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4月28日(日)
ヘルシンキ市内観光(ヘルシンキ大聖堂, ウスペンスキー寺院, シベリウス公園)
HelsinkiCentral17:12 PendolinoS144 18:57Truku21:00 VikingLine

朝起きると、雨がぱらぱら降っていた。週間天気予報では毎日雨で、いきなり当たってしまったようだ。外の景色を見てみると、町の景色がヨーロッパという雰囲気がない。それもそのはず、ヘルシンキはフィンランドが19世紀初頭にロシア統治下に入ったときに作られた町で、ロシアの影響を色濃く受けているのである。

今日は、夕方まで市内観光をしたあと、トゥルクという町まで鉄道で向かい、夜行の豪華客船でスウェーデンのストックホルムへ向かうという行程で、長い一日の始まりである。今日は日曜日ということもあり、朝食は7時半と遅めのスタートであったが、24時頃到着して寝たのは2時近かったので、ちょうど良い状態だった。

北欧のホテルでは、基本的に朝食が付いており、取り放題の本場のヴァイキング料理である。アメリカでは、朝食といえばパンやシリアルだけというのが多いが、ここ北欧では、朝からしっかり食べるのが普通で、日本のホテルの朝食ヴァイキングのように、たくさんの料理を選ぶことができるのがうれしい。

トラム朝食を食べ、9時前にはホテルを出発する。ホテルの前にトラムが走っており、それに乗ってまずはヘルシンキ中央駅を目指す。ぱらぱら降っていた雨もやんでおり、とりあえず町歩きには問題なさそうである。ヘルシンキ中央駅のすぐ横には、国立劇場の豪華な建物が建っていた。

それにしても、いくら日曜日とはいえ、この人気のなさはどうしたことだろうか。朝9時に人っ子一人歩いていない。午後になると、急に人が増えてきたのであるが、夜21時過ぎまで外は明るいので朝が遅く、それに加えてヨーロッパ各国と時差が1時間あるので、ヨーロッパとの関係を持っている以上、1時間遅れで動いているのであろう。そう考えると、今の時間は日本でいったら早朝6時くらいの状況に思えた。

まずは大きな荷物を預けるのであるが、なんとコインロッカーがあるではないか。海外でコインロッカーを見かけることは少なく、よっぽど治安が良い都市でないとコインロッカーは設置されていない。アメリカでは、ワシントンDCでしか見かけなかったくらいだ。同じ考えで自動販売機があると治安がよい都市といえる。この町は、かなり治安がよいものと思われた。

そして、スカンレイルパスに開始のスタンプを入れてもらいにチケット売り場へ行ってみると、日曜日は9時半からということで、ぶらぶら駅構内で時間をつぶす。チケット売り場では、郵便局の番号札制度でしっかり管理されていて、今日乗る列車は国内線だからDomesticの方へ行くと、スカンレイルパスはInternationalだという。Internationalへ行ってみると、今度はその窓口は10時からだという。どうなっているんだ、仕事しろ〜。

仕方がないので10時まで待ち、スカンレイルパスに開始のスタンプを押してもらってから、再度Domesticへ。さっきと同じ人で、Hi, again.などと言われながら、今日の列車のチケットを無事Get。座席指定料金は、一等車のため8ユーロ(920円)とかなり高い。

列車の切符を確保したら、中央駅地下でトラムやバスの一日乗車券を売っている交通局の出張所へ行く。するとなんということか、日曜日は休み。仕方がないので、キオスクでも一日乗車券は販売しているということなので、キオスクへ行って無事に入手できた。そういえば、あちらこちらで普通に英語を話していたが、キオスクのおばちゃんまで、英語が通じるとは驚きの国だ。それもそのはず、公共語がフィンランド語とスウェーデン語で、英語を共通語として教育が行われている。テレビでも英語の音声にフィンランド語の字幕を付けていたりと、英語教育が徹底している。

ヘルシンキ大聖堂やっとのことで、市内観光へと繰り出す。といっても、市内観光ツアーが1時間半で終わってしまうような都市なので、とにかく見所は少ない。まずは中央駅すぐ横の郵便博物館へ行ってみるが、またしても閉まっている。日曜日は11時〜16時の開館だそうだ。あっちでもこっちでもフィンランド人は仕事をしているのか?

