'95夏 今年の夏は八重山へ その2 - 西表島

7月28日(金)
西表島(いるもて荘YH, 古見, 南風見田の浜, 由布島, 月ヶ浜海水浴, 星砂の浜シュノーケル)
いるもて荘YH

西表島一日目。まずはレンタバイクで島を一周(いやいや3/4周)することにする。料金は何と1日2400円。レンタカー1日4000円だったりするから、どこもかしこも物価が安い。ジュースもいまだに100円で売っているのにも驚き!!

YHを出て少し走ると船浦港に着く。いまだかつてこんなに港らしくない港があっただろうか。桟橋はもとより、キップを売るような建物もなく、漁船がいるわけでもなく、ただただ広いコンクリートで固めた空き地に船をつけるだけ。一見すると、ただの駐車場と間違えてしまうかもしれない。とにかく、すごい港である。バイクを少し進めると、ヒナイサーラの滝が右手に見えてくる。かなり遠くに見えるが、実際にはそれほど大した距離ではない。滝の近くまで歩いていけるのであるが、それは明日のお楽しみ。(^^)/

サキシマスオオノキ

途中高那は最南端の温泉が出たところで、温泉旅館を建設する予定であったが、バブルがはじけたと同時に工事中止。再開のめどはたっていないという。実際に行ってみると、うっそうとした茂みの中に家のような建物が一軒だけ建ち、水が沸々とわいているのみで、あとは周りに全く何もない。ここの温泉は冷泉であるので、これが温泉のようである。さらにバイクを進め、由布島は後回しにしてさらに南へ進む。西表島には珍しい動植物が多いが、サキシマスオオノキもその一つ。国の天然記念物に指定されており、根が板状になる珍しい木で、西表島ではどこでも見られる。特に、古見は最大の群落を誇っている。

さて、二車線あった道路も徐々に細くなり、ついには砂に!? そう、道路の行き着く先は南風見田の浜の砂浜である。どこまでも続く砂浜に青い海。どんなにかここで泳ぎたかったが、シャワーの設備がないため、泣く泣く戻ることにする。だが、ここでは手のひらを広げたくらいのシャコ貝がたくさん落ちていたので、何個かひろって持ってきた。

由布島の水牛

来た道を引き返し、由布島へ。西表島と由布島の間は、満潮時でも水位が1m位にしかならないので、ほとんど西表島と陸続きといえる島で、現在は熱帯性の動植物園になっている。島へは歩いていっても良いようであるが、普通の人ならまず水牛車で島へ入る。(一応、入島料500円、水牛車+入島料1300円と書いてある)

のんびりゆっくり水牛で島へ渡り、島のレストランで腹ごしらえ。この地方では、ゴーヤ(にがうり)かナーベラー(普通のうり)が大抵の料理には入っており、豆腐とゴーヤを炒めて作ったゴーヤチャンプルーを試食。これは一言、「にがい!!」 ここの人達は平気で食べてしまうゴーヤであるが、結局今回の旅行最後までこの味には慣れなかった。

由布島自体はぶらぶら歩いて15分くらいでまわれる。南の島の雰囲気は楽しめるが、西表のジャングルを目の前にこの動植物園はちょっと品祖に見える。水牛に乗るのが目的と言えば目的だけど。ちなみに、この西表島にはおみやげ屋や、レストランとよべる場所がここにしかなく、宿を出るときに昼食を用意していかないと、昼食難民になってしまうのだ。(^^;) でも、ビーチへ行けば簡単な食べ物くらいならある。

月ヶ浜

まだまだ時間はあるので、由布島を後にして、月ヶ浜の海水浴場へ。やっとのことで海に入れた。八重山諸島は珊瑚礁の上に島ができており、砂浜は珊瑚がベースのためとにかく白い。本州の火山岩をベースにした黒い砂浜とはわけが違う。この白い砂浜が海まで続いているので、海の青さが一層引き立たされるとか。

この月ヶ浜はシャワーも兼備。ジュース、軽食もあるが、例外に漏れずかなりのお値段。結局少し泳いで砂浜にごろり。Tシャツ短パンで暑い日差しの中バイクに乗っているもんだから、股と足の甲が既にかなり焼けており、さらに追い打ちをかけるように海で寝っころがっていたもんだからもう大変。3日ほど体中ほてってしまい、いつまでたってもひりひり。やけどの一歩手前までいってしまったようである。沖縄初日にしてやけどして病院送りになる人が多いようなので、気をつけましょう。

1時間ほどごろごろして、次なる目的地は星砂の浜。星の砂が拾えるのはここと竹富島が有名であるが、よーく探せば見つかる程度。しかもあまりとげがない。というのも、星の砂とはバキュロジプシナという有孔虫の死骸で、生きている間は藻などにしがみついている。その虫が死んで浜に打ち上げられたのが星の砂というわけだ。したがって、かどが取れて丸くなっているので、きれいな星の砂が欲しいという人は、おみやげ屋で売っている物を購入するのが一番である。これは、生きているうちに採取してきて乾燥させた物なので、とげがきれいに出ている。

星砂の浜

ここは星の砂ばかりでなく、シュノーケリングスポットとしても最適で、シュノーケルセット3時間1000円を借りてきてもぐってみる。色鮮やかな魚が泳ぎまくり、まさしくそこは熱帯魚の水族館。浜からほんの数10mいったところでである。水深も1m程度でボーっと魚を見ているだけで時間も忘れる。余り沖へ出なければ、ほとんど背が届く深さなので、シュノーケルのセットがなくても、水中メガネだけでも十分楽しめるところである。

南の島をすっかり満喫してYHへ戻る。このYHは驚くことが幾つもあるが、風呂がなくてシャワーしかないのが一番の驚きだった。しかし、この暑さではぜんぜん風呂入る気も起こらず、シャワーだけが正解!!


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