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4月27日(日)
バルセロナ市内観光(カサミラ, サグクラダファミリア, グエル公園, ランブラス通り)
Expo Hotel

バルセロナ一日目。地下鉄の一日券を購入しようと思ったら、買うことができない。機械で購入できなくなっただけなのだろうか、るるぶの情報も当てにならない。仕方がないので、三日券を購入しておく。明日は乗る予定は無いが、10回乗れば元が取れる計算。

カサミラ何はなくともサグラダファミリアだが、途中にあるカサミラに行く。16.5ユーロ(2,392円)とびっくりする入場料で、これにめげて前回は入らなかったのだが、今回は入ってみることにした。建物の外観は、工事中で見た目は何だかわからない。日本人観光客がバスで乗り付けていたが、中に入らずに帰って行った。それこそ何しに来たのかわからない。

カサミラ開館9時の少し前に着いたが、10人くらい並んでいた。9時ちょうどには始まらず、5分くらい過ぎてから入場が始まった。スペイン人の適当さが垣間見える。入ってすぐのところに吹き抜けがあって、内部も波打っている。人の流れについていくと、屋上に階段を使っていくルートだったが、エレベータでも行けるようだった。屋上も波打っていて、煙突も特徴的。遠くにサグラダファミリアも見える。

階段を下りながら、部屋の様子も見学でき、なんだかんだ言って100年前のデザイナーズマンション見学はなかなか楽しめた。しかし、入場料は半額くらいでちょうど良いと思う。その後は、サグラダファミリアに向かう。歩いても行けなくはないが、地下鉄に乗って行くことにする。

サグクラダファミリアちょうど日曜日ということもあって、サグラダファミリアの周りではマラソン大会が開催されていた。そんな中、サグラダファミリアへの入場は長蛇の列。前回はいくらか待ったとは思うが、こんなことは無かったはず。カサミラで時間をかけてしまったせいだろうか、一時間待ちは間違いないと思い、明後日出直すことにした。日程に余裕があるとこういうところで楽である。

ここからタクシーを捕まえて、グエル公園へ向かう。最寄りの駅から上り坂で15分、しかも途中の道がわかりにくいとすると、タクシーで行くのが手っ取り早い。10ユーロよりもやや安いくらいで行くことができた。チケット売り場にはまたしても行列ができていて、仕方がないので並ぶと13時からの分しかないとのこと。今11時過ぎたところだが、一時間半くらい待たないといけないと言うことか。仕方がないので、待ち時間でお昼を食べることにする。店は一軒しかないので、選択の余地無し。大阪おばちゃんみたいな感じで、片言のいろいろな言語で客引きしていた。トルティーヤとシーフードフライを頼む。

グエル公園お土産屋も二軒しかないので、時間をつぶすのにも苦労したが、やっとのことで時間になった。しかし、単なる公園なので、トカゲの噴水以外はこれと言って見所はない。列ができていた建物にも入ってみたが、これもなんだかよくわからない。タクシーでわざわざ来て、時間をつぶしてまで入った割にはこれだけか・・・という感じがする。

タクシーは山ほど駐まっているので、帰りの足にも困らないが、下り道だし歩いて行く。まっすぐ下りていくと、一番最寄り駅と書かれていた駅とは違う号線のJoanic駅に到着した。地図で見ると最寄り駅よりも距離があったが、まっすぐだったので道は難しくなかった。

地下鉄に乗り、次に目指すのはMonumental駅近くの闘牛場。前回の旅行時には日曜日に当たらなかったので、今日は日曜日だし、見られるはずと勢い込んで予約しに来たのであるが、建物の周りを一周してみたが残念ながら開いていない。14時では早すぎたのか、また出直すとして、ランブラス通りに向かう。

