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2月29日(水)
ウィーン(シェーンブルン宮殿、ベルヴェデーレ宮殿、オペラ座)
Hotel Rainers

今日は連泊で一日ウィーン観光。バスに乗り込み、まずはウィーン最大の見所、シェーンブルン宮殿に向かう。ハプスブルク家の居城で、マリアテレジア時代に大規模な改修が行われた。その娘のマリーアントワネットがヴェルサイユに行って、ヴェルサイユ宮殿はさらにすごい改修が行われた。必ずパリのヴェルサイユ宮殿と比較される宮殿である。

シェーンブルン宮殿宮殿前で現地の日本人ガイドと合流し、宮殿に入っていく。確かに、ヴェルサイユ宮殿に負けず劣らず素晴らしい部屋の数々。以前ヴェルサイユ宮殿に行った時も修復中だったが、またしても鏡の間が修復中で全容を見ることができなかった。それでも様々な豪華絢爛な部屋が見事である。ただ、ヴェルサイユ宮殿と違って、内部は完全に撮影禁止ということが残念。

現地ガイドさんはウィーンが好きで住んでいるのだから、ヴェルサイユ宮殿よりもこちらのシェーンブルン宮殿の方が良いというのもありえるが、確かにヴェルサイユ宮殿の派手派手さからすれば、こちらのシェーンブルン宮殿の落ち着いているとも言える。どちらが好きかは好みの問題だろうが。

一通り内部を見て回ると、ここで解散となる。内部を再度見て回れるわけではなく、お土産冷やかしと庭園だけ。庭園もかなり広いが、ヴェルサイユ宮殿に比べたらかなり小さく感じる。丘の上まで行く時間はなさそうなので、途中で折り返す。やはり、ツアーで来ると、時間が限られてしまうのが難点だ。

シェーンブルン宮殿次に向かうのはベルヴェデーレ宮殿で、夏の離宮として利用されていた建物である。現在では美術館になっており、画家クリムトの接吻が超有名らしい。美術にはとんと縁がないので、知らなかったが、日本にも来たりする名画で、こんなに人の少ないところで見られるのはすごいことだという。絵なのに写真のようなできはスゴイの一言であるが、絵画としてのできはよくわからない。

ベルヴェデーレ宮殿上の階は自由行動で、同じく美術館になっている。一通り歩いて見て回るが、よくわからないので歩いて回ってみただけ。建物がだまし絵的になっていて、屋根の方まで壁の絵を描くことで、高さを表現しているところが上の階に行くとよくわかる。それくらいを確認しただけだった。

この二カ所の観光で、ウィーン観光は終了である。王宮にも行ってないし、見所はまだまだあるが、駆け足ツアーなので、ウィーンも半日観光しかないのだ。それでも、ウィーンはオペラさえ見られれば良いので、これで十分とも言える。

オペラ座オペラ座近くの土産物屋に降ろされ、ここから自由行動。今日は夜にオペラがあるので、同じ場所に集合であるが、オペラは変な服装では入れてもらえない。着替えずにぎりぎりまで満喫する人は17時半に、着替える人は一度ホテルに戻るので、15時50分に再度集合することで、解散となった。

女子大生の二組はぎりぎりまで観光したいと言うことで、着替えない方を選び、もう一夫婦とこちらはあまりウィーン自体に興味もないので、着替えにホテルに戻る方を選ぶ。自力で着替えに帰ることも考えたが、市電で15分くらいの距離があり、バスでもほとんど代わり映えなさそう。それなら、送迎をお願いした方が話が早い。

オペラ座の横を通り抜ければ、ウィーンの中心街。ウィーンと言えば、音楽の都オペラであるが、カフェ巡りも有名である。そして、ザッハトルテの老舗として有名なカフェ・ザッハ−もこの界隈にある。入るとちょうど席が空いていて、コーヒーとザッハトルテを頼んでみる。

ザッハトルテ昨日食べたものとは比べものにならないくらい濃厚な味。確かに、なかなか他では味わえない味だ。ちなみに、ザッハトルテの老舗争いが長年続いており、デーメルという店も同じようなザッハトルテを出している。昔ザッハーが経営難になったとき、レシピ共々デーメルに譲ったものの、どこまでを渡した渡していないの話で今日に至っているようだ。

グラーベン通りケルントナー通りを北上し、シュテファン寺院からグラーベン通りを西へ向かう。お昼は屋台のソーセージなど買ってみる。そういえばここはドイツ語圏内で、ウィンナー・ソーセージのお膝元である。となれば、やはりソーセージがうまい。なにかレストランで食べようかと思っていたが、時間もないことだし昼食はこのソーセージとザッハトルテで十分だ。