駅から歩いて10分もしないところに、ヘルシンキ大聖堂がある。朝は曇り空だったが、今は日が出てくるほどの晴天になっていた。ヘルシンキ唯一といっても良いくらいの観光スポットで、今日は日曜日ということもあって、中ではミサが行われていた。この大聖堂の前の広場で、日本語でこんにちはと声をかけられたと思ったら、日本語のキリスト教のパンフレットをくれた。こんなところまできて、大阪のチラシを受け取るとは。ぼちぼち日本人が訪れるようである。

港へ向かって歩いていくと、海に面してマーケット広場がある。しかし、日曜日のためか閑散としている。ここフィンランドでは休みの日は徹底して休むらしい。そのすぐ先にあるウスペンスキー教会を見てから、今日乗る船の予約をするため、ヴァイキングラインのターミナルへ向かう。

ウスペンスキー教会フィンランドのヘルシンキやトゥルクからスウェーデンやデンマークまでを結ぶヴァイキングラインという船会社は、ここから出発する。ヴァイキングラインを初めとして多数の会社が超豪華客船を使って運行しており、船の中では付加価値税や関税が免除になるということもあって、週末のたびに買い出しに出かける人が多いそうだ。

閑散とした窓口で、今日のトゥルクからストックホルムまでの船を確認してみると、一番良い部屋(200ユーロ)しか空いていないという。あまりにも高すぎる。もっと安いのはないか聞いてみると、キャビン無しなら50ユーロ(5,750円)、しかもスカンレイルパスで半額になるという。それならば、まぁそれでも良かろうということで、それにしたのであるが・・・。あとで大変な事態となるのであった。

港の近くからトラムに乗り、オリンピックスタジアムへ。遙か昔に開催されたオリンピックで利用した競技場で、展望台があるというので来てみたのであるが、なにやらゲートを作って入場料を徴収している。聞いてみると10ユーロ(1,150円)も取られるらしい。またしても日曜日の影響で、競技場でイベントが行われてしまっていたために、入場料を徴収していたのだった。そこまでして展望台に登るのもなんだなと思ったのであきらめる。なかなか予定通りに進まない。あまり観光には力を入れていないのだろう。お昼をすでに過ぎていたので、地元のハンバーガー屋で昼食とする。

シベリウス公園オリンピックスタジアムから近いところに、フィンランドで有名な大作曲家シベリウスの像があるシベリウス公園へ向かう。あまり知らない名前であるが、地元では有名人らしい。シベリウスの顔だけのモニュメントと、木のようなモニュメントがあるだけの公園。しかし、こういった緑や湖がいたるところにあり、住むには申し分ない首都であると感じた。

帰り道でトラム博物館へ。昔の車庫を利用して、昔のトラムなどが展示されているいたってシンプルな博物館であった。人が少ない閑散とした博物館で、3ユーロ(345円)はちょっと高かったかもしれない。中央駅に戻ってきたら、朝開いていなかった郵便博物館へ行ってみる。ここでは、フィンランドの郵便の歴史を紹介しているのであるが、あまりぱっとした展示ではない。それよりも、フィンランドといえば日本人ならすぐに思い浮かぶ、ムーミンの切手を売っている。他にも、ムーミングッズがあったり、お土産があったりする。逆に、ここでしかお土産屋を売っているところはなかった。

ペンドリーノこれから昨年秋に走り始めたばかりのフィンランドの特急列車、ペンドリーノに乗車して、フィンランド第二の都市トゥルクへ向かう。ペンドリーノといえば、イタリア語で振り子という意味であるが、この車両はそのイタリアのペンドリーノを元に開発された車両である。

日曜日の夕方ということもあってか、一等車内は誰も乗っていない。二等車も数えるほどである。一等車では、音楽のサービス、無料のコーヒーサービスと楽しめる。さすがに、900円も払っただけはある。車端には7人まで利用できる個室もあった。列車名のS220は最高速度220km/hということから取ったものであるが、実際には190km/hくらいまでしか出なかった。

