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4月25日(金)
東京(成田)12:00 SQ997 17:45Singapore(Changi)23:20 SQ334

今年も去年に引き続き、ヨーロッパ鉄道の旅をすることにした。今回は、去年行きそびれたドイツと、気に入ったイタリアを中心にプランの検討を開始した。検討を重ねる中で、スイスのベルニナ急行、パリ−アムステルダム間のThalysには是非とも乗りたいところ。そして、今回も移動ばかりの大変な行程が完成した。しかし、いつまでたっても肝心のairが決まらない。

ヨーロッパ直通便は値段が高い上に、予約を取りに行ったのが3月中と遅かったため、どこの旅行社でもすでにキャンセル待ちの状態だった。5月5日のリターンはほとんど取れないですよと言われる始末で、到着地、料金を選んでいる状況ではないようである。どこかヨーロッパに行ければいいやという感じで、HISの窓口に直接行ってみて、空き状況を確認することにした。

いろいろと調べてもらうが、どれもダメ。去年の誰も乗りたがらないアエロフロート・ロシア航空のパリ往復でさえ、キャンセル待ちとは驚いた。そんな中、最後の決定打シンガポール航空のパリ往復なら取れますとの回答が出た。迷っている暇はない。その場で即決し、これでairと到着地が確定した。この時期にして151,000円というのも破格値である。

さて、パリ往復になってしまったため、最初に決めた行程に無理が出てきた。イタリアのナポリから、オランダのアムステルダムまで行こうとしていたのだから無理がある。再度日程を練り直し、結局ローマ、ナポリをあきらめ、ベネチア観光に変更した。イタリア滞在が短くなったのが残念ではある。airを決めずに行程を決めても意味がないということを、つくづく感じた。

12時出発ということで、9時半には列車で成田空港に到着した。はじめて海外へ行ったときが、第一ターミナルの同じくシンガポール航空だったがあまり覚えておらず、最近は第二ターミナルばかりだったので、なにか新鮮に思えた。しかも、GW前とはいえ、第一ターミナルは空いているし、飛行機が間近に見えるのが良い。去年の長蛇の列から考えれば、楽々出国審査も終わり、のんびりする時間が持てた。

シンガポール航空といえば、世界で1、2を争うサービスの良い航空会社である。もちろんエコノミーでも各席にTV付き。離陸前におしぼりサービス、飛び立ってすぐにドリンクサービス、昼食サービスと立て続けにテンポがよい。しかも、機内食がうまい。前回乗ったときは国際線初めてだったので気がつかなかったが、他と比べて見れば確かにシンガポールはすばらしい。

そして、昼食後はゲーム大会。各席にスーパーファミコンが内蔵されており、10種類ほどのゲームが楽しめる。ゲームは、DOD(Data on Demand)方式で、ダウンロードしてから行う。何度も乗り降りしていると慣れたもんで、説明ビデオが流れる前にダウンロードを完了しておくと、即座にゲームをおこなえる。他にも映画は10本程度用意されており、各映画二カ国語ずつで放映している。(日本語は二本だけだった)

こんな状態なので、6時間などあっという間で、シンガポール・チャンギ空港の第二ターミナルに到着した。シンガポールはアジアとヨーロッパとを結ぶハブ空港をすでに実現化しており、乗り継ぎ便の案内もあり、実によくできている。しかも、TRANSITで3時間以上時間のある人には、無料バスによる市内観光ツアーができるそうだ。シンガポールは空港まで至れり尽くせり。

乗り継ぎのパリ行きまでは5時間以上もあるので、シンガポールに入国をすることにした。これで日本からの入国は3回目である。空港ではタラップまで冷房が入っているので快適だったが、一足空港の外に出れば、ムッとした熱気が包み込む。来年にはMRTが空港へ乗り入れる予定だが、今はまだ完成していないため、近くのMRTの駅までタクシーで行く。

マーライオン運ちゃんは、MRTなんて乗る必要がないと言う(そりゃタクシーでどこでも行ける)が、MRTに乗るのも目的なのだ。近くの駅で降ろしてもらい、MRTで町の中心街、ラッフルズシティ駅まで乗る。駅を出れば、マーライオンはすぐである。ライトアップしていて、なかなかに写真は写っていたが、マーライオンの向こう側に道路を建設中で、景色が悪くなってしまった。

そして、シンガポールへきたら忘れてはならないホーカー(屋台)へ行って、辛い物を食する。マーライオン近くのホーカーは、私にはすっかりなじみの店。ナシゴレン(焼きめし)に辛いスープ、地元のタイガービールで腹一杯。閉店間近のせいか、ナシゴレンの辛みが無くて普通のチャーハンみたいだったが、そのかわりに青唐辛子が入っていて、あいかわらずとんでもない辛さだった。

時間もなくなってきたので、MRTで帰る間はなくなった。タクシーを拾って、空港に戻ってきた。途中で雨が降ったり、汗だくになったりで大変だったが、ヨーロッパ旅行の最中だというのに、シンガポールが楽しめて良かった。やはり東南アジアも良い。またゆっくり遊びに来たいと思った。そして、夜中出発のシンガポール航空にて、パリへ向けて飛び立った。

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