市電が通っている通りまで出てくれば、ちょうどウィーンの中心街を歩いたことになる。市電が走っているところがリングと呼ばれ、その中がウィーンの中心街になっている。ヴォティーフ教会までいったら、またカフェでウィンナーコーヒーとケーキを頼んで一休み。すぐ隣にはウィーン大学があり、お昼をかなり過ぎているのに学生だらけ。しかもこんな時間にがっつり食事をしているのはさすがに若い。ウィーンでは何かを見に行くというよりも、カフェでのんびりするのが正しい過ごし方なのかもしれない。

市庁舎ウィーン大学の隣がすぐに市庁舎で、目の前の市庁舎前広場には屋外スケートリンクができていた。あちこちにリンクができていて、それらの複数のリンクが通路でつながっていて、かなり楽しそうだった。

ブルク劇場と市電市庁舎の目の前にはブルク劇場があり、オペラとは違った劇場のようだ。中に入る時間は無いので、目の前を歩いて行く。すぐ隣には国会議事堂があり、その横には王宮の前にマリアテレジア広場がある。

マリア・テレジア広場自然史博物館と美術史博物館に挟まれた広場がマリアテレジア広場で、マリアテレジアの銅像がある。あちらこちらで、オペラやバレエのチケットを売っている人がいるが、日本人だからか不思議と声をかけてこない。誰でも彼でも良いわけではないからだろう。

王宮最後に王宮を外から見る。中に入ると、一日かけても見て回れないらしいので、外から眺めるだけ。もう一組の夫婦は王宮に行っていたらしいが、ここだけで自由時間が終了になってしまったそうだ。

モーツァルト像モーツァルトの像を見てから、ちょうどお土産屋に戻ってきたのは10分前。急いでお土産を買い求め、バスに乗って一度ホテルへ戻る。木箱に入ったザッハトルテなんか買っているから、やはり一度戻って正解。着替えない組の人は、帰りのバスが変わってしまうため、バスに荷物を置いておくことができず、オペラ座でクロークに荷物を預けないといけなくなっていた。

今日の夕食は、オペラの前に食べることになっていて、18時から夕食になっている。なんでここにきて中華料理かと思ったが、後にオペラが控えているので、早く料理が出てきて確実に食べ終われる食事になっているのだろう。よく考えられたツアーである。

30分で夕食は終了し、バスでいよいよオペラ座に向かう。水曜日だというのに混んでいるようで、席がまとまって取れなかった。ということで、グループ毎にじゃんけんをして、買った人から希望の席を取っていくことになった。三番目だったが、真ん中で悪くは無い席。最後の組だけが、ばらばらになってしまっていたようだ。逆に安い席が取れなかったのか、カテゴリーは2でかなり良い席だった。

服装はスーツが必要ということだったが、実際にはジーパンで来ている人も多い。そういう人たちは、上の階のカテゴリーが低めの席のようだ。オペラ座は、席によってカテゴリー分けされており、今回のツアーはカテゴリー5以上確約というコースだったから、スーツは必須というわけだ。ちなみに、一番下のカテゴリーでは、舞台の半分くらいしか見えないので、まさに雰囲気を味わうといったことしかできない席になっている。ツアーでオペラが付いているときには、カテゴリーの確認が必要である。

オペラ座オペラ座の内部は、まさにオペラを見に来た人しか入れない空間であり、なんとも言いようがない雰囲気を感じられる。いわゆる映画館だが、独特な形状がそういう雰囲気になっているのだろう。19時半にいよいよ公演開始。

今日の演目は「夢遊病の女」。言葉はイタリア語なので、現地の人にもわかるように前の椅子に英語とドイツ語で字幕がでるようになっていた。事前にどんな話かネットで調べて読んでいたが、登場人物がたくさんいるので、見ながらでないとよくわからない。やはり英語字幕を見ながら見た方がよくわかった。

途中休憩があって、飲み物やちょっとしたおつまみが食べられるコーナーがあるのだが、これまた高い。一口パンにいろいろ載っているものが、6個で10ユーロ(1,050円)。まぁ、映画館のポップコーンのような物だ。全てが終わったのは22時で、休憩を挟んで二時間半の長丁場だった。ホテルに帰ったら、急いで荷物をまとめて、明日の出発のために荷物を整理する。

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