4月29日(月)
VikingLine
6:30Stockholm
ストックホルム市内観光(王宮, ガムラスタン, カグネス塔)
StockholmCentral15:15
X2000 539
19:46Malmö20:04
1099
20:39CopenhagenCentral
夜が遅かったが、朝も早い。2階の窓なしキャビンでは外が見えなくて、一番近い窓があるところは6階なので、いちいち上下移動しなくては外の様子が見えない。窓があるとないとでは、やはり違うものだなと感じてしまう。船の到着予定時刻は6時半。フィンランドとスウェーデンは1時間の時差があり、時計を1時間戻して6時を過ぎたところであるが、外はすでに明るくて、早くもストックホルム郊外の電波塔が見えていた。
船は定刻にストックホルムのダウンタウンから少し離れたところに着岸した。とりあえず、ストックホルム市街の中心にある駅に向かいたいところ。であるが、歩くには距離がありすぎる。まずはお金を替えてバスにでも乗って市内を目指さなければならない。スウェーデンはEU加盟国であるが、ユーロに参加しておらず、スウェーデンクローネを未だに利用している。たいてい国際線が到着する空港や港、駅では、両替所があると思っていたが、なんと驚くべきことに、両替所は近くにないという。
はて困った。お金が無いことにはバスに乗れない。中央駅まで行けば両替ができると思われるが、そこまでどうやっていけばよいのか。いくらかユーロが残っていたので、タクシーの運ちゃんと交渉することにした。駅まで20ユーロ(2,300円)なら良いよという返事。10kmもないくらいの距離なので、千円くらいで行けるところだと思うが、背に腹は代えられない。ちょうどユーロも残っていたので、それで行ってもらうことにした。
ストックホルム中央駅は、新宿駅のような高架の入り口がある駅だった。駅構内には北欧の両替所としておなじみのFOREXがあったので、無事に両替を行うことができた。ここにもコインロッカーはあった。さすが、北欧はどこの国も治安が良い。まずは、今日の夕方の列車の予約をしなければ。しかし、またしても窓口が開いていなくて8時から。仕方がないので駅構内で朝食を食べた後、窓口で切符を買い求める。
今日乗る列車は、スウェーデンの高速列車X2000である。スウェーデンのマルメとデンマークのコペンハーゲンを結ぶ橋が2000年に完成しており、コペンハーゲンまでX2000が乗り入れている。しかし、今日乗る列車はマルメで乗り換えとのこと。時刻表からは直通運転に見えるが、確かにマルメ駅で乗り換え時間があり、X2000は半分くらいしかコペンハーゲンに乗り入れていないようである。
また、一等車では軽食サービスがある。そのためか、指定席料金として127Skr(1,590円)も徴収されてしまう。なぜか新聞かサンドイッチかという質問され、スウェーデン語の新聞なんてもらっても仕方がないから、サンドイッチと答えておく。フィンランド人の英語はネイティブ並にほぼ完璧であったが、スウェーデン人の英語は微妙に通じないところがある。日本人の英語力に比べたら、雲泥の差ではあるが。
やっと市内観光へと出発できる。今日は昨日のヘルシンキよりも時間が短い。駅から少し歩いたところに王立公園があり、国会議事堂や王宮などを見て回る。王宮では、ちょうど衛兵交代が行われていた。日本人カップルをここでみかけたが、今回の旅では本当に日本人を見かけることが少ない旅であった。
今日は日が照っていないせいか、昨日に比べて非常に寒く、5度前後しかないようだ。さらに追いうちをかけるかのように、細かい雨が降り出した。傘をさすほどではないが、寒くて仕方がないので一端駅に逃げ帰る。駅のトイレで5SKr(62円)取られてしまうが、北欧では有料トイレが非常に多い。
ストックホルムといったら肝心なガムラスタンへまだ行っていない。地下鉄に一駅だけ乗って、ガムラスタンを散策する。雨はやんでいるが、やっぱりまだ寒い。中世の町並みや路地がそのままのこるガムラスタンは、さすがに観光客がかなり歩いている。世界一狭いといわれる路地は、一端は普通に2mくらいの幅があるのだが、階段を上ってゆくとどんどん幅が狭くなり、出る頃には1mもなくなっていた。
中心街に戻ってバスに乗り、電波塔のカグネス塔を目指す。地下鉄を出たところでお目当てのバスが停まっているではないか。すぐに飛び乗ると、なんということか逆方向だった。適当なところで降りて、今度こそ反対方向のバスに乗る。いったりきたりで時間もないのに30分くらい損してしまった。バスは10分そこそこしか走っていないのに、すっかり郊外といった雰囲気。そんな中にすくっと電波塔が建っている。
エレベーターで展望台へ登ると、天候がいまいち良くなく白く曇っているが、ストックホルム市内が一望できる。今日乗ってきたヴァイキングラインの船も見ることができる。北欧のベニスといわれるほどに、川の流れがよくわかる。天気の良い日に、のんびりするのが良いだろう。
階下でお土産を買い求め、バスで中央駅に戻ってくると、列車の出発時刻まであとわずか。世界どこでも同じ味のマクドナルドで昼食とした後、列車へと乗り込む。番線を確認してホームで待っていると、なぜか行き先の違うX2000が。もう一度出発番線を確認すると、なんとさきほどと番線表示が変わっているではないか。あわててそのホームへ行くと、すでにX2000は停まっていた。あのまま間違って乗っていたら、大変なところだった。
そういえば、駅構内をぶらぶらしていたわりには、アーランダ国際空港まで20分おきに出発するアーランダ・エクスプレスを一度も見なかった。おかしいと思ったら、後で調べてみたところ、中央駅の地下から出発するらしい。今回の旅では下調べが十分でなかったなと、つくづく感じてしまった。
X2000は、最近主流になっているイタリアの振り子車両の流れを汲んでいない、独特の振り子列車である。そのためか、乗り心地が微妙に違っている。一等車には航空機を意識した音楽サービス、ドリンクサービス、軽食がある。どうせ大した軽食ではないだろうと思って遅めの昼食を取ったのに、豪勢な機内食のような食べ物が出され、お腹いっぱいになってしまった。
そういえば、さっきからなぜか人が移動してきては、携帯電話をかけている。車両の一部が区切られており、どちらも禁煙車であるが、隣の区画には携帯電話禁止のマークが。分煙どころか、携帯電話も分離され、静穏室として区切られているのである。今後日本にもこの流れは広まっていくことであろう。
外の風景は丘の風景が多く、4時間はさすがに長丁場であった。途中、のんびり走っているところがあったので、マルメには20分遅れて到着した。コペンハーゲン行きの列車は予定では20分の接続である。別のホームで、多くの人が急いで乗り換え、なんとか無事に乗り換えられた。
特にパスポートを見せることもなく、列車の検察だけが行われた。この列車は女性車掌であったが、かなり多くの場所で女性が普通に働いている光景に出会った。男女平等の社会では女性が働くのは当然で、働かなければ生活ができないのだ。
マルメからはデンマーク鉄道の持ち物になっているようで、スウェーデンの左側通行から、デンマークの右側通行に変わっていた。マルメ駅は行き止まり式の駅で、折り返してぐるぐる3/4ほど右に回りながら地下へと潜る。アクアラインのように、全てを橋にすることができなかったようで、途中の人工島までは地下を走行する。そして、橋を渡り、デンマークへと入ってゆく。カストロップ空港を過ぎれば、コペンハーゲン中央駅である。
駅構内で見つけた21時閉店のFOREXで、ぎりぎり両替を行うことができた。そう、デンマークもEUであるが、またしてもユーロに加盟していないのである。デンマーククローネに交換し、駅前に取ってあったホテルへ向かう。まさに駅前にホテル街があり、予約していたホテルは駅から徒歩1分という近いところだった。
夕食は食べなくても良いかなと思いつつ、すぐ近くに安い中華料理屋があるということで、そこで食べる。前払い制の日本にもよくありがちの小さな中華料理屋で、ちょっとした食事が千円くらいかかるような国で、500円そこそこで食べられるのは良かった。

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