'06GW メキシコへの旅'07夏 ペルー世界遺産の旅




5月3日(水)
チチェン・イツァー(10:00〜0:00)
Hotel Great Royal Lagoon

今日は予約するだけで散々苦労したチチェン・イツァーへのツアーである。9時40分にインターコンチネンタルホテル前のバス停ということだったので、9時前に出発してホテル近くの店で朝食とする。タコスなどいろいろ軽食が置いてあるのだが、どこにでも定番メニューとして置いてあるのに歩き方には紹介されていないナッチョーズを頼んでみる。どんなものが出てくるかと思えば、付け合わせで良く出て来る豆ペーストで、トスターダの上にそれが載っていてチーズがかかっている。これはこれで良いのだが、やっぱりタコスの方がいいかも。

ツアーバスを待つが、なかなか現れない。すると、逆の方から声がかかる。なんと方向が逆だった。何にも言われなければホテルの目の前だろ。またしてもHISチョンボ。ここで料金US$64(7,400円)を払うことにしていたのだが、チップ込みでUS$70を用意していたら、来たのは小さなバンでどう考えても乗り継ぎだ。大型バスが入れないからバス停で待てという事だったのに、これじゃ乗り継ぎ場所までの運転だけにチップを$US6も払うことになる。一から十まで代理業務さえできないHISには腹が立つ。この後重大な通知義務違反を行っていたため、旅行業務法に照らして見ても問題があることが発生する。

お土産屋で大型バスに乗り換えるが、本当はもう少し早く着いてお土産を見させる作戦だったのだろう。我々の組は反対で待っていた人続出だったため、全く時間がなくなった。総勢40名くらいだったが、珍しいことに日本人が一人もいない。日本人はやはり日本語ツアーに行っているようだが、光のショーは3倍くらい料金差があるのに、平然と払っているところがすごい。バスはホテルゾーンを南下して、フリーウェイに乗って一路チチェン・イツァーへ。バスで2時間半かかるのだが、ガイドのおばちゃんがすごい勢いで英語とスペイン語ごちゃまぜで話すものだから、ありゃ英語になってたと思うことが何度か。

13時頃に目的地近くに到着。町の中心地をバスから観光。歴史ある教会やシティーホールなど見て回るが、歴史あるもののやはりスペイン人が来て以来のものだから、こんなものかなぁと思うだけ。次はお土産屋に到着。ランチランチ行っていたが、ランチの場所はない。どうやら完全なお土産休憩のようだ。集合時間を言ってくれないので、適当に集まれって事なのだろうか。20%割引券なんて渡されるが、そもそも値札が劇高なのはいつものこと。なんだか3倍くらいの値段がついている気がする。これじゃ手を出すのは日本人くらいだろう。予想どおり、誰も何も買っていなかった。

そして、やっと目的地に到着したが、その併設ホテルマヤランドで昼食とのこと。話では夕食込みという話だったが・・・。ビュッフェ形式なので、ツアー会社が頼んでいるところもあるのだろう。他のツアーの人達もゴチャゴチャになって、どこにいつ集まるのかわけが分からなくなった。食事が終わったらロビーへというだけで、集まる時間が分からないじゃないか。時間を指定しないのがメキシコでは普通なのだろうか。

メキシカンショー適当にさっさと食事を済ませるが、ここでもエンターテイメントが。音楽にあわせて踊るのだが、頭にビールビンを載せたりお盆を載せたしながら回ったり踊ったりしている。なかなかすごい技術だ。最後には当然チップを要求される。毎度のごとく仕方がない。ホテルから旧チチェン・イツァーの天文台が見える。いつになったら本題が始まるのだろうか。ツアー客がちらほら集まり出して、やっと15時になってチケットが配られた。いやはや、結局1時間近く昼食時間を取ってたよ。こちらはいつスタートするのか分からず、やきもき待っていたのに。

動画(1.3MB)

カラコル中に入ると、英語組とスペイン語組に別れる。英語の方が多いと思っていたが、どうやらメキシコ人も旅行意欲は旺盛のようで、2/3がスペイン語だった。まずは旧チチェン・イツァーから巡って行く。歴史的にはこちらの方が古いそうで、ホテルから見えた天文台くらいが見所となっているが、これは旧のエリア内では時代的に新しいものだそうだ。去年までは上に登れなかったが、今年から登れるようになったとのこと。その代わり、シンボル的ピラミッドに登れなくなったそうだ。それではここまで来た価値が半減だ。

エルカスティージョ旧チチェン・イツァーを巡った後元に戻り、新チチェン・イツァーのメインであるピラミッド、エルカスティージョが見えてくる。森の中に遺跡が点在しているので、案外どの遺跡も近くに行かないと見えてこない。このピラミッドは、マヤ文明の暦を示しており、四方の階段が91段あり、それに頂上の神殿を加えた91*4+1=365日。また、ピラミッド自体が9層からなり、2倍の18ヶ月がマヤ歴の月。そして、一月は20日からなり、最後の月は5日長かったという。よくできている。

球技場さらに巧妙なのが、春分の日と秋分の日に層の影が階段の横にぎざぎざの形になり、蛇のように見えることだ。階段の先に蛇の頭があり、その先にいけにえを捧げる均整の台座が、さらにその先には聖なる泉セノテがある。まさにすべてが計算されて作られているのである。なんともこんな時代にすごい技術があったものだ。そのメインのピラミッドの次は、裏にある球技場へ。勝利した物が生け贄としてささげられたという。手を打つだけでも音が反射してこだまが広がり、これも計算されて壁を作ったそうである。あちらこちらに彫刻もよく残っていて、いけにえの儀式の彫刻などかなり生々しい。

戦士の神殿最後にピラミッドに戻って来て解散となった。1時間半ほど一緒に巡ったことになる。今やピラミッドは登れないし、その内部のピラミッドも見ることはできないので、自由になってもあまり動き回るところはないのだが。まずは聖なる泉セノテを見て、戦士の神殿へ。ちなみに、この神殿にあるチャック・モールが、ピラミッドと共にチチェン・イツァーのシンボルだが、ピラミッドと同じく登れないし、そこにある像は実はレプリカで、本物はメキシコシティの国立人類学博物館にある。

17時を過ぎて、お土産屋がどんどん店じまいを始める。木彫りの置物が良さそうだったのだが、断り続けているうちに店がなくなっていた。なかなか、タイミングが難しいものだ。皆ハンドメイドなので、店ごとに出来が違う。旧チチェン・イツァーの天文台へ登ろうかと思ったら、それももうcloseだと言う。お土産屋なんか周っているから、肝心な遺跡が時間切れだ。光と音のショーなど入れずに、昨日にしていればもっとゆっくり見て回れたか。

のんびりぶらぶらして、完全に閉まる18時頃にホテルに戻る。ガイドのあんちゃんの話では、19時半くらいにホテルロビーに集合で、20時からショーが開始というが。予定に書いてあった夕食はどうした???HIS最大のチョンボはここだ。日本語ツアーはここで夕食が付いているようだが、英語ツアーには付いていない