トゥルク大聖堂トゥルクまでは1時間半で、あっという間に到着した。21時の船に乗るため、20時過ぎには港へ到着しておきたい。そう考えると、町歩きの時間はほとんど無い。駅から広場を通り、大聖堂まで行くくらいか。町並みがヘルシンキと違って、ヨーロッパ的である。ロシア統治下にヘルシンキへ首都が移される前は、ここトゥルクが首都であった。そのため、ヘルシンキと町並みが違って見える。ちなみに、町の名前はスウェーデン語でオーボとも呼ばれている。

バスで港を目指し、大混雑の港へバスは入ってゆく。ちょうど船が到着したところで、ビールケースを抱えた人など、日曜日ということもあって、たくさんの人でごった返していた。やはり、この豪華船は、週末の買い出しに大いに使われているようである。そういえばまだ夕食を食べていなかったが、船に乗ってから食べられるだろうと思い、軽くパンを一つだけ食べるにとどめておいた。

ヴァイキングラインこれから乗る船はイザベルと名付けられた船で、とにかくでかい。船の中は天井が低いものの10階にもなり、下半分が客室、上半分がバーやエンターテイメントのためのエリアに分かれている。当然のごとく車も搭載している。まさにタイタニック号に乗るかのごとく。船の中にエレベーターがあるのは、初めての体験だと思う。なるほど、旅行会社のツアーにこの船が組み込まれるのがわかる。

さて、船の中でどこへ行ったらいいのか。バーやレストランはあっても、眠れる椅子部屋とかカーペットの雑魚寝部屋とかない。船の中にレセプションがあるので、この切符でどこへ行ったら良いでしょうか?と聞いてみると、わかりません、とジェスチャーを交えて言われた。そして、そこら辺どこでも良いんじゃないの、などと言う。そう、キャビン無しとは単に運賃のみの切符で、まさに落ちつける場所はないという意味だったのだ。ホームページで事前に調べていたときには、そんな料金どこにもなかった。それなら、運賃だけとか言ってくれよと言っても今更仕方がない。荷物部屋があるから、そこに荷物を置いておくと良いよといわれ、ひとまず荷物をそこへ置き、どこか部屋が空いていないかと尋ねると、出航して45分後くらいに来てくれとのことだった。

夕焼け船は21時に、定刻に出航した。21時といっても、まだまだ外は明るい。さすがに大型客船であるためか、海が穏やかなためか、揺れはほとんどなく、島々の間を走り抜け、景色は最高である。夜ではなく、昼間乗っても楽しめる航路だと思った。島の景色を眺めつつ、指定時刻になったらまたレセプションへ行ってみる。

すると、なんと高い部屋しかないと言われていたのに、あるわあるわどれにする?と言われてしまうほど。ちなみに、一番高いスイートは週末料金も手伝って、二人で運賃込みで370EURO(42,550円)という部屋があったりする。とてもそんな部屋にするはずは無いので、cheapestにしてもらうと、本当にベッドしかなく、窓もない寝台車並みの部屋であった。それでも横になれるだけ良いし、全ての部屋が個室なのはさすがである。

さぁ、部屋も決まったし荷物部屋に荷物を取りに行くと、なんと船が次の港に着くまで鍵がかかっているとのこと。次の港は、0時過ぎに到着するオーランド諸島のマリエハムンで、それまで2時間あまり荷物を引き取れないことになる。まぁ貴重品は持っているし、着替えが取り出せないくらいで問題はない。ちなみに、その寄港する町は、フィンランド国内でありながら、自治が進みスウェーデン語を利用している。

0時を過ぎるまで、カフェテリアで夕食を食べたり、免税店をぶらぶらしたり、部屋でうとうとしたりする。エンターテイメントが充実しており、1時間おきくらいにどこかで生演奏や、ダンスや、様々なイベントが用意されている。それにしても、社交ダンスを楽しむ老人の多いこと。ゆくゆくは、日本も福祉国家になるだろうが、そのとき彼らのように老後を楽しめる世の中になっているのだろうか。0時を過ぎたら荷物を回収できて、やっとシャワーを浴びられて、眠りにつくことができた。

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