11月27日(木)
リスボン市内観光(ポンバル侯爵公園)
Cais do Sodré9:45
10:17Cascais10:35
11:06
ロカ岬
12:36
13:20Sintra
シントラ市内観光(ムーアの城跡, ペーナ宮殿, 王宮)
Sintra17:11
17:47Rossio
リスボン市内観光(サン・ペドロ・デ・アルカンタラ展望台)
Holiday Inn Lisboa Continental
昨日の雨で予定がこなせなかったので、今日と明日の朝一でこなすことにした。スペインと違って、ここのホテルは朝食が6時半からということで、7時には食事して8時にはホテルを出発できた。ホテルから地下鉄の駅までは歩いてすぐなのだが、町に出るとこれまたスペインとは違っていて、日本と同じような通勤風景が広がっていた。スペインだけはちょっと違うらしい。
地下鉄だけの一日乗車券を買って、まずは地下鉄で中心街を目指す。ちなみに、トラムやケーブルカーも乗り放題になる一日乗車券があるが、地下鉄の駅では買えないし、地下鉄に乗るときには一々磁気券に代えなければいけないので、地下鉄だけの乗り放題切符も案外重宝される。3回乗れば元が取れるばかりか、切符を一々買う手間を考えたら、こちらの方がよい。
地下鉄に乗って、ポンバル侯爵広場へ。このあたりがビジネス街ということもあり、ビジネスマンが行き交っている。昨日は雨で写真を撮ることさえやる気がなかったが、今朝は快晴で、逆に朝の日差しがまぶしい。坂を上って、エドゥアルド7世公園からポンバル侯爵広場を見下ろすところが、これぞポルトガル、丘の街リスボンという景色が広がっている。そして、頭上を飛行機が次々に飛んでいく。
公園脇の地下鉄駅から地下鉄に乗車し、商業の中心地ロシオ広場へ。朝8時から動いているはずの展望台へのエレベーターは、なぜか動いていない。ケーブルカーも動いていない。今日は祝日でもないだろうに。街をぶらぶら散策するだけになってしまった。それでも、昨日の雨の中の散歩とは違って楽しいし、朝早いというのに街は人があふれていて、活気づいていた。
朝の観光予定は完了し、カイス・ド・ソドレ駅へ向かう。今日の目的は、ユーラシア大陸の果てロカ岬である。東京から三浦半島へ行くくらいの距離で、ぐるっと円を描くように移動すれば、ロカ岬や宮殿のあるシントラの街を観光することが出来る。シントラを最後にできる時計回りがおすすめである。その観光に便利なフリーパスも販売されており、9ユーロ(1,170円)で、普通に買うよりも断然安い。
歩き方にロカ岬へのバスの時間が書いてあり、そのバスに乗るにはカイス・ド・ソドレ駅を10時前には出なければいけない。駅に着いて電車の出発時刻を確認すると、そのバスに間にあう電車まで残り2分。フリー切符を買って、その列車に乗るには時間が無さ過ぎる。しかし切符はすんなり買えて、車掌がドアを閉めようかというところで、何とか電車に飛び乗れた。
終点カスカイスまでは、30分ほどののんびり旅行。海岸沿い、いや川沿いを走り、リゾート地のエストリルを過ぎれば、カスカイスに到着である。さて、バスの時刻までこれまた時間が無くて、5分くらいしかない。バスターミナルは駅前のはずが見つけるのに苦労して、少し遠回りしてしまった。そしてバス乗り場を探しているうちに、出発時刻を過ぎてしまった。もう出発してしまったのか。
バス自体の行き先表示を見ながらバスを探していると、あったロカ岬へ行くバスが。ちょうど運ちゃんが乗っていたので確認すると、あっちのバス停から乗れと言われる。探しきれていなかった奥まったところにバス停はあった。そこでみて見ると、バスの出発時刻までまだまだ時間はある。また歩き方にだまされた。実は5分の乗り継ぎではなく、10分以上乗り継ぎ時間があったのだ。
バスに揺られて30分、ロカ岬への最後の町の看板を越えると、何もない風景が広がり始める。北海道に来たような雰囲気で、ついに到達証明書を売るビジターセンターと土産屋があるだけのロカ岬に到着した。アメリカ横断ウルトラクイズの終着点がニューヨークの自由の女神なら、深夜特急のユーラシア大陸横断の終着点はポルトガルの岬である。厳密に言えば、深夜特急の終着岬はここではないのだが、ユーラシア大陸果ての果て、最西端の岬ということで感慨深い。バスを降りた乗客は二人だけ。しかも女の子の日本人だ。観光客は他に誰もいない。
人もいないし、なにもない風景で、ただただぼーっとするだけ。少し離れて灯台が建っているが、ポルトガルで有名らしい詩人カモンエスの詞を刻んだ碑が立つのみ。眼前には大西洋が180度広がっている。雲一つない快晴で、本当にのんびりできる。30分くらいのんびりしてから、お土産屋を冷やかして回る。次のバスまでは、1時間半もあるのだ。
その階下にはバーのようなところがあるのだが、ご多分に漏れずお菓子を置いている。ここで日本ではエッグタルトとして広まったパスティス・デ・ナタを食べてみた。ベレンのお店が有名らしいが、どこでも食べられる一般的なお菓子である。これがなかなかのおいしくて、何個でも食べられそうである。そんなこんなでのんびり時間をつぶしていると、団体客が到着した。日本人団体ではないから、すぐ居なくなることもなく、かなり長居していた。タッチの差でのんびり楽しめて良かった。あと、バスに乗り遅れたのか、タクシーで乗り付ける人がいたが、これまた日本人だった。ポルトガルまでぶらぶら来るのは、日本人くらいしかいないということだろうか。
一緒のバスに乗ってきた女の子はカスカイスに戻っていくそうである。タクシーで来た日本人と一緒に、バスでシントラの町へ向かう。ロカ岬には何もなかったが、シントラは見所豊富な町である。そういえばお昼には良い時間で、どこかでお昼でも食べようかと思っていたが、バスの乗り継ぎがすごく良かったので、そのままバスへ乗車して観光地を巡ることにする。
バスは急な山を登っていき、まず最初の目的地ムーアの城壁へ。行ったことはないのだが、万里の長城みたいな城壁が山の中腹にあり、シントラの町並みはもとより、遠く大西洋やリスボンの町までが見渡せる。なぜ城壁だけが残っているのかわからないが、とにかくすばらしい景色が広がっていた。アップダウンが激しいのでかなり良い運動になるのだが、この景色を眺めるのならば良いだろう。
次のペーナ宮殿までは歩いて行けない距離ではないが、上り坂が急だし、乗り放題切符はこのバスも乗り放題なので、バスを待ってバス停一つ分だけ乗る。バスを降りると、また違うバスに乗って宮殿まで向かえとのこと。乗り放題切符が使えないバスで、路線バスというよりは宮殿内部の送迎バスといった面持ちだ。これまたたいした距離ではなかったが、またしても急坂なので、行きだけでも乗った方が良い。
宮殿自体をみて驚く。色彩感覚むちゃくちゃ、つぎはぎだらけといった感じで、日本人のわびさびなど微塵も感じられない。外部も外部なら内部もすさまじく、豪華絢爛な間が次から次から現れる。ドイツのノイシュヴァンシュタイン城を造ったルートヴィッヒ2世のいとこが、その城を真似て負けず劣らずのこの宮殿を建てたそうで、なんとも親戚一同どうかしてる。
下りはバスを待つよりも歩いた方が早かろうと、歩いて下る。大した距離ではないので、やはりバスよりも速く到着できた。すっかりお昼を食べ損ねていたので、バスを待つ間に、バス停前の売店でちょっとお菓子を食べる。どこでもショーケースにお菓子が並んでいるのは、ポルトガルならでは。シントラ名物のトラヴセイロ(シントラ銘菓枕型クリームパイ)を食べてみた。どこでもお菓子がおいしく食べられるのは良い。
帰りのバスはムーアの城壁に寄らず、別のルートで山を下っていく。次は町の中心街にある今も利用しているという王宮へ。世界中の富を集めてはアジアやヨーロッパなど地域ごとに部屋を作り、調達品を飾っている。権威を見せつけるために、こうやってあちらこちらの富を集めていたのであろう。またしても豪華絢爛の部屋の数々なのであるが、あちらこちらで見せられて、もうお腹いっぱい状態。
ムーアの泉というところへ行ったがたいしたことなく、バスでシントラの駅へ戻ってきた。ここから近郊電車に乗って1時間、出発駅とは異なるロシオ駅に戻ってきた。朝通ってきたロシオ広場は目の前である。夜になって、クリスマスのためのイルミネーションだろうか、ライトアップがされていた。なぜか朝動いていなかったケーブルカーも、今の時間は動いていた。なら、夜景を見に展望台へ行ってみようか。
ケーブルカーはいつ出発するのかわからない。人がぼちぼち集まってきたら出発するようである。15分くらいは待っていただろうか。しかし、出発してしまえば、ものの数分で終点である。ケーブルカーを降りてすぐのところに、サン・ペドロ・デ・アルカンタラ展望台があり、リスボンの町並みの夜景が広がっていた。黄色い明かりで、すばらしい夜景というほどではないが、そこそこ夜景が楽しめた。
下りでもケーブルカーに乗ったが、またしても歩いた方が速いのではないかというくらい待った。ロシオ広場から夕食の場所を探しがてら町中をぶらぶらし、結局戻ってロシオ広場裏手のレストランが集まっているところで夕食にすることにした。各国の言葉でメニューが出ていて、日本語メニューもあった店にしたところ、図らずも個人旅行に載っていた店だった。
個人旅行の写真に写っている人もいて和気藹々。こういうコミュニケーションもおもしろい。ちなみに、歩き方にはこのようなリーズナブルな店がまったく載っていないので、相変わらず利用価値0である。今日はシーフードと毎度のポルトガルワインで大満喫。今日がファドを聴きに行く最後の機会であったが、日本で言うなれば演歌だし、そのために夜遅く出歩くのも良くない。ということで、早々にホテルへ戻った。

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