朝から雨が降っていて、何ともさい先が良くない出発である。バス乗り場には一本前のバスがちょうど出発するくらい早い時刻に着いてしまうし、バスは思いのほか予定よりも早く着いてしまい、空港に着いたらまだ集合時間の一時間半も前だし、こんな時間ではまだ受付が始まっていなかった。ということで、仕方がないのでタリーズコーヒーで時間つぶしをして、集合時間の30分前位にやっと受付を済ませる。HISカウンターのすぐ近くではチェコとハンガリーの両替ができたので、とりあえず5000円ずつ両替しておく。

予想通り、eチケットをもらって自分でチェックインをするパターンだった。チケットの表記を見てみれば、航空券代は34,800円。個人では片道くらいの運賃だから、往復でこの値段は破格値だ。KLMはチェックインは機械で自分で行い、その後荷物を預ける仕組みだ。KLMはスカイチームのため、大韓航空のマイレージカードを登録してチェックイン終了。またHISのカウンターに戻って、席の番号を連絡すると、入国審査へ向かう。ゲートには早々と一時間半前に到着してしまった。

ちなみに、昨今のツアーでJTBは隣席確定となっているが、そのあおりを受けてHISなんかは縦に並んだりすることが多い。機内は卒業旅行の女子大生で一杯。イタリアが二本、スペイン、中欧の４つのツアーがのっていて、ほとんどがイタリアに向かう人たち。寒いけどジェラートは食べたいね−などと言っている。

今回は出発までに仕事が忙しかったこともあり、かなり爆睡状態で、11時間近くもあっという間。まぁ、ヨーロッパ慣れしていて暇のつぶし方を心得ているというのもある。10分早く出たせいもあるが、予定よりも早く、11時間15分にアムステルダムのスキポール空港に到着した。

チェコはシェンゲン条約加盟国なので、入国審査はここで受ける。と、ここで一組がX線チェックでひっかかっていた。どうやら腰のコルセットが影響しているようだが、詳しく教えてくれないので、隅から隅まで調べられていた。20分くらい足止めになってしまったが、飛行機が早く着いたこともあって二時間乗り継ぎ時間があって十分だ。このすきに、一番レートの良いカードキャッシングをして、ユーロを入手しておく。今回の中欧メンバーは、夫婦二組、卒業旅行女子大生の４名ずつ二組、計12名と小ぶりなグループである。最大でも26名となっているが、半分の人数でやっていけるのだろうか。一月は全部遂行不可で、このツアーだけ早々と遂行可になっていたのに、こんな状態とは。

お土産屋が並ぶ地点で一度解散し、ゲート前に着いたのはもう搭乗時刻の15分前位だった。KLMが持つ一番小さい機体のFoccerで、バスで移動して飛行機に乗り込む。離陸するとすぐに雲の上に出てしまい、冬特有のどんよりした雲がたちこめる天気になっていた。

チェコ共和国のプラハ空港には予定よりも10分早く到着した。ここでもまたトラブル発生、スーツケースが一部壊れてしまった人が出て、修理の手続きに時間がかかった。初めて買ったスーツケースで壊れてしまうのはなんともやるせない。バスでホテルまで向かい、20時前には到着した。ホテルのすぐ横にはガソリンスタンドがあって、そこの売店でサンドイッチや飲み物などが買える。缶のチェコビールを飲んで、初日は移動だけで予定通り終了した。