11月23日(日)
BalceronaSants9:00
Euromed1091
9:47Taragona
タラゴナ市内観光(円形競技場)
10:37Taragona
Euromed1382
11:33BalceronaSants
バルセロナ市内観光(カテドラル)
BalcelonaSants14:42
15:00Barcelona(Prat)16:20
IB1252
17:30Granada
Hotel Navas
夕方の飛行機に乗ることにしたので、朝早く出発する必要もなくなり、バルセロナを半日観光する時間ができた。と言っても、とりあえず昨日一通り巡ったので、行くべきところは特にない。そこで、ユーロメッドに乗りそびれていることもあり、近くの町タラゴナまで行ってみることにした。バルセロナから45分のタラゴナという町は、ローマ時代の中心都市だったという。
出発準備を整えてから、8時から始まる朝食を食べ、急いで出発する。相変わらずスペインの朝食の始まる時間の遅さには困る。地下鉄の駅に着くとちょうど出発したばかりだった。次の列車までは日曜日の早朝(こちらの国では9時でも早朝)とあって、10分間隔くらいで運行しており、サンツ駅についてコインロッカーに荷物を入れ、列車の予約を取ると、出発時間ぎりぎりだった。
今回用意したパスはイベリックパスというもので、購入した日数分だけスペインとポルトガルの国鉄が乗り放題となる。スペインではこのパスを持っていてもほとんど予約料が必要で、2等でも6ユーロ(780円)必要である。予約料というよりはイヤホン代といった意味合いが濃い。ちなみに一等は食事がついて22ユーロ(2,860円)必要になる。途中駅から乗ったら、高い料金を取られながら食事が付かない可能性もある。
やっと鉄道の旅が開始である。ユーロメッドはスペインの高速列車AVEが標準軌であるのに対して、こちらは広軌。バルセロナから地中海沿いを走り、バレンシアを経由してアリカンテを目指す。エスカレータを下って地下のホームへ降りると、なんとタルゴ車だった。こういうのもユーロメッドと呼ぶのか。X線の荷物チェックを通った後、列車に乗車した。
車内はがらがらなのに、客は車両の端に集められている。指定席の売り方が端から順番ということなのだろう。席に座ると、前の乗客からホ〜ラの挨拶が。なにかのたびに良く聞かされる言葉が、ホ〜ラである。最初のHはフランス語っぽく発音するかしないかくらいの音なので、カタカナ表記ではオ〜ラになっているものが多い。Hi!くらいの簡単な挨拶で、どこでもホラホラ言っていて、なんとなく陽気さがかいま見える。
今日の天候は最悪。雨は降っていないが、風が強く曇り空で、せっかくの車窓風景は荒れた日本海のように波が打ちつけていた。目的の町は1時間半もあれば観光できると考えていたが、予定していた帰りの列車が運行していなかった。鈍行だとバルセロナの到着が遅すぎるし、ユーロメッドだとこの町の滞在時間が40分になってしまう。しかし、40分で戻ることを視野に入れ、町へ繰り出した。
それにしても訳が分からないのは、なぜ時刻表に目的地ではなく出発地が書かれているのか。destinationではなく、depatureなのだ。これに気が付かないと、いつまでたっても時刻表が見られない。いや、気が付いても目的地がこれだけではわからないので、事前に調べておかなければいけない。旅行者泣かせの国であることには間違いない。
海沿いに走る線路を見下ろすようになだらかな坂を登っていくと、円形競技場が現れる。コロッセオの小さいもので、世界遺産に指定されている。さらに少し登れば城壁が見え、カテドラルまでもすぐである。そこからこの町の目抜き通りを下って地中海のバルコニーまで来れば、一通り町歩きは終了する。ここの展望台からは海が一望でき、天気が良ければすばらしい景色が堪能できるだろう。
この町は、バルセロナと違って、のんびりした雰囲気が広がっており、本当はもっとのんびり待ち歩きを散策したかった。しかし、できれば40分で駅まで戻りたいところ。最後は走ったりして、駅には列車の出発時刻5分前になんとか戻ってこれた。なんとか列車に間にあった。今回は期待通りの流線型ユーロメッドで、行きの列車とは変わって、かなりの混雑ぶりでバルセロナ・サンツ駅へ戻ってきた。
予定していた時刻よりもかなり早く帰ってきてしまったので、昨日見そびれたカテドラルを見に行って、最後にランブラス通りをぶらぶらしてから、サンツ駅に戻ってきた。この国では14時からが、シエスタという昼休みに入るので、昼食としてはちょうど良い時間である。この国で昼食と言えば、基本的にはサンドイッチしかないのであるが、ここサンツ駅には米料理のカフェテリアがあって重宝した。
そして、バルセロナを離れる前に、マドリード〜リスボンの夜行列車を予約しておくことにする。インターナショナルと国内の二つの番号札を取っているのに、昨日は国内で買えと言われ、その番号札を取って待っていたら、やっぱりインターナショナル窓口へ行けとのこと。まったく、スペイン人の適当さには困る。今日は予約も問題なかったが、待つだけで時間がとられてしまった。
14時42分の近郊線に乗って、空港まで約15分。終着駅で連絡橋を渡れば国内線の空港ターミナルである。イベリア航空のチケット販売所を探し当て、無事航空券を取得した。かなり早い時間に到着したつもりだったが、チェックインをしてゲートにたどり着いた時には、搭乗時刻にちょうど良い時刻になっていた。あちらこちらで長蛇の列ができていたせいであろう。
飛行機はほとんど満席になるほどの混雑ぶりで、1時間半ほどでグラナダ空港に到着した。機内サービスは、ピーナッツのお菓子と飲み物だけ。さすがに国内線は、どこもこんなものになっているのか。バルセロナは気温が20度もあったのだが、グラナダは標高が高いせいもあってなんと気温は8度。真夏並の陽気さ全開の状態から一転、すっかり真冬になってしまった。
空港からは町中までは、バスで30分。バスの運ちゃんは、相変わらず英語を単語さえもしゃべってくれないおっちゃんだったが、なんとか行きたいホテル名をわかってくれたので、無事降りることができた。ホテルに着いた頃にはもう19時を過ぎており、あたりは真っ暗だというのに観光客が平然と町を歩き回っている。ここの町は夜でも観光客が歩き回れるほど、治安が良い様である。
ホテルはバルセロナなみのビジネスホテルであるが、料金は半額以下だった。ホテルにチェックインして、夕食でもと思っても、日曜日ということでどこも閉まっている。どこでもいいやと開いていたレストランの扉を開くと、そこは実際にはバールだった。いわゆる立ち飲み屋である。その横にテーブルが数個並んでおり、そこがレストランという扱いである。スペインではこういった形式の飲み屋兼レストランをよくみかける。
メニューに日本語も用意されているが、やっぱり英語は通じない。ステーキを頼んでみたが、たいしたことなかった。しかし、スペインへ来てやっと本場の赤ワインを頼めた。これがまたうまい上に安い。一杯1.5ユーロ(200円)で、ジュースやビールと同じ値段なら、水代わりに飲んでしまうだろう。こういった店では、赤ワインと言えばその店のグラスワインが出てくる。さすが本場で飲むお酒は良い。

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