ランブラス通り今度は、フラメンコの予約でLiceu駅近くのタブラオに向かう。ロス・タラントスというこのあたりでは一番の有名なところで、明後日の予約をする。夜長のショーなので、一番早くても20時頃から始まるのが普通であるが、たまたま18時半からもやっているとのこと。観光客向けに出演者が異なるようで、通常41ユーロ(5,945円)のところ30ユーロ(4,350円)とは。何を見たってわからないし、治安の面から早い時間に終わるに越したことはない。

なお、日本語ツアーのマイバスで連れてきてくれるのはここで、なぜか高級ホテル発着になって、夕食付き70ユーロが、ツアー料金は101ユーロになっていた。こんなばからしいツアーもあるのだから、ちゃんと調べて申し込みたい。

レイアール広場とりあえず予約はできたので、レイアール広場で少し休憩する。サングリアは赤ワインにオレンジを搾った軽やかな味わいのスペイン風サワー。なかなかにうまい。その後、ぶらぶら町中を散策しながら、カテドラルやカタルーニャ音楽堂を見て、また闘牛場へ向かうこととする。

4号線Urquinaona駅から地下鉄に一駅乗ったのであるが、なぜかドアの前だけ異様な混雑ぶり。なんだか乗る前から変な感じがしていたが、ちょっとポケットを気にしたら、ひもでつなげていたパスポート入れがぶらんぶらん状態になっていた。チャックもあけられていたようで、危ない危ない。ほんの数秒の話だ。何かとられたものが無いか何度も確認し、事なきを得たことに安堵した。それにしても、かなり肝を冷やす状況だった。

スリはスキを狙ってくるというよりも、得られる獲物を捕らえるという感じだ。ちょっと気を緩めた隙にという話が多いが、常に気を張っている訳ではないから、気を緩めたと言うよりは、気を張っていなかったという方が実際は正しい。君子危うきに近寄らず、これが最善の防御といえる。今回はうかつにも混雑している中に入り込んでしまったのが良くなかった。列車を一本待つくらいのゆとりが必要だろう。

さて、先ほどの闘牛場に近い同じ駅に降りたが、全く混雑していないので、やはりやっていない感が高い。とりあえず近くまでいってみたら、さっきは開いていなかった窓口が開いていて、博物館だけはやっているようだ。受付のおっちゃんに確認してみても闘牛はやっていないとのことなので、仕方なしに博物館に入ってみる。

闘牛場博物館自体は、闘牛士の服を展示しているだけのチープなものだが、闘牛場自体に入り放題なので、観客席や闘牛が行われるエリアなどに入れるのは良かった。日差しがかなり厳しいので、チケットを買うときは、確かにひなたは見にくそうだ。

あとで調べたところでは、動物愛護団体のせいで闘牛が中止に追い込まれたという話を聞いていたが、まさかバルセロナだったとは。この闘牛場が2012年最後まで行われていた闘牛場で、今はもうやっていないとのこと。またしても闘牛を見る機会を逃してしまった。

闘牛のために時間を取っていたが、時間があまったのでサグラダファミリアに行ってみる。朝とはうって変わって短い列になっていたので、これ幸いと列に並んでみたが、よくよく看板を見て見ると、18時半からミサがあると書いてある。ということは、30分は待つということか。待ってられないので、結局ホテルに戻ることにした。

ホテル近くのレストランで夕食にしようとしたら、20時からといつものスペインな感じ。少し歩いてみると、10人くらいしか入れない喫茶店のような小さな店で、パエーリャが食べられるようだ。それならばと、その店で夕食とする。

パエーリャいわゆるバルと呼ばれる店で、日本でいったらまさに居酒屋。タパスと呼ばれる小料理を頼みながら、酒を飲むスタイルの店である。パエーリャ、トルティーヤ、コロッケなどを頼み、赤ワインにサングリアでお腹いっぱい。元々一皿は量も多いから、日本みたいにほいほい頼んでいると、大変なことになる。何はともあれ、スペインの一日目は無事に終了した。

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