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5月3日(土)
ヴェルサイユ宮殿、モンパルナスタワー
PAVILLON OPERA BOURSE

昨日は夜遅くて朝食を調達できなかった。どこかで食べればいいかととりあえず出かける。9時にヴェルサイユ宮殿に向かうには、8時頃にはRERに乗りたいところ。となると、今日も出発は早く、7時には出かけることになった。地下鉄から乗り換えてRER-C線へ。何度も通ったコースであるが、ヴェルサイユに向かうには絶対これが便利。というか、これしかないでしょ。

目の前に座った女性二人組は、おそらく中国人だと思うが、ひたすらスマホをいじっていた。これじゃ、狙ってくださいと言わんばかりだ。日本人は、人前で財布はもちろん、金目のものを出さないと教育が徹底してきたと思ったら、今は中国人が格好の餌食になっている。これじゃ、犯罪が無くならない。とんだとばっちりをもらわないように、十分気をつけたい。

駅に着いたらまずは朝食が食べられるところを探すが、こんなに早い時間どこもまだ開いていなかった。マックでもあれば良かったのだが、結局食べられないまま宮殿へ向かうことになった。宮殿は駅から歩いて10分くらいで、駅から5分くらい歩いたら見えてくる。

ヴェルサイユ宮殿チケット売り場の列は意外と短いなと思ったら、すでにチケットを持っている人たちの列がすでにできていた。まさにとぐろを巻いている状態だ。9時のチケット販売開始で、チケット自体は20分くらいで購入できたが、入場するまでの列に並んでから1時間半。結局今日も二時間くらい待つことになってしまった。

鏡の間ヴェルサイユ宮殿は今回で三回目。一回目はパリトランジットで滞在時間3時間、二回目は仕事の後で寄った14時からの宮殿だけ、今回はたっぷり一日あるので、そういった意味では初めてゆっくり見て回れる。人でごった返す中、なんかベルトコンベアーに載っているかのように、人の流れに乗って歩くだけ。建物自体はさすがに三度目ともなると驚きも感動も無く、それも淡々と歩いていった感じになっていた。

アンジェリーナのモンブラン一通り巡ると、最後のポイントには喫茶店が用意されていた。スイーツが有名な日本にもあるアンジェリーナ。朝食を食べていないこともあり、サンドイッチのブランチと、有名なモンブランも食べてみる。日本の1.5倍くらいある大きさで、値段もそれなりだが、確かにおいしかった。

休憩をしたら庭園に繰り出すが、夏のこの時期は庭園に入るのに入場料が必要になる。これまで冬にばかり来ていたものだから、また別に入場料を取られるとはびっくり。まぁ、とりあえずチケットを買っているトリアノンへ行ってみることにする。歩くと30分はかかる距離なので、ミニトレインで向かう。

トリアノンここは建物があるだけで、これと言って見所無いが、全部入りチケットにはついてくるので、とりあえず行くかって感じの場所。一通り見て回るだけで次に向かう。

次のポイントは、小トリアノンとマリーアントワネットの村里。乗り放題のミニトレインを使わない手はないが、待っている人の列が長いし、待つよりも歩いた方が早いと見て歩いていくことにした。途中で一回抜かれたが、おそらく待つよりも早かっただろう。

アモー小トリアノンはトリアノンと同じくたいしたことないが、その奥に広がる風景が、マリーアントワネットが作らせた虚構の農村で、金持ちの道楽もどこまでいくのやらといった風景を見ることができる。ここはのんびり散策をするには良いところでもある。

ぐるりと一周してきたら、次こそはミニトレインに乗りたいところ。しかし、ちょうど到着した列車はほとんど誰も降りず、待ち行列はほとんど短くならなかった。乗り放題と言っても乗れないんじゃまったく意味がない。宮殿から乗ると並んでさえいればそのうち乗れるが、途中駅からは降りない人もいるし乗れないことが多い。結局、乗り放題チケットを買ったにも関わらず、一回しか乗れなかった。グランドカナルまで一駅分歩き、休憩がてらカフェで軽い昼食とする。

どうせミニトレインには乗れないし、宮殿まで歩いて帰るなら庭園の中を歩いていきたいところ。道にはゲートが作られているだけなので、芝生を突っ切っていけばタダで行けそうな感じだが、芝生を歩こうとしている人は、警備員が追っかけていた。

庭園庭園は噴水があがっているので、人も多いし、冬の寂しい状況とはかなり違って見える。しかし、これで10ユーロも取るのかよって感じであるが、冬とは違った景色が楽しめて、まずまずは良かった。宮殿まで戻ってきたら、すっかりいい時間で、16時になっている。2時間近く並んだせいもあるが、並ぶ時間を除いても全部で5時間かかっていることになる。やはり、じっくり見るなら一日コースだ。

RERでパリに戻り、まだ時間があるのでモンパルナスタワーに向かってみる。パリで唯一の高層ビルだ。パリは週末工事をすることが多く、毎度おなじみ地下鉄の工事中にぶつかり、途中駅で乗り換えを余儀なくされる。一本で行けるところを何度も乗り換えする羽目になった。今日はサッカーの試合があるのか、モンパルナス駅前はサポーターで大盛り上がりだった。

モンパルナスタワーモンパルナスタワーは、パリの町並みはもちろん、エッフェル塔を見下ろす事ができる唯一の展望台。パリの町並みを見るには、一番最適な展望台だと思うが、あまり宣伝されていない。エッフェル塔に行ってしまえば、別の展望台にも行きたいと思わないのだろうか。

オペラ座界隈に急いで戻って、るるぶに載っていたチョコレートのお店へ。日曜日は休みということで、閉店間際にぎりぎり行くことができた。この界隈は、ルーブル美術館までお土産屋が多いので、いろいろ買うにも最適である。今日は最後の夕食になるので、カジュアルに入れそうなレストランを探してみる。オペラ座近くで見つけた日本語メニューが出ている良さそうなレストランは、予約がないとダメだった。逆に断られて良かったかと思ったのは、明らかに日本人がやっているレストランで、日本でフランス料理を食べるのとなんら変わらないじゃないかと思った次第。

結局ホテル近くに戻って、初日に行ったブラッセリの隣に行ってみたところ、これがなかなか良かった。エスカルゴがメニューにあるかないかで、フランスらしい料理がでてくることがわかった。どこでもエスカルゴなんてあるはずと思っていただけに、意外な発見だった。

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