにこんなところに来たの?と聞かれるが、ノーザンライツで納得。この時期オーロラ以外の観光旅行者は少ないだろうな。

駅は昨日は閉まっていた窓口がしっかり開いており、イェリヴァーレまで225NOK(4,200円)。列車にはあのおっちゃんがすでに乗り込んでいた。昨日は駅に泊まったそうだ。なかなかやるな。女の子たちも発車ぎりぎりになって現れた。やはり、バスは無くてどこかに泊まったらしい。日帰りのつもりできていたから、一泊するのは辛かったのでは無かろうか。

オフォート鉄道これから乗る列車は世界最北の鉄道で、ノルウェーとスウェーデンにまたがって走る鉄道である。スウェーデン国鉄が分割民営化してできたトーグコンパニエ社が運営している。特徴的なのは、このナルヴィック駅はノルウェー国内から鉄道でつながっていない。国の歴史が2国にまたがる不思議な路線として残ってしまったのである。

列車がナルヴィックを出ると、フィヨルドを左手に見ながら進んでゆく。日が昇らなくても十分に明るいので、昨日真っ暗な中乗らなくてよかったかもしれない。元日そうそうということでナルヴィックではコンビニは一つもやっていなかったが、車内のキオスク(KIOSKI)はやっていて、ちょっとした食べ物や飲み物は買うことができた。着込んでいるせいで汗をかくせいか、飲み物の量が半端でない。あっというまに500mlのペットボトル2本が空になる。

フィヨルド国境を越え、フィヨルドも途中から凍り始め、夏はハイキングで混雑するアビスコを過ぎればフィヨルドの風景も終わりである。そして、このあたりで一番大きな町キルナには20分も早く到着した。ここからスキーヤーが大勢乗り込み、がらがらだった車内もほとんど満席になった。すぐ近くに大きなスキー場があるので、一晩かけてストックホルムから来るのだろう。

そして、1時間ほどで目的地イェリバーレに到着した。送迎込みと言ったら、ホテルの車がきているのかと思えばさにあらず、単にタクシーのチケットを事前に購入していたにすぎなかった。こんなのにも手数料が取られるかと思うとばからしい。ほとんど駅の構内に入って待っていたタクシーに乗り込み、山の上にあるドゥンドレットへ向かう。

ドゥンドレットでは、ノーザンの常駐している日本人がまちかまえていた。アクティビティ係ということらしいが、この時間から何かをできるはずもなく。とりあえず昨日の分は返金に応じてくれるようなので、何はなくとも良かった。(しかし、手数料分4,000円も搾取されてしまった)昨日はぼちぼちのオーロラは見られたそうであるが、あまりすごいオーロラは見られなかったらしい。まぁ昨日着いていてもすごくなかったのなら、結果オーライか。

ホテルは、去年泊まったようなアラスカのチェナ温泉と同じで、コテージがたくさん建っており、キッチンが着いていて便利ではある。このコテージも料金は高いが、メインロッジはさらに1.5倍と非常に高い。もともと料金が高いところに、ノーザンの25%マージンがかかっているのでべらぼうな値段になっているのだ。

スキー場がすぐ裏にあるので、メインロッジの脇で、簡単な売店とレンタルスキーをやっている。コテージからは、メインロッジへ行くのにも外に出なければならないのがつらいところ。海沿いの町と違って、内陸地に入って来るとさすがに冷え込みがきつくなる。今までで一番寒い-25度である。ノルウェーでは見なかったが、駐車場に車を停める際につなげる電気のコンセントもある。ホテルはプールとサウナ付きということであったが、子供用プールで泳ぐ気にはなれず、夕食も安上がりに持ってきたカップラーメンですませた。スウェーデンの名物料理はやはりミートボールしか無いという。

オーロラオーロラ観測には申し分ないロケーションで、撮ってくれと言わんばかりの見事に並んだ木々がすばらしい。しかし、町の灯りが気になるところ。敷地内で観測できるとはいえ、メインロッジには近いものの、コテージには少々距離がある。やはり、すぐ近くに休憩しに戻れるところがあるのは便利。トロムソは写真にとっては良くないが、観測するだけなら最適といえよう。

トロムソとほぼ同じ21時くらいがピークになるとふんで、20時頃から待ちかまえる。そして、21時半くらいから緑色になり始めた。しかし、昨日と同じくらいなのだろうか、オーロラが出ていることは確認できるが、動きのある感じはなかった。明日の朝も早いので23時前には撤退し、荷造りを一気におこなった。毎日移動日になってしまい、毎日荷造りをするのが面倒だ。

次へ

| | 4Travel | ブログ | |


プロフィール HOME