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2月26日(日)
プラハ( プラハ城 カレル橋 旧市街 展望台 旧市街)
Barcelo Hotel

いつものように時差で4時に起きてしまうが、朝食は6時半からなので、それまではぐだぐだして待つ。フォアグラが朝食に出るのはスゴイと思うが、チェコでは定番のメニューのようだ。ただ、後味がレバーっぽいのがいまいち。今日は午前中に半日観光が入っているので、さらに9時まで待たなければいけない。ここプラハでは、自由行動が半日しかないことになるが、プラハ城、カレル橋、旧市街と、基本的にはメインどころは半日観光で巡ることができる。

まずは、バスでプラハ城へ。日本人現地ガイドとここで合流する。山の上にあるので、歩いていくのはかなり大変だが、バスで行ってしまえば入り口まで連れて行ってくれる。残念ながら天候は雨。時折強く雨が降る状況で、仕舞いにはみぞれにまでなってしまうという、観光には最悪の天候だ。いつもならこの時期は雨にはならないそうで、強烈な寒気が去った後は、いつもよりも暖かい日が続いているとのこと。それでもやっと氷点下を超えたくらいで、寒いのには変わりない。

聖ヴィート大聖堂衛兵の間を通って城へと入っていく。城と言っても、聖ヴィート大聖堂を中心とする城壁の中に作られた街で、現在も大統領の執務室があるなど、政府の機関ともなっている。城に入ると、まずは聖ヴィート大聖堂が見える。本来は、有料エリアにも入る特別ツアーのはずなのだが、なんと宗教行事のため中に入ることはできないという。たまたま日曜日で、午前中はミサが行われているのかと思ったら、今日一日だめだという。ここがプラハでの一番のポイントなのに、なんとも残念なことである。

旧王宮ヴラティスラフ・ホール聖ヴィート大聖堂を外から見るだけで、次の旧王宮へ。ここでは、写真を撮るには別料金50Kc(225円)が必要となっていた。エジプトの三脚持ち込み有料とか、写真の別料金みたいな変な仕組みがあるだけで、なんだか発展途上国だよなぁと思ってしまう。見所はヴラティスラフ・ホールでであるが、逆にそれくらいで、写真撮影券の価値があったかなぁと思ってしまった。肖像画には早くもハプスブルク家のマリア・テレジアが登場した。プラハにまで強大な権力を持っていたことが分かる。

聖イジー教会次は聖イジー教会。淡々と巡ってはガイドさんが説明を続ける。全体的に何が何だか分からなくなっていくのが、ガイド付きツアーのよくないところで、基本的にはガイドブックを確認していくだけとなってしまう。だんだん雨足が強くなってくるし、寒いし、プラハ城では、やはり見所は聖ヴィート大聖堂だけのようだ。

黄金小路最後は黄金小路と呼ばれる通りに入る。黄金で彩られた通りということはなく、金細工の職人が集まった通りとか。今ではお土産屋になっていて、なぜここに入場料が必要なのかがわからない。そして、ここにしかないというしおりがお土産の定番だそうだが、これといった特別な物では無くて、ここにしかないというだけでみんな買ってないかい?

お土産屋街ということもあって、とりあえず20分の自由行動になるが、寒いしたいした店もないしで、すぐに下のカフェに行って、ホットワインを飲む。プラハと言えばホットワインが有名で、どこの店でも置いていて、こう寒いとホットワインで暖まって良い。

カレル橋プラハ城を後にして、丘を下ってカレル橋へ。橋の両側に聖人の彫刻が並んでいるのが特徴の一番有名な橋であるが、実際にはこれと言って何かすごい橋というものでもない。橋の反対側で集合ということで、それまで自由に散策しながら橋を渡っていく。

橋を通り抜けて旧市街に入っていくと、道が迷路のように入り組んでいる。こういう石畳の道をのんびり散策するのがプラハの楽しみと言えよう。市庁舎のからくり時計の前にあるガラス細工のお店に連れて行かれ、早くもお土産タイムである。からくり時計が始まるまでの待ち時間として使えるので、まぁこれはわざわざ連れて行かれた感がしなかったので、ガラス細工やボヘミア地方の特産品であるガーネットなども見て回る。ちなみに、ボヘミア地方で取れるガーネットは小粒だそうで、逆にそれが価格がびっくりするほど高くならないのが良いところでもある。

市庁舎からくり時計は毎時00分に行われるので、5分前に待ち構える。12時ちょうどになると始まったが、ただ窓が開いて人形が回っているだけという何とも寂しい状況。え、これだけって感じになってしまう。ミュンヘンの新市庁舎くらいをイメージしているとがっかりしてしまう。からくり時計とは関係ないが、最後に屋上の展望台で、ラッパの生演奏があった。

火薬庫このあたりで昼食で、自然解散になるだろうと思っていたのに、昼食の場所は、広場を抜けて火薬庫を抜けて、市民会館のさらに先だった。安くキックバックを期待できるお店を探すと、ホテルも郊外だし、レストランも変なところになるのは仕方がないところか。

クネドリーキ昼食はローストポーク。チェコの蒸しパンであるクネドリーキなど特徴的な食事で、まずは満足。ただ、食事付きだと昼食からがっつりコースになってしまう。現地ガイドさんとはここで別れ、ほとんどの人は添乗員さんと共に旧市街へ戻っていった。こちらは、こんなところまで来てしまったのだから、中央駅まで行って電車を眺めた後、路面電車に乗車する事にする。

路面電車路面電車は24Kc(108円)で30分利用可能なチケットか、32Kc(144円)で90分利用可能なチケットの二種類ある。30分で大丈夫だろうと購入し、中央駅からドナウ川を渡ったケーブルカーの下まで行く番号を選び出し、すぐに来たので飛び乗った。

15分くらいで川を渡ると、隣に先ほど渡ってきたカレル橋が見える。カレル橋は渡るよりもプラハ城と共に全体を見た方が良い感じだ。路面電車を降りてケーブルカー乗り場に行くと、ちょうど今出たばかりだった。15分に一本の運行なので、30分チケットでは間に合わない。切符のチェックなんてしないから大丈夫と言えなくも無いが、たばこ屋の窓口でチケットを購入する。ちなみに、自販機は小銭しか使えないので、お札利用時はたばこ屋等でで買わなければならない。

展望台ケーブルカーは途中に駅があり、ちょうど中間に駅が無いから、下の方では運転停車がある。そして、10分くらいで頂上駅に到着。降りて右側へ、みんなが歩いていく方へついていくと、展望台が現れた。パリのエッフェル塔を模して作られたと言う鉄塔のテレビ塔で、入場料が100Kc(450円)で、エレベータ乗車なら50Kc(225円)とかなり高め。なので、ほとんどの人ががんばって歩いて登っていたが、こちらはすでに疲れてきたのでエレベータで登る。エレベータ前には、係の人が民族衣装でお出迎えしていて、たいした施設でもないのになんだか人手ばかりかかっているのが料金が高い原因だろう。

プラハの町並み3人乗れば満員という展望台の中心を登っていくエレベータに乗り、ものの一分で展望台に到着。窓は自由に開けられて、いかにも東欧チックな安全配慮が全くない状態だった。だが、プラハの見事な町並みを窓越しで無く見られるのは良い。雨もやんで天候が良くなっていたというのもあるが、プラハ城から見た町並みよりも断然に良い眺め。プラハ城も一緒に眺められるのが良い。

ロレッタ降りるのはエレベータを待っていたらいつまで経ってもこなさそうだったので、階段で下りる。そして、旧市街へケーブルカーで戻らずに、プラハ城をぐるりと回りながら歩いて戻る。途中、ストラホフ修道院やロレッタなど見て回るが、中に入るほどでも無かろうとそのままスルー。あまりぐるっと回った意味はいまいち無くて、ケーブルカーで直接戻っても良かったかもしれない。

市庁舎雨の上がったカレル橋を渡り、旧市街に戻ってくる。そういえば市庁舎の上に登るのを忘れていた。まだぎりぎり暗くなる前で、市庁舎の上に登ることができた。しかもちょうど17時ちょうどだったので、トランペットの生演奏が行われた。

お土産屋などをぶらぶら巡り、休憩がてらからくり時計が見えるカフェの入口を捜したが、見つからずに適当なバーに入ってホットワインを頼んでトイレ休憩とする。この街は公衆トイレを見つけるのがなかなか難しいので、カフェなどに入ってトイレを使うしかないのだ。

プラハ城夜景ちょうど良い感じに暗くなってきたので、夜景を見に川沿いへ向かう。冬の時期に来るメリットは、夜が早いので遅い時間まで待たなくても夜景が見えることである。19時にもなれば真っ暗で、夜景がきれいに見える。プラハ城とカレル橋の風景が見事。このあたりは、写真を撮っている人も多い。

そのまま歩いて橋を渡り、またケーブルカーに乗って山の上から夜景を見に行く。ケーブルカーは、通勤路線にもなっているようで、若干客はいるが、安全上はあまりお勧めできない状況だ。その上、頂上からはあたりを見ることが出来ず、展望台は夜はやっていなかった。

プラハ城夜景それならばと、途中の駅まで下りてみる。予想通り、ここからプラハの街とプラハ城の夜景がきれいに見えた。その駅前には夜景が見えるレストランがあり、今回のツアーでもオプショナルツアーとして組まれていた夕食を食べるレストランだ。図らずも、オプショナルツアーに参加しないで、同じ夜景を見る事が出来たことになる。山を下りて路面電車に乗って、最後にるるぶに載っていたチェコ風居酒屋ウ・フレクーへ向かう。

チェコ風居酒屋ウ・フレクー元修道院という建物で、各部屋に長いテーブルが並んでいるだけのシンプルな構成。相席なんて当たり前で、周囲はチェコ人というよりドイツ人のようだった。飲み物は、昔ながらの伝統の黒ビールのみ。欲しければ、たまにジョッキを担いで回ってるおっちゃんに声をかけるだけ。同じように回っていた人がいたのでなにげに取ったらグラッパだった。食事は、プラハハムにグヤーシュ、サラダで結構お腹いっぱい。なんてったって量がある。アコーディオンの生演奏があったり、全てが当たりの店だった。

ガイドさんから地下鉄の最寄り駅からの帰り方を聞いていたので、地下鉄に乗ってホテルへ戻る。日本でホテルの位置を一応チェックしておいたが、最寄り駅から案内図まで頂いて、今回のガイドさんは至れり尽くせりのすごい人だった。

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