'06GW メキシコへの旅'07夏 ペルー世界遺産の旅




8月8日(水)
Cusco7:00 シユスタニ遺跡 18:00Puno
Libertador Puno

今日は一日移動日で、6時間のバス移動。のんびり出発かと思いきや、7時に出発するという。ということは、予想どおり5時半にモーニングコールで、昨日より若干遅いがそれでも早い。かなり体が慣れてきたこともあって、動くと息が切れるのは相変わらずだが、なんともないといえばなんともない。他の皆さんも体調にも問題は無さそうだ。

今日から二日間はガイドが変わる。マチュピチュ方面は日本語ガイドが豊富だが、チチカカ湖方面は日本語ガイドがいないらしいので、英語ガイドになる。そんな説明事前に無かったけど。添乗員が通訳してくれるのだが、すでに通り過ぎていたりして、英語のままの方が良いかなと思ったりもした。ガイドがしゃべったことを日本語訳するのは難しく、一対一で話を聞いてから日本語で説明する方が通訳するのは楽なのはわかるが。

オロペサのパン本日はひたすら移動なのだが、途中途中でちょこちょこお楽しみがある。まずは30分くらい走ったところで、オロペサという町に到着。顔よりも大きいパンを作っているところで、ガイドが購入してくれる。ちょっと甘みのあるしっとりパンで、ペルーではパサパサのパンばかりなのでこのパンが人気なのもうなづける。

動物たちそして、9時にサンパブロという町でトイレ休憩となる。民芸品屋にもなっているが、なんといっても動物たちと触れ合えるのが楽しい。待ってましたとばかりに飛び出してきたのはリャマとアルパカ、そして乱獲されてあまりみることができなくなったビクーニャだ。さらに、小屋の中には小さなモルモットであるクイもいる。さながら触れ合い動物園で、草をあげたりミルクをあげたり、トイレ休憩といっても30分ほどの休憩は結構楽しめた。

そして、ガイドがコカの葉っぱを持ち出して、噛んでみたい人を募る。お茶っ葉を噛んでいるような苦さとコカ茶のもわっとした味がある。昨日のガイドが言っていたように、標高が高いと苦くて、標高が低いと甘いということなのだろう。あまりかみ過ぎると覚醒作用がでてしまうそうなので、噛み過ぎに注意。

ラ・ラーヤ峠そして10時過ぎ、今回の旅の最高峰ラ・ラーヤ峠に到着した。昨年チベットの青蔵鉄道が開通するまでは、定期旅客列車が運行する地点では世界最高峰だった地点である。個人的には今までの最高峰はハワイ島のマウナケア山の標高4,200mだったが、ここは標高4,335mで一番高い地点になった。

峠というと山の上という感じがするが、ここでは6,000m級の山々に囲まれて木々も無く、あまり峠といった感じがしない。それでも、富士山を遥かに越えた高地である。気圧はクスコで680hPaくらいだったのが640hPaになったくらいであまり差は無いのだが、高度差は実に1,000m近い。腕時計の高度計も最高の4,135mを記録した。ここには、たぶん世界最高峰のトイレがあるので、利用してみたい人はして欲しい。水洗ではなく手流しトイレになっている。

11時半に小さな町でトイレ休憩にすると、さらに1時間ほどでフリアカの町で昼食となった。移動ばかりで座っているだけだが、食べるとすぐお腹一杯になるので、短い時間でお腹が空く。今日のお昼は薄い肉のステーキ。名物料理なのかは定かではない。雨が降ると道が悪くなって時間がかかるが、今日は快晴で予定通り進んできた。そのため、途中のシユスタニ遺跡を見学する時間があるという。というか日程表には行くことになっているから、必ず行かないとまずいでしょ。ちなみに行かなかった場合、変更補償金は旅行代金の2%だから、8千円くらい返金がある。

シユスタニ遺跡インカ時代のさらに前のプレ・インカ時代から作られた墳墓で、位の高い人のために、石を煙突のように積み上げて墓を作った。インカ時代にはより精巧になり、隙間無くぴったり石が組み上げられたが、煙突の中央部分にはプレインカ時代と同じような石組みが組まれていた。そんな様子が雷が落ちて半分壊れてしまった墓に見ることができる。

ウマヨ湖ちなみに、雷がよく落ちるところでもあり、かなりの数の墓が壊れてしまったそうである。逆に雷が落ちるせいか、岩から不思議なパワーが出てくるそうで、岩の上に座っていると、リラックスすることができると言う。また、UFOの着陸地点とも言われる不思議な地域でもある。湖に浮かぶ島の上部が真っ平らで、まさにUFOが着陸してもおかしくない。

そんな中で誰かがUFOだ!と叫ぶ。ゆっくりまっすぐ進む謎の白い丸い物体が。結構大きくて、飛行機とはちょっと違うようだ。ガイドに聞くと、プラスティックバッグじゃないかと言う。確かに、そう言われてみるとそんな気もする。標高が高く、空気が薄いからいつも見ているような動き方とことなる動きをするわけで。さらには、湖を泳ぐ巨大なウナギのような物体が!だがガイドはアヒルじゃないかと言う。確かに、影が長くなっていたようでアヒルかもしれない。なんとも墳墓はさておき、いろいろ不思議なことが起こりそうなおもしろいところだった。

さらに、ここは観光客が訪れることはまれなようで、お土産が激安。基本的に手作りの小遣い稼ぎだから、値段はあって無いようなもの。手袋US$1(120円)には本当にそれで良いの?という感じだった。ここはクスコよりも標高が高く、標高4,000mだ。そんなこともあり、いつもなら半数がついてこないそうだが、今回はなんと全員が最後まで歩き通した。まぁ、辛いのは後からくるので、この場では大丈夫と言ったところだろうか。

地元民のお宅この後は近くの地元民のお宅を訪問する。バスを降りると近くの子供たちだろうか、なんか持ってきて買ってくれと手を出す。教育上良くないので何もしないに限る。訪問先のおっちゃんと握手をしたら手の冷たいこと。高地で温度差の激しいところでは寒さに耐える体になるのだろうか。手作りの道具で畑作業をし、アルパカの毛を取ってきてじゅうたんなどを作成して観光客に売っている。クイも飼っているが、もちろん食用のためだ。2歳くらいの女の子があっちこっち茶目っ気たっぷりでついて回り、キーホルダーが欲しい欲しいとねだっていて、最後にはあげていた。

夕焼けこれにて本日の活動終了である。チチカカ湖畔にあるプーノという町の五つ星ホテル。湖畔というより、湖を埋め立ててホテルが建っている。若干体調が悪くて酸素を吸いに行った人がいたが、なんとか皆動けている。なんともなさそうな人に、高山病大丈夫ですか?と聞くと、ちょっと耳鳴りするだけだから、と大丈夫なのかよくわからない状態。みんなぼーっとした感じで、あまり元気が無いのだが、まぁなんとか倒れるまでには至っていない。部屋に荷物を入れると、ホテルの展望台で夕日を眺める。

クスコに比べると標高がさらに400m上がって3,800mになっているので、クスコで大丈夫だからといって、気を抜いていると大変である。昨日もビールを飲んで大丈夫だったし、夕食時にビールでも飲むかと一本飲んだら、動悸が激しくかなり深酒状態になってしまった。夕食が早かったので早めに寝たのに、逆になかなか寝付けなくなってしまった。結局、12時まで30分おきに目覚める始末。やはり、高地ではお酒は飲まないようにしましょう。

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