10年勤続で今年度一週間の休暇がもらえるとあって、遠出することにした。ヨーロッパまでの無料航空券を得られる必要交換マイル数は55,000マイル。出張でJALも使えなくなった現在、今年度中に達成することは不可能な情勢だった。しかし、キャンペーンで10月以降は2割引で交換できるという。それならばと、10月1日を待ってチケット予約をし、スペイン・ポルトガルへ行くことにした。
スペインといって、何があるのかよくわからない。どう日程を組んでよいものか、難しかった。当初は、バルセロナ、マドリード、リスボンに宿泊して日帰りであちらこちら出かけようと思ったのであるが、リスボンからマドリードまでの飛行機がたかだか1時間で四万円もする。それもHISレートと手数料二千円がとられるからで、イベリア航空の代理店が日本にはないから、SASのようにインターネットで申し込むことも難しい。
ちなみに、現在はスペインまでの直行便は無い。スペインのフラッグキャリアであるイベリア航空は、昔は日本までアムステルダム経由で飛んでいたのであるが、現在は日本から撤退しており、JALとのコードシェアを行っているだけである。なぜかアムステルダム行きのJALがあるのはそのためである。今やイベリア航空は、日本で見られない航空会社であり、日本から直通便が飛べないほどの遠い国なのだ。
行程をつめて行くうちに、スペインといえばアンダルシア地方、スペインらしい町並みや、かの有名なコスタ・デル・ソル(太陽の海岸)もその近辺である。何とか日程に組み込みたいところ。飛行機は取ってしまったから、バルセロナIN、マドリードOUTは変えられない。何とか試行錯誤の上、マドリードの宿泊場所をグラナダに変更し、陸路鉄道でつなげる行程が完成した。
今回は夜遅く到着するところばかりになるため、ホテルは予約しておくことにした。スペインは物価が安いと言われていたのも今は昔。ユーロが始まって平均化したのか、べらぼうに安いというわけではない。歩き方にはマドリード、バルセロナの治安はとてつもなく悪く、犯罪都市みたいなことが書いてあるので、これらの町では繁華街を避けた方がよさそうだ。
バルセロナは国鉄のサンツ駅に近く、地下鉄の駅に近い新市街を選んでホテルを取った。旧市街が町の中心で安ホテルもあるのだが、ほとんどが一万円前後。新市街のホテルはそれよりも若干高い。グラナダのホテルは五千円、ポルトガルのホテルは四星ホテルで七千円と、バルセロナの物価高には恐れ入る。あとは、イベリックパスというスペインとポルトガルの鉄道乗り放題の切符を購入して、準備万端である。

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