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1月2日(木)
ロヴァニエミ-20度
Gällivare7:07 9:25Luleå11:00 13:20Haparanda Tornio15:10 17:25Rovaniemi
Hotel Rantasipi Pohjanhovi

本日深夜のオーロラ予報 QUITE AURORAL ACTIVITY(Level1/Max10)
地球が太陽風の北のセクタにあたり、太陽活動がない限り、一般的な活動は来週にかけて少ないでしょう。

ドゥンドレット コテージ今回一番ハードな移動日。2泊の予定が1泊になってしまったので、さらにあわただしい。朝食を食べる時間は元々無いと思っていたが、早朝出発者のためにサンドイッチが用意されていた。サンドイッチとジュースと小さな洋なし。予定通り2泊していれば、朝食バイキングも食べられたし、お弁当も用意されてすばらしい、という良いイメージになったのだろうが、あわただしく泊まりにきただけで宿も楽しめず、料金も高くてがっくりくる。こんな高いところに二度と来ることはないと思うが。

6時40分にタクシーが向かえに来て、駅まで向かう。朝早いため、案の定窓口は開いておらず、社内で車掌から切符を買い求める。ルレオーまで145SEK(2,200円)ということで、2時間半の乗車なら、むしろ安いくらいの運賃である。9時半には予定通りルレオーに到着した。北極圏を抜け、このあたりまで来ると日が登る時間が長くなっている。

乗り継ぎのバスまでは1時間半も時間がある。世界遺産として指定されている教会村がこの町にあるらしい。それならば短時間でも訪れてみたいところ。しかし、ルレオーとは名ばかりで、その教会村があるのは隣村のGAMMELSTADである。車で20分ほどの距離だという。東京ディズニーランドと言っているのに千葉県にあるようなものだろう。

ルレオー教会もう少し時間に余裕があればタクシーで往復してでも行ってみたかったところであるが、残念ながら断念。近くの教会と町の中をぶらぶら散策して、バスターミナルへ向かう。バスターミナルは、駅から右に二ブロックほど歩いたところにある。ちなみに、駅にはコインロッカーはなかったが、バスターミナルにはあった。このあたりは田舎なので、鉄道よりもバスの方が充実している。昔は鉄道でフィンランドまでつながっていたが、現在では廃止されている。特に、スウェーデンとフィンランドの線路幅が異なり、4線軌条は世界広しといえどもここだけという特殊な線路があったのであるが、それも今は昔である。

バスターミナルの売店で少し食料を調達する。結局、スウェーデンでは鉄道、バス、この売店の買い物と数千円しか使わなかった。両替が難しいと思い大量に両替してきたのに、前回の残り分でほとんど済んでしまった。それもこれもスウェーデンに一泊になってしまったせいだ。

バス11時にバスに乗車し、一路フィンランドとの国境の町ハーパランダを目指す。2階建ての新型バスが投入されており、快適である。スウェーデンはぼろぼろ車両が多いと思っていたが、入っているところには新しい車両も入っているようだ。バスは2時間ほど走って、13時20分、予定通り国境の町に到着した。

さて、この次の足が今回の重要なポイントでありくせ者である。トーマスクックを見てみると、バスと鉄道を利用してロヴァニエミに到着するには20時になってしまう。しかし、地元のバス時刻表を眺めていると、ここからロヴァニエミまで直通のバスが走っている。ロヴァニエミまでは2時間ちょっとである。

ここハーパランダで待っていれば、15時発のロヴァニエミ行きのバスに乗車できるが、ロヴァニエミ着は18時30分。オーロラ観測バスのモイモイ号の集合時間は19時20分。ホテルにチェックインして観測準備をして、夕食を食べるまもなくあわただしすぎてかなりきつい。しかし、ここから800m離れたフィンランドの町トルニオ始発のバスがある。そのバスなら50分後である(1時間時差があるため、1時間50分乗り継ぎ時間があるように見える)。これなら、ロヴァニエミにも17時代に到着できるので、それならば歩くしかあるまい。

バスターミナル内のインフォメーションのおっちゃんにトルニオのバス停はどういったら良いか聞くと。フィンランドへ行けよとそっけないお言葉。地図も無いという。インフォメーションじゃないじゃないかよ。でも、手を示した方向がフィンランドなのだろう。バス停が見つけられなければ戻ればいいやということで歩き始める。

バスターミナルを出るとすぐに大きな橋がかかっているのがわかり、その中央にイミグレーションがある。課税対象の物を持っている人のみ必要で、車は県境を越えるかのようにどんどん通り過ぎていく。当然、徒歩でも何もない。いつのまにやらフィンランドへ入国した。

するとすぐ右手にインフォメーションがあった。あのバスターミナルのインフォメーションもここのインフォメーションと一緒に地図で示されている。ちゃんと仕事しろよ。こちらは親切にバスターミナルの場所を教えてくれて、ここはちょうど中間点といったところか。すでに15分くらい歩いてきているのに、まだ半分とは。荷物を引きずりながらではさすがに遅い。

そうしてバス出発の5分前、無事にバスターミナルに到着できた。ロヴァニエミ行きにあわただしく乗り込み、すぐさま出発。スウェーデンとフィンランドでは1時間時差があるので、1時間時計を進ませる。バスは1時間くらい走ったところでなにやらアナウンス。フィンランド語でまったくわからない。が、ぼーっとしていたらバスを乗り換えた方がロヴァニエミに15分早く着けると英語で言ってくれた。よくわからない乗り換えだが、勧められるままに乗り換える。手ぶらなら良いけれど、荷物がいっぱいあるから乗り換えも面倒なのに。

そしてバスはまた1時間ほど走り、急に町の風景に変わった。今までは小さな町ばかりだったから、それらに比べれば大きな町だ。世界最北のマクドナルドの看板が見えると、町の北側からバスは町に入って来たことがわかった。

バス停には予定時刻よりも随分早い。確かに、早く到着したようだ。ここからホテルまで歩かなければならないが、案外距離があるみたいで、タクシーを呼ぶことにした。が、バスの窓口のおばさんはタクシーなら出たところで呼べるよという。しかし見つからない。実は、目の前まで来ていたのであるが、暗くて看板が目に入らなかったのだった。結局タクシーを呼んでもらってホテルへ。1km以上はあったような気がする。

さて、ロヴァニエミのホテルは、日本の代理店を通してあちらこちら探した結果、どこもかしこも満室で、3件目で見つかったところだった。バウチャーを渡して待っていると、いろいろしきりに調べている。旅webのプリンタ印刷したバウチャーがよくないのだろうか。しかし、前回のGW旅行でも実績はあるので大丈夫だと思う。

そして開口一番、「予約が入っていない」と言うではないか。え〜、なぜだ〜。しかし、その次に続けて、予約としては承ったものの、その予約が入っていなかったとのこと。今日は満室なので、他の関連会社のホテルを当たってくれるという。とりあえずバウチャー自体は有効らしい。

電話連絡後、部屋は確保できたので、タクシーで送ってくれるという。さすが、北欧の国の人は親切だ。アメリカならこんなことはありえまい。無料でタクシーで連れて行かれたところは、川沿いの100mくらい離れたホテル。明らかに予約していたホテルよりも良くて、当然プラス料金はない。図らずも、モイモイ号集合場所の目の前のホテルだった。

ローソク橋とんだ時間のロスをしてしまったが、何はなくとも落ち着けた。次は夕食を食べなければ。朝食も少しだったし、昼食もパン一個。寒くてエネルギーを必要としないせいか、お腹はあまり空かないのだが、ここで夕食を食べずに出かけてはもちそうもない。

現在18時を過ぎたところ。レストランで食べるだけの時間はなさそうだし、簡単に済ませられる食事にするしかなさそう。とすれば、世界最北のマクドナルドだ。ホテルから中心街を抜けてマクドナルドまでは徒歩5分ほど。世界最北と言っても別段代わり映えもなく、ビッグマックセットも6EUR(750円)で昔の日本のバリューセット並。

さっさと食べて、さっさとホテルに戻ったらもう19時。急いで準備をして目の前のソコスホテルへ。5分前には待ち始める。10分たち、20分たち、しかしバスは現れず。今日は2日間休んだこともあるし満席だから遅れているのだなと思っていたが、30分たってもまだ現れない。もう一組待っていたが、これはあまりにも遅すぎるのではないか?

あまりにも暇で暇でしょうがなく、ホテル内をぶらぶら散策していたら、なんと奥の方のわからないところに「今日のモイモイ号はキャンセルです」と一言だけ書かれていた。さっき夕食前に様子を見に来たときも見つけられなかった。え〜、このためだけに必死に国境を歩いたり、夕食をマクドナルドで済ませたりしたんだぞ。がっくり力が抜けた。待っていたもう一組の方々は、防寒着をレンタルまでしていたのにこの仕打ち。

お金は事前に日本で振り込んでいたので、日本帰国後に返金してもらうことになったが、なんと手数料の一部は使ってしまったから返金しないというとんでもない横柄な対応をされた。なんだ?この対応は。理由は天候不良のためという。確かにロヴァニエミ市内は雲がかかって星が見えない状態であったが、レヴィでは見ることができたらしい。

また、翌日は雲一つない快晴だったのに、キャンセルになっていた。どうやら仕事をやりたくないから、ちょっと天候が悪いと運行を辞めてしまうらしい。ノーザンエキスプレスといい、ツムラーレといい、まったく日本の北欧ビジネスをしている旅行会社にろくな所はない。ちなみに、何度も文句を言った結果、最後には全額返金された。今まで文句を言う人はいなかったのだろうか、それともJTBなどの旅行会社を通すから実害がなかったのだろうか、今後開催可否の掲示の仕方については、改善するそうである。

ホテルへ戻って、ごろごろ時間をつぶすだけで今日は終わった。今回二回目の不戦敗。結局、日本の旅行会社を通して予約した2件ともトラブルが発生し、帰国後に無駄な作業をすることになった。二度とこれらの旅行会社を利用することはないだろうが、北欧を食い物にしている日本の旅行会社があることが残念である。

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