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5月1日(木)
Füssen10:05 RE4275 11:55Augsburg12:10 ICE594 15:15FrankfurtHbf15:54 RE3470 17:02Rüdesheim
リューデスハイム市内観光

朝起きると城が消えていた。というのも、朝霧が立ちこめ、城のあたりは真っ白け。まるで手品のように城が消え失せていた。宿はのんびりと出発したが、ホテルの人はカード読み取り機で四苦八苦。一回打ち間違えた上、紙切れで動かなくなったらしい。やっと終わったときにはバスの出発時刻を過ぎてしまっていた。フュッセン行きバスは1時間に一本しかなく、次のバスでは列車に間に合わない。

ICEの予約が無駄になるが、次でも良いかとバスを待っていると、なにやらバスが到着した。なぜか行き先がフュッセンとなっている。バスの運行ルートはフュッセン→城の下→スワンガウの中心街→フュッセンという運行をしており、このバスは時刻表にスワンガウ行きと書かれているバスだった。フュッセン行きと書かれていたのは、この逆ルート。

スワンガウの町と、山へ登るロープウェイ乗り場まで回ってかなり時間を要したが、朝霧に煙るノイシュバンシュタイン城をスワンガウの町から見ることができ、ちょっと得した気分。このあたりは、天気がいいときに自転車で走ったら気持ち良さそうである。駅には列車の出発時刻に余裕で間に合い、売店を物色する。こんな1時間に1本しか列車がない田舎駅なのに、無人駅でなく窓口があるし、キオスクもある。

水が2.5DM(200円)に対して、ビールが同じ2.5DMではついついビールを買ってしまう。こんな缶ビールでも香りが高く、うまいのはさすがドイツのなせる技。これから乗る列車はアウグスブルク行きのディーゼル車である。昨日乗ってきた車両よりもさらに旧型で、なんと一等車が無かった。ユーレイルパスは一等車乗り放題で、一等車で慣れてしまっていたので、椅子の間が窮屈に感じてしまった。

ICEそして、2時間かけてアウグスブルクに到着した。ちょっと有名な町らしいが、ここは単なる乗換駅となる。駅でソーセージを買ってICEに乗り込む。ICEはInterCity Expressの略で、ドイツの誇る高速特急列車。一等の車内設備は豪華で、高速走行専用線では250km/hで走行する。これだけの速さで走っても、さほど速さを感じないのは、揺れが少なく安定感があるからかもしれない。

ちょうどお昼時だったので食堂車に行ってみるが、ドイツ語のメニューとにらめっこしていたら、係の人が英語のメニューをくれた。メニューがわかっても、値段が安いのを探すのが大変で、結局千円くらいするスパゲティになった。そうこうしているうちに、フランクフルト中央駅に到着した。フランクフルトへ来たならば、やはりフランクフルトを食べなければ。駅のスタンドでもうまい。日本でこの味を出せないのはなぜだろうか?

つぐみ通りそして、ここからまたもやローカル線に乗って、ライン川の観光基地となるリューデスハイムへ向かう。ライン川の両岸には、別々の路線が走っており、フランクフルトから向かって左側が幹線、右側がローカル線となっている。そのローカル線を、のんびり1時間列車に揺られ、観光客でごった返すリューデスハイムに到着した。ホテルはさっさと決まって町中をぶらつくが、リューデスハイムのメインストリートつぐみ通りと呼ばれる通りは大混雑。道の両側にはレストランが軒を連ね、生演奏でみんな踊りまくっている。すごく楽しい雰囲気になる。すこしぶらぶらしていると、リフト乗り場を発見した。展望台へ行けるようなので、乗ってみることにした。

ここリューデスハイムは数少ないドイツワインの生産地でもあり、リフトはブドウ畑の上を登ってゆく。と同時に、徐々にライン川の全容が見え、これまた素晴らしい風景が広がっていた。リューデスハイムの小さな町と、眼下に広がるブドウ畑、それに広大なライン川が流れている。展望台からの眺めも上々で、のんびりゆったりした時間を過ごした。

ライン川リフトを下った後は、再度つぐみ通りをぶらぶらして、ワインの試飲をしてみたりする。英語がしゃべれなくて苦労したが、勧められるままにいろいろな味を試飲してゆく。ドイツワインは甘口系が多いようだが、甘すぎてジュースみたいだった。辛口といってもどれもこれも甘くて、ドイツ人の甘党にはおそれいる。ドイツワインは高級品というわりには、安い物もたくさんあった。

千円くらいの安いワインを買って、夕食と一緒にいただいた。夕食はもちろん、パンに挟んだソーセージである。すっかりソーセージのとりこになってしまったため、毎食の食事はソーセージばかりになっていた。ドイツのどこで食べても、簡単なスタンドで食べても、どのソーセージもうまいことこの上ない。ドイツ人のソーセージにかける意気込みが伝わってくる。

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