'06GW メキシコへの旅'07夏 ペルー世界遺産の旅




8月10日(金)
イカ(サンドバギー)、ナスカ遊覧飛行

夜遅く到着しながら、何時から飛ぶかわからないので7時には出発準備をして待機して欲しいとのこと。何とも歯切れが悪いなぁと思っていたら、予想どおり昨日はセスナが一機も飛んでいないそうだ。確かにリマであれだけの雲が立ち込めるのだから、飛行機が飛んだとしても地上絵を見ることはできまい。またしてもHISの金儲け主義にはまってしまったのだろうか。ナスカの地上絵では、英語のガイドになりますとは書いてあったが、天候により飛ばないことがあるとは書いてなかったような気がする。

ホテルのオアシス部屋で待機するも、なかなか出発の連絡がない。第一報は8時頃、空港に電話がつながらないので、もう少々お待ちください。第二報は9時頃で、昨日の40名がまだ出発待ちなので、たぶんまだまだ後でしょう。10時を過ぎると皆待ちくたびれて、外に出てひなたぼっこしたり、ゾウガメ?と戯れたり、自転車に乗ったり、とにかく暇な時間を過ごす。そして第三報、とりあえずチェックアウトして空港に向かいましょうということで、10時半になってやっと出発した。やれやれ、7時から準備しているのにすっかり待ちくたびれた。

天候不良のため、今のところまだ一機も飛んでいないようだし、昨日の客がいるから、飛び始めたとしても何便か後になるだろう。空港に到着すると、とりあえず午後になりそうだということで、本来は飛んだ後に遊ぶつもりが、先にサンドバギーで遊ぶ事になった。空港発着で一時間くらいのミニツアーだ。帰国する日にジャリジャリになるのはいただけないが、面白そうなので行くしかあるまい。そのために、着替えは用意してある。US$25(3,000円)だが、10人中8人が参加した。

サンドバギー10人乗りの4輪駆動車で、砂漠の中を走るだけなのだが、これがまたおもしろい。とんでもない急な坂を上ったり下りたり、まさにジェットコースターだ。丸くくぼんでいるところでは遠心力がかかるし、これは日本では絶対できない体験だろう。そして、砂漠が黒く見えたのはススかと思っていたが実は砂鉄だった。マグネットを使った実験はなかなか楽しませてくれた。

そして砂漠のどまんなかに車を停めて、サンドボードだ。立って乗るのではなく、腹ばいになって滑るようにと言われる。まぁ、誰でも楽しめるのはこのようなやり方だろう。実際にスノボーのようにやってみると、砂の摩擦力が強すぎてあまり進まない。かなり垂直に進まないといけないので、ソリにして滑って行く方が楽しい。二本滑って、靴の中からズボンのポケットの中からジャリジャリ。このサンドバギーをやりたい人は、靴から何から代えを持って来ておくと良いだろう。なにげに楽しいアトラクションで、一時間があっという間に過ぎ去った。

空港に戻るとすぐに近くのホテルへ昼食に向かう。セスナが飛び立っていったので、なんとか順次飛び出したようだ。エアロコンドルの代理店が入るホテルで、遊覧飛行に乗るなら安く昼食が食べられるのかもしれない。またしてもバイキング形式だが、サラダが豊富で、料理もさまざまあって楽しめる。低地に戻ってきたので、一皿でお腹一杯と言うことにはならなかったが、いつもに比べればまだ食べる量は少ない。とりあえず飛行機の出発時刻は14時半と決められたので14時には空港へ戻ってきた。

セスナだが、飛行機はまだ帰ってこない。とりあえず席決めジャンケンだ。3列シートの12人乗りなので、1/3は窓際にならない。もちろん窓際が良いに決まっている。その結果、なんとか2番目の選択権が得られた。14時半を過ぎたくらいに、飛行機は戻ってきて、とりあえず2名が前の飛行機で出発することになった。しかし、やっぱり後の便で一緒に飛ぼうということになって急遽戻されるも、エンジントラブルですぐに出発できないと言う。まぁ、よくありがちのお昼休憩なのだろう。

次の出発予定時刻は16時18分とまた細かい時間を指定してきた。困ったもんだが仕方がない。イカからの遊覧飛行はエアロコンドルの独占で、しかもイカの空港自体がエアロコンドル専用の飛行場のようで、リマから飛行機で乗り付けて遊覧飛行につなげるプランも用意されている。また暇な時間ができてしまったので、空港の建物のちょっと入ったところで、TBSのナスカの地上絵のビデオを見ることになった。

おっちゃんが片言日本語で説明してくれて、ナスカの地上絵はインカのカレンダーを示しており、12個の絵が星座を表わしていると言う。これは、地上絵の研究に一生を捧げたマリア・ライヘの結論でもある。UFO着陸地点よりは最も説得力ある説だろう。さらに時間つぶしにミニ動物園というのがあって、コンドルが飼われていると言う。ペルーの高山に住む人でさえあまり見ることがないというコンドルがいるのだが、それだけでUS$3(360円)だそうだ。

何人かは見にいっているうちに、やっと念願のチケットを手にいれた。2名別の人が入ってしまったが、この二人が一人席の窓側を2席取ってしまった。それでも2番目という順番で、窓際をGETできた。まぁ、写真を撮らずに見るだけなら、右に左に見ることができる真ん中席の方が良いかもしれない。右左見ていると、後で気持ち悪くなるだろうけど。

12人乗り一号機と5人乗り二号機が出て行くと、我々の三号機が出発となる。16時10分、少し早めの出発となった。20分くらいとりあえず真っすぐ砂漠の上を飛んで行く。途中、腕時計の高度計は2,200mを示していた。セスナは気圧調整をしないと思うから、またマチュピチュの高度と同じくらいに戻ってきたことになる。パンナムハイウェイが砂漠のど真ん中を貫いているのがわかる。あまり雨が降らないといいつつも、雨の流れた跡がかなりあり、車の走った跡もかなりあり、地上絵を見つけだすのはかなり困難だ。案内があっても、かなり探さないとみつからない。

コンドル案内といっても、「OKともだ〜ち、羽の下、これこれ。」、「三角、右、これこれ。」と、変な日本語で右か左がわかるだけ。あとはひたすら探すしかない。飛行機は必ず右からと左から見られるように旋回するので、同じ方向ばかり見ていても、全部見られるはずである。南側から入り、最初のうちは何度も三角形が現れる。三角形や長方形は、線ではないので比較的簡単に見つけられる。

ハチドリ山に描かれた宇宙人から本格的にスタートである。どこだどこだと探しているうちに、あっという間に時間が過ぎ去る。猿、犬はかなり薄くて見つけるのが大変。現に、写真に撮ったはずの犬は未だに発見できていない。クモとコンドルは、長方形の位置から推測するとわかりやすい。そして、また三角などを見ながら、一番有名なハチドリへ。ここはあまり車の跡がないので、きれいに見える。

ミラドールフラミンゴ、ペリカン、オウム、そして展望台ミラドールの近くにある木と手を見ると終了である。地上絵は他にもたくさんあるが、この遊覧飛行で選ばれた10個の地上絵を見るのはあっという間だった。あれっもう終わりですかって感じで、正直あっけないというか、マチュピチュみたいなすごさが感じられないまま終わってしまった感がある。

今まで映像で見てきたのと違って、かなり薄くて見にくかったというのもあるだろう。地上絵をみるにはナスカに泊まって地上から眺めて十分予習した後、セスナのフライトに乗った方が良いと思う。今回出発が遅れたためにビデオなど観られたのはちょっとだけ良かった。全行程1時間15分のフライトで、右に左に旋回するものだから、かなりフラフラになった。

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