'06夏 灼熱のエジプト旅行'11GW ドバイ・アブダビ街歩きの旅




5月6日(金)
CX746 6:00香港(HKG)15:10 CX500 20:30東京(成田)

来るときの偏西風が逆の影響になるので、香港の到着はかなり早く、30分も早く到着した。入国審査場も一部しか空いていなくて、どこへ行ったらいいのか右往左往してしまった。とりあえず外に出たら、コインロッカーを探して荷物を預ける。えらい安いなと思ったら、実は最初の固定料金だけで、時間と共に費用が加算される仕組みのロッカーだった。

香港に来たのは中国返還前の実に16年も前のこと。市街の真上を飛行機が飛んでいた啓徳空港は、すっかり場所も移動して近代化し、高速鉄道も市内までつながり、すごい便利な空港に生まれ変わった。お札は当たり前のように変わっているし、コインのサイズも微妙に違っていた。

九龍エアポートエクスプレスは、当日往復する際は片道タダという特典があり、トランジット客にも積極的に観光してもらおうという意気込みが感じられる。九龍に行こうと思っていたが、九龍駅はかなり中心地から離れているので、終点の香港駅まで行って、スターフェリーで九龍の尖沙咀(チムサッツィ)に渡る。

クロックタワー天候が思わしくなく、小雨が混じる天候だったが、なんとか景色は見ることが出来た。昔と変わらず時計塔が立っているが、周りを高架橋に囲まれ、なんだかとりあえず残してあるという感じになっていた。その高架橋は海沿いにきれいに整備され、香港島が見えるように遊歩道が出来ていた。

香港島曇った景色の中ではいまいちだったが、九龍からは、香港島にある国際金融中心(IFC)が見える。世界第4位の環球貿易広場が出来て香港一の高さではなくなったが、やはりめだつ。尖沙咀東部海濱公園(プロムナード)を進むと、無料太極拳教室をやっていた。タダで参加できますよと日本語で言っていたが、参加せずにスルー。

ブルースリー像そのまま海沿いのプロムナードを進むと、ハリウッドを思わせる香港映画スターの銅像や手形があるAvenue of Stars(スター通り)に入る。昔ブルースリー像は香港島にあったはずだが、ここに移されたようだ。ブルースリーやジャッキーチェンを始め、有名映画スターを配した香港映画界であったが、今時はこれと言って有名な人を知らない。韓流に流れてしまったから、香港映画自体が日本に入ってこないためだろう。

ジャッキーチェンの手形ふと見ると、たまたま手形がジャッキーチェンだった。こんなにたくさんある中で、びっくりするほどの偶然だ。それからいろいろ見ていたが、知っている人は全くなかった。

一通り海沿いを歩いたら見所は終了で、もうやることがない。ということで、るるぶに載っていた近くの足裏マッサージに行くことにした。高級ブランド街の中あって、小さな雑居ビル。ジャッキーチェン推奨の店と書かれているが、小汚いフロアの店で香港らしいと言えば香港らしい。足裏マッサージに肩のマッサージをつけても45分でHK$10(1,515円)と激安なのが良い。

日本語は通じると言っても片言で、痛いって言うのに力一杯足の裏を押してくる。結局、疲れが取れるどころか、一日歩き通した後のような状態で、足にまめが出来るほど。しばらく歩くのに支障をきたすほどだった。

市電時間がまだあるので地下鉄に乗り、北角まで行って市電に乗って折り返す。香港の町並みを見るなら市電が一番であるが、車内は大混雑して座れなかった。

飲茶中環に戻ってきて、るるぶに載っていた飲茶のお店へ。一品HK$30〜40(300〜400円)くらいで、紙に数量を書いて注文する方式。ワゴンが定期的に回ってきて欲しい皿を取る回転寿司方式ではないので、好きな物を好きなだけ選べるが、日本語があってもよくわからないので、適当に推測して注文した。

最後に隣の同じくるるぶを持った日本人とお釣りを間違えられると言う適当な店だったが、味はまずまずだった。それにしても、足裏マッサージにしても飲茶の店にしても、昔のるるぶだったら紹介しなかっただろう店ばかり。自分にとってはこういう店が普通だが、いままでのるるぶだったらあり得ず、日本人にも文句を言わせない高級店ばかりだった。しかし、読者も層が変わってきたのだろうか。サービスがひどくても、安ければ載せてしまう方針に変わったようだ。

香港駅からエアポートエクスプレスで空港に戻り、香港は数時間の滞在だったが、お土産を購入して、往きでは見つけられなかったラウンジに入る。ラウンジは階下にあるので、入り口が階段しか無くてわかりにくいはずである。なんとか香港も半日満喫し、中東の旅は終了した。

今回は初の中東だったが、中東と言うよりはハワイに行ったのと同じようなリゾート感覚だった。毎回思う事だが、イスラム国に行くたびに思うことは、キリスト国よりも皆アットホームで日本的な感覚を持っていることである。資本主義が行き過ぎてしまった西側諸国は、すべてが金や数値化することに重きが置かれるが、そんなことばかりではない事を毎回認識することになる。日本はこれからどちらを向いて進むべきか、自ずと会は見えているように思える。


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