'97夏 九州旅行と韓国旅行 その1 - 長崎

8月8日(金)
品川23:17 銀河81号 7:19新大阪7:53 のぞみ503号 10:10博多 博多港 博多14:21 かもめ23号 16:25長崎
長崎(稲佐山からの夜景)
駅前カプセルホテル

仕事が忙しい最中ではあったが、仕事をさっさと切り上げて、座席夜行列車の銀河81号に飛び乗った。まずは新大阪へ向かう。なぜこんな列車で出発するのかと言えば、今年の春から走りはじめたのぞみ500系に乗車するため。世界の営業最高速度300km/hについに追いついた車両でもあり、その特殊な形状で宣伝効果絶大なのか、子供に大人気なのである。

のぞみ

空気抵抗を減らすための戦闘機のような先頭車、内圧を保つためのたまご型の車体、子供の頃に夢見た未来の列車の姿そのままの車両がついに登場した。当然ここまで形状にこだわったのだから、走行時は非常に安定している。トンネルに入っても、列車とすれ違っても、まったく揺れを感じない。300系のぞみはおろか、フランスTGVよりも安定している。

乗ってしまえばあっという間で、博多駅に到着した。新大阪から博多間が2時間ちょっととは信じられないほど速くなった。到着した博多駅では、先頭車の前で多くの家族連れが写真を撮っていた。今までたくさんの新型特急列車が造られてきたが、こんなにも鉄ちゃん以外に広まったのは快挙ともいえる。子供連れが多い時期でもあるといえるが。

ここからは、JR九州が運行する水中翼船(ジェットフォイル)のビートル2世号で、韓国の釜山を目指す。台風の影響で福岡は大雨と聞いていたが、風が少々強いだけで日差しが強い状態だった。ビートル2世は風に弱いので、欠航かもしれないなと思っていたが、博多港までの無料送迎バス乗り場には何も記述が無く、多くの韓国人を乗せ何事もないかのように出発した。

しかし、博多港に着くと、いきなり入り口のドアに「ビートルは欠航です」の文字が。台風の影響で釜山港が閉鎖され、ビートルはおろか、同じ港から出るカメリアも昨日釜山を出航していないので、今日の夜は欠航とのこと。これは非常に困ったことになった。ビートルが出なくても、フェリーのカメリアで行けば良いと思っていただけに、これも欠航とは予想外。

ビートルも、飛行機も、しばらくは満席だし、台風は今日よりも明日の方が接近する状態だ。それなら明日もフェリーはだめだろうとの判断で、急遽九州旅行に切り替えた。明後日の関釜フェリーなら大丈夫だろうとのよみ。さらに、ちょうど1人旅をしている友達が、今日長崎にいるはずなので、長崎まで行ってみようかなという気になった。連絡の取りようはないが、なんとかなるだろう。

JR九州では、格安の特急指定席往復切符が販売され、長崎往復はこれまた破格値だった。通常に買うと一万円くらいなのに、なんと7,500円である。しかも、JR九州の駅ではたいていクレジットカードが使用できる。韓国旅行のつもりで現金の持ち合わせが少ない身にとっては、これもうれしかった。帰省の客がぼちぼち増え始めたハイパーかもめで長崎へ向かった。

稲佐山夜景

長崎のホテルは、どこも満室だった。よくよく考えれば、明日は長崎で平和式典が行われるので、なんとも間の悪い時に来てしまった。結局駅前のカプセルホテルしか空いていなかった。そうこうしているうちに、なんと駅でばったり友達に遭遇。明日会えるだろうと思っていたので、自分でも驚いた。ホテルに荷物を置き、長崎ちゃんぽんを食べてから、夜景を見に稲佐山ロープウェイ乗り場へ向かう。

しかし、風が強くてロープウェイは運休だった。すると、同じ目にあっていた人が、ちょうどタクシーを呼んで待っており、一緒に乗って行きませんかとのこと。渡りに船とはまさにこのこと。山頂は、ロープウェイが運休の上、時間が早いせいでほとんど人がいなかった。夜景がガスで見え隠れする中、一応夜景をみることができ、なんとか長崎へ来た目的が達成されたなと思った。


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【目次】
長崎
雲仙
下関
釜山
慶州
移動日
ソウル
オドゥ山展望台
移動日
帰国