'06GW メキシコへの旅'07夏 ペルー世界遺産の旅




8月5日(日)
リマ市内観光ツアー(11:00〜17:00)
Sheraton Hotel & Convention Center

時差ボケ解消のためというより、見所が少ないため市内観光のスタートは11時になっている。毎度のごとくアメリカ方面ではなかなか眠れず、一時間おきに起きてしまうのだが、8時には起きることにした。朝食はホテルのバイキングでペルー料理もあるそうだが、ちょっとした肉料理があるだけでそんなにすごいというわけでも無かった。ただ、ご飯とみそ汁があるのが日本人御用達のホテルということなのか。

出発まで時間があるので町中まで散歩してみる。泊まっているシェラトンホテルはセントロ地区にあるので町中まですぐである。しかし、治安が悪いから出歩かないようにと言われる。そんな、銃で撃たれるような危ないところでもあるまいて。

歩いてみた雰囲気では、本国スペインの方が危ない気がした。メキシコと同じくそんなに危ないわけでも無く、東南アジア的な危うさと言えよう。つまり、スリ、置き引きのたぐいは日常茶飯事だが、強盗といったことまではあまり起こらない。ただ、数年前までテロがあちこちで勃発し、1997年の日本大使公邸占拠事件なんかもあったりしたが、フジモリ大統領のテロ掃討作戦により、今ではかなり沈静化した。そんなわけで基本的には個人旅行でも全然問題はない。

ラ・ウニオン通りホテルからサン・マルティン広場を通って、ラ・ウニオン通りへ。一番の繁華街ということで治安も最悪なところと言われるが、日曜日の朝っぱらということもあってあまり多くの人は歩いていない。あちらこちらに警察官も立っているし、気にするほどでも無いだろう。そしてアルマス広場がセントロの中心部である。メキシコでも見てきたような同じ構成で、ペルーの大統領府とカテドラルが広場を取り囲む。日曜日なので、カテドラルではミサが行われていた。

そして、いつもの目的地としてすぐそばにある駅に行くが、なんと閉まっていた。聞くところによると、月に一回くらいの貨物列車しかなくて、駅はほとんど使っていないそうだ。メキシコと同じ状況か。サン・フランシスコ教会・修道院まで行って、ホテルに戻って来た。一時間半くらいの散歩で、集合時間までの時間つぶしにちょうど良かった。

両替をしてUS$50でS/(ソル)155を得る。現在のレートはUS$1=S/3.15だから、まずまずといえよう。ちなみに、持論では換金率で値段を考えるより、0をつけるだけの方が物価に合っている可能性が高い。今回の場合、S/1=38円くらいだが、S/10=100円と考えておくと物価と大体同じになる。つまり、物価は1/2〜1/3くらいといったところか。今後の通貨記述では、US$1=120円、S/=40円としている。

アルマス広場バスに乗り込み、最初に向かうのはさっき行ったアルマス広場。ここでは何をするでも無く、適当に写真を撮るだけだった。しかし、ちょうど衛兵交替式の時間にあたり、音楽をジャカジャカ鳴らしながら式典を行っていた。そこから少し歩いたところにある、遺跡の上に立っているレストランで昼食となった。

まずは紫色の赤ワインのようなトウモロコシのお茶チチャ・モラーダが出て、ペルーの代表的な料理セビッチェ。白身魚のマリネだが、赤トウガラシがこれまた辛い。これを前菜としてスペインと言えばパエリャ、デザートにプリンでおなか一杯。というか、9時にバイキングの朝食を食べたので、まだまだお腹いっぱいだった。

サン・フランシスコ教会・修道院その帰り道で朝の散歩で来たサン・フランシスコ教会・修道院に寄る。しかし、朝来たときと何も変わらず、本来ツアーでないと入れない地下墓地のカタコンベには行かなかった。市内観光の一番重要ポイントのような気もするが。あちこちでキリスト教のお祭りだとかで、みこしや民族衣装の人がパレードしている。いわゆる、ヨサコイソーラン祭りのようなダンスパレードである。大混雑に巻き込まれながら、10人という人数だからなんとかまとまって動くことができた。

再びバスに乗って、少し郊外にある黄金博物館へ。その途中で山にへばり付いたように建っているスラム住宅を見ると、まだまだ貧しい状態が垣間見える。黄金博物館は、一個人のコレクションを展示したものというが、地下には現地の歴史がわかるものが数多く展示してあるので、市内観光で立ち寄るようだ。一階には欧州や日本の鎧が展示してあるのがわけわからない。

地下の展示はかなり見応えあって、あちこちで出土した金銀の飾り物に加えて、ミイラや何百年も前の織物などがあった。ミイラと言えばエジプトだが、ここペルーでは砂漠に埋めておくだけで勝手にミイラができあがるそうだ。だから一般人でもミイラを作り、ミイラと一緒に住んでいたというのだから驚かされる。ちょうど日本でもインカ展があって、NHKでも特番を組んで同じような話を流していた。

30分の自由時間が与えられるが、一通り説明はしてもらったし、ただ集めただけのむちゃくちゃな鎧や、お土産屋を冷やかして回るだけでは、あまり時間つぶしにならない。外にいると寒いことあって、結局20分で出発した。

恋人たちの公園次は海沿いのミラフローレンス地区だが、断崖の上にあって海沿いといっても海岸ははるか下。恋人たちの公園の変なモニュメントの前に降ろされるが、ぶらぶら30分も時間をつぶすには長すぎて、またしても10分くらいで出発する。寒くてどんよりした雲の下では景色も良くないというのもある。今の時期は、いつでもこんな天気らしい。

今週は人数が少ないということもあるので、最後にスーパーマーケットに寄ることになった。来週は50名もくるそうなので、いつでも行くというわけではないのだろう。去年のエジプト35人が特別だったわけでは無かったようだ。地元ワインと言えばタカマ。2年ものは普通に2,000円くらいするが、1年ものなら800円。ここでは安ワインを買っておき、最終日にもっと良いワインを買おうと思ったが、それは最後をごらんあれ。

インカチョコは分けられ無さそうでお土産には難しそうだがとりあえず購入しておく。実際分けられるので、職場のお土産にはピッタリ。ついでに、地元のコーラと言えば黄色のインカコーラと地元のカップラーメン。インカコーラはコーラというより甘いサイダー、カップラーメンは日清製だが味付けが国ごとに異なるので、結構良いお土産になる。

なお、こんなスーパーでもUSドル払いができるので、観光地ばかりでなく、普通にUSドルが流通していることがわかる。ここでの30分の時間は十分使い果たし、17時過ぎにホテルに戻って来た。夕食はホテル備え付けのレストランで食べるようにとのこと。20時ごろまでゴロゴロして夕食に行くと、朝と同じ場所が夕食用のバイキングになっていた。一緒にウェルカムドリンク券でピスコサワーなる物を飲んでみると、とてつもなく高いアルコールのサワーだった。

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