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12月31日(火)
ナルヴィック-15度
Tromsø10:20 14:40Narvik
Grand Royal Hotel

本日深夜のオーロラ予報 MODERATE AURORAL ACTIVITY(Level2/Max10)
太陽活動が発生しない限り、新年にかけて適度なオーロラの状態が続くでしょう。

トロムソ数日間滞在したノルウェーともいよいよお別れ(のはずだった)。朝食を食べて、いつもの24番バスで市内へ。昨日はさんざん待たされたのであるが、今日はすんなりバスは到着し、バスターミナルには1時間も前に到着してしまった。

平日は9時から始まってもよさそうなチケット売場が、なぜか9時45分からになっている。お知らせもなく適当に開始時間を変えても問題のない国なのか?しかし、チケットはバスの中で買えとのことで、なんのためのチケット売場なんだか。空が白々と明け始めたところで、バスは出発する。フィヨルドと雪を抱いた山々の景色がすばらしく、日が昇らなくても十分景色を堪能できる。これなら、この次に乗り継ぐ列車も明るいうちに乗れば良かったか。途中休憩を入れながら、予定より10分くらい早くナルヴィック駅に到着した。

バストロムソから乗っていた何人かよくわからないおっちゃんも一緒に降りた。英語でないのはわかるが、何語を話しているのかわからない。しかし、なんとなく話が通じるのが笑える。ノルウェー人も困っているし、行き先はゲーテボリ(ヨーテボリ)なんて言っているし、ノルウェー語でもスウェーデン語でもないようだ。

列車の出発時刻は15時45分。1時間前だというのに、窓口は開いていない。定刻近く前になると、日帰りで遊びに来たであろう日本人の女の子達が到着。列車がくるのをひたすら待つ。しかし、定刻の出発時刻を過ぎても列車は現れず。まぁ、始発列車でもワシントンで1時間遅れがあったように海外ではよくあること。こういうときにアナウンスも何も無いのがノルウェーのお国柄か。しかし、16時を過ぎても、17時を過ぎても、状態は一向に変わらない。

そうこうしているうちに、17時20分の下り列車が到着する時刻だ。こちらは予定通り定刻に到着した。皆運転手の女性に群がる。情報を与えてくれる唯一の人だからだ。おっちゃんは、相変わらず何語だかわからない言葉でしゃべっているが、こちらが英語で聞いたら答えてくれて、15時の列車は運休だという。次の列車は明日の11時だよと言われる。え〜、2本しかない列車を1本運休にするのか・・・。

ナルヴィック駅1月1日は要注意日だったのだが、その折り返し列車となる12月31日の列車も休みにしたようだ。この列車と翌日のナルヴィックに到着する列車を運休にすることで、列車の目的地ルレオー近辺の駅が年末年始に長く休みが取れる。クリスマスにも同様のことが行われていたらしい。

列車が遅れるのは日常茶飯事であるが、列車が無くなるとは驚きである。もはや選択の余地はなく、ナルヴィックの町に泊まらざるをえない。女の子たちはバスを探して見るというが、たぶんこの冬場に国境を越えるバスはないだろう。おっちゃんは駅に泊まるという。一晩中暖房を入れ続けてくれるのだろうか。

こちらはどこかホテルを探す。しかし、ここでも安宿は冬休み中が多い。結局、ナルヴィックで一番良いというホテルへ行くと、なぜかシングル350NOK(6,550円)で表示の半額くらい。トロムソでもそうだったが、田舎町に来ると、誰でも英語が堪能というわけではないようだ。この受付嬢も英語が完璧ではなく、どうも話がかみ合わない。どうやらtwinがthreeに聞こえたらしい。それでも、無事宿は確保し、次は今日のホテルへキャンセルの連絡。スウェーデンのオーロラポイントとして有名なドゥンドレットホテルである。

今日予定しているホテルは直接申し込みたかったところを、わざわざノーザンエキスプレスという旅行会社を通して取ったホテルである。日本人を常駐させる関係上、日本人の場合はその旅行会社を通して予約を入れるようにしているそうだ。

図らずも、希望してもいないのに、往復送迎付きだったので、列車が無いことは事前に言ってくれていても良いような気がする。だいたい、どこに迎えに行こうとしていたのか?ホテルが送迎サービスをしてくれるのならば、列車がないことはわかりそうなものであるが、実はタクシーを有料で付けられていただけだった。手配旅行の域を越えている。

なんにしても、北欧を専門にしている旅行会社にしてはお粗末な対応で、さらに直接申し込みができれば防げたトラブル(現地の人なら列車で行くと行った時点で?と思う)だった。ホテルを取ってさえいなければ、列車がないことぐらい大した問題ではないのだが、今日のオーロラ観測ができないのが痛い。とりあえず詳しくは明日ということで、今日の分のホテルをキャンセルした。今日は不戦敗が決定した。

ホテル下のレストランが、大晦日のためかほとんど客がいない状態ながら開いており、そこで今度こそノルウェー最後の食事とする。今回も魚料理にしたが、チリソースでなかなか美味だった。

今日は年越しということで、CNNを見ていてもオーストラリアや中国など年越しをしてしまった国々が紹介されている。日本は、テレビ的に面白味がないので、取り上げられることはないのだろう。そして、ここナルヴィックでも年越し花火が盛大に打ち上げられた。年越し花火が見られて、ゆっくり休息がとれて(寒い中オーロラを待つことが無くて)、列車が無かったこと自体は逆に良かったかもしれない。ホテルのトラブルがなければ。

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