'95夏 今年の夏は八重山へ その10 - 石垣島

8月5日(土)
黒島9:30 しんえい観光 9:55石垣島離島桟橋
石垣島(玉取崎展望台, 平久保崎)
石垣空港17:10 JTA804 17:40宮古空港18:50 JTA804 21:35羽田空港

ついに八重山最終日となってしまった。いいかげん海にも飽きたし、日帰りでどこかの島を往復するのも何なので、宮古島へ半日だけでも行くことに決めた。とりあえず、毎度お世話になっている石垣港近くのJTA窓口へ。またもや同じ人がいて、与那国はどうでしたか?などと聞かれる始末。すっかり覚えられてしまった。石垣−宮古は日に3便で、朝一の便は既に出てしまっているのでお昼の便を残数チェック。しかし、あいにくの満席。宮古島へ行くつもりでいたから、これから半日どうしたらいいかしばし迷ってしまう。

玉取崎展望台

とりあえず、石垣港から歩いていける宮良殿内へ。ここは現在残る唯一の士族屋敷で一応観光客が頻繁に訪れるが、入り組んだ道の奥にあるうえ家が建っているだけなので面白くも何ともない。時間はまだ12時で、飛行機の時間は17時過ぎであるからまだまだ時間はある。結局天気もいいのでレンタカーを借りて石垣島の先の先まで行ってみることにする。初日と同じコースで玉取崎へ。玉取崎は初日にも訪れたが、今日は快晴で海が青く見え、全く違った光景にみえる。ここに限ったことではないが、晴れているのと曇っているのでは全く違って見えることを改めて実感した。

平久保崎灯台

さらにくねくねした山道を進み、石垣島の突端平久保崎灯台に到着する。特に何があるというところではないが、誰もいなくて、のんびり船が進んでいく風景は本当にのんびりできる。しばらく眺めたのち、突端の集落まで行き、山道をひたすら戻る。次は川平湾にでも行こうかと思っていたのであるが、ここでとんでもないことが発生した。カーブも多いので40Km/hくらいでのんびり走っていたところ、タコメータが急にストンと0に落ちてしまったのだ。???アクセルを踏んでもタコメータは上がらない。

何がおこったのかわけがわからなかったが、とりあえず安全なところに車を止めるしかあるまい。まだ道は狭く、へたに止まったら対向車線の車さえ走れなくなるようなところだったので、減速させないようにニュートラルにして進めるところまで進む。すると、運のいいことに完全に2車線に別れる道が現れたので、そこにひとまず車を停める。エンジンをかけてはみるが、全くかからない。天気が良すぎて暑かったから、もしやオーバーヒートかとも思ったが、水温計は全く問題なし。

こうなってはレンタカー屋に電話するほかないが、停まったところは次の集落の伊原間までかなりのところで、公衆電話など全くない。だが、またもや運のいいことに、停まったところはちょうど道路工事を行っており、近くにプレハブの事務所が建っていて、そこで電話を借りられた。電話を借りて、車を引っ張っていってもらうことになったので、とりあえず待つことになった。飛行機の時間までまだ3時間ほどあったので、特に心配することもなかったが、この暑いさなかでクーラーが使えないのがつらい。日焼けがてら、車の外でたまたま買っていた漫画を読んだり、道路工事の監督者の人とおしゃべりをしたりして、時間をつぶす。たまたま工事のためか、ジュースの自動販売機もあり水分補給も問題なし。

待つこと1時間ほど。レンタカー屋の社長さんがきてくれたが、やはりエンジンはかからない。結局近くのドライブインまで車を引っ張っていって、社長さんの車で事務所まで送ってもらうことになった。この社長さんは、風景写真に凝っていて、ついつい話が盛り上がってしまった。車には常にカメラが積んであり、石垣島のいい風景を撮っているそうだ。道路工事の監督者の人や、この社長さんなど地元の人から生の情報を聞けたことは、トラブル以上のできごとであった。どれもこれも偶然のなせる技だったのだが。

宮古空港

空港にはちょうどいい時間の30分前に到着。おみやげを買い込んで、ひとまず宮古島へ。宮古島は1時間乗り継ぎのみとなってしまったが、空港食堂で宮古そばを食し、空港展望台(入場料10円)で飛行機をながめたりした後、羽田へむけて飛び立った。こうして、驚きと感動の八重山10日間の旅は終わった。多々ハプニングが起こったものの、またそれも楽しい思い出。また来年も行きたいなと思ってしまったのであった。


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