'06GW メキシコへの旅'07夏 ペルー世界遺産の旅




8月9日(木)
チチカカ湖(ウロス島)
Puno12:30 13:30Juliaca14:30 Q6274 16:40Lima17:30 22:30Ica
Mossone

なかなか寝付きが悪かったものの、12時を過ぎたらぐっすり眠れて、5時半には起きられた。今日の出発は9時で、モーニングコールは7時半だが、6時前にチチカカ湖から昇る日の出が見られるとあっては、日の出を見たいところ。幸いにも部屋は東側で日の出が見られる方向だが、ホテルに併設の展望台へ行く。

日の出ホテル内から行く道はカギがかかっていて、いったん外に出て山道を登らないと行けなくて、朝っぱらから高地トレーニングになってしまった。しかも、日の出前とあって外は寒い。気温計はなんと2度だった。雲が多くてきれいな日の出とはならなかったが、雲を真っ赤に染め上げ、それはそれでまたきれいだった。

ウロス島入り口そのまま6時半に朝食を食べに行き、モーニングコールの時間にはすっかり出発準備が完了していた。9時に出発して目指すはチチカカ湖に浮かぶ島ウロス島である。ホテル専用の桟橋から出発し、トトラと呼ばれる葦で作った島に生活する先住民の家を訪問する。島がずらりと並んでいて、旅行会社毎に違う島に行くのだろう。島は浮いているので、錨を静めて流されないように固定し、引っ越しの際は錨をあげれば自然に風で流されて行くそうだ。

ウロス島お宅訪問ではカラフルな民族衣装を着せてもらえて、民芸品は結構安い。言葉はケチュア語とはまたことなるアイマラ語だそうだ。どちらにしてもわからない。みんな陽気だが、買い物をするのに英語の数字さえあまり通じない。この草の島の上で火を使って料理をするので、たまに火事になって島ごと燃えてしまうこともあるそうだ。ということで、なんと最近は電気で料理をするとのこと。どこから電気を引っ張っているのかと思ったら、ソーラーパネルが島に立っていた。フジモリ大統領のおかげだとか。ハシゴを登った展望台からは、いくつもある島を見渡すことができた。

トトラ船もう一つの島へ向かう時、別料金US$2でトトラ船に乗船できるという。それならもちろん全員乗船する。きっちり組み上げたトトラで作った船で、動力はない。ベネチアのゴンドラのように、棒だけで操船する。のんびりゆっくりの船旅で、ずいぶん後から出発したガイドさん達の船はあっという間に抜き去って行った。

次の島は、集会所とも言うべきウロス島の中心の島で、ホテルもあるしレストランもある。と言っても、トトラで作った小屋で寝るだけで、わざわざそこまでして泊まるだろうか。朝晩は冷え込んで寒いだろうし。この島は一通り散策するだけで、お土産は買ったし、10分の自由時間を皆あまらせるくらいだった。たった二時間のチチカカ湖観光だったが、なかなか楽しめた。ただ、これだけのために二日丸々使って来ているわけで、費用対効果が低いというか、すこぶる効率が悪いのはなんとかならんかな。

ホテルに戻ってからバスに乗る予定だったが、飛行機の時間が40分も前倒しになった事が現地ガイドには伝わっていなかったらしく、急遽直接プーノの港に向かって、そこからバスに乗って昼食に行くことになった。レストランがあるところは、ちょうどプーノの中心地で大聖堂の前でバスを降りる。自分は6時半に朝食を食べたから良いのだけれど、ほとんどの人は9時前に食べたばかりで11時半の昼食では早すぎる。レストランもまだ準備ができていなくて、あわただしくフォークなどを置いていた。

インカコーラとマス料理今日はチチカカ湖名物のマス料理だった。バイキングばかりで味気ない食事が多い中で、たまに地元料理が出てくるのはうれしい。コカコーラをコップに注ぐとすさまじく泡だってしまうのだが、コップいっぱいの泡が無くなると、実に1/3くらいの量になる。標高が高くて炭酸のはじけ方がかなり違うらしい。その点、インカコーラはそんなに泡立たないのは、さすがペルーの飲み物といったところか。

昼食を終えると、昨日昼食を食べたフリアカの町まで、バスに一時間ほど乗る。プーノには空港が無いので、飛行機に乗るにはフリアカまで戻らないと乗れないのだ。しかも、航空三社(LAN Peru, Aero Condor, StarPeru)それぞれで一日一便しかない田舎の空港である。クスコとアレキパはそこそこ大きな町で乗客が見込めるため、どの航空会社もリマ→クスコ→フリアカ→アレキパ→リマと飛んでいる。最初から今日はQ6272便(15:10)は存在しなかったようで、やっぱりHISか現地旅行会社の単純なミスだったのだろう。

コンドル航空空港には一時間前に到着したので、20分くらいお買い物タイムとなった。結構空港のおみやげ屋は充実していて、値段があって無いような感じでしかも安い。同じような物をすでに買った気もするが、良い物があったらとりあえず買っておかないと後で後悔する。で、帰国後大概同じような物が出てくるので、オークションで販売する羽目になる。

アレキパ飛行機は長い時間この空港に止まっているので定刻に出発し、30分で経由地アレキパに到着した。標高2,400mとマチュピチュと同じくらいで、高山のためずっと続いていたもやもや感が無くなった感じがする。富士山のような大きな山が町のすぐそばにあるのが特徴で、この町も世界遺産に指定されているそうだ。こういう町をのんびり散策してみたいものだが、この町に降り立つには、個人旅行で来るしかないだろう。30分停まって乗客の乗り降りが済むと、さらに一時間かけてリマに戻ってきた。

3日ぶりの現地ガイドさんとの対面である。なんだか懐かしくって、もう日本に帰ってきたかのような感じになってしまう。このまま飛行機に乗って帰っても良いんじゃないかってくらいすっかり満喫してきたのだが、最後のお楽しみナスカの地上絵がある。しかし、最初にナスカに行っていればこのまま帰ることができるのだから、ツアー日程の組み方としてはちょっと不満が残る。ヒューストンで乗り継ぎ失敗したときのために、リマで一日ゆとりを持っているのかもしれないが。

バスで5時間、距離にして300km、東京から名古屋までバスで突っ走る事になる。そのため、夕食を食べる時間が無いので、バスでお弁当を食べる事になっている。日本食レストランの方が融通が利くのか日本食のお弁当で、うどんとお寿司のお弁当だった。お昼が早かったので、みんな速攻でお弁当を食べ始めたが、まだ17時を過ぎたばかり、あまり早く食べては夜おなかが空くだろう。でも、暗い中食べるよりも、さっさと食べておいた方が良かった。

2時間走って、ガソリンスタンドでトイレ休憩。そこに併設の売店で明日のおやつなどを買っておく。案外ツアーで連れ回されていると、売店でお菓子やジュースを買う間もなくて、最初の日のスーパー、空港、そしてここしか売店に寄れた記憶がない。そしてバスは2時間半走り、22時半に無事イカのホテルに到着した。砂漠の中のホテルだけあって、冷房は付いているが暖房は付いていない。かなり広々とした部屋で確かに少し寒いが、気にするほどではないだろう。もう疲れてるし眠いしだが、なんとかシャワーを浴びて寝られた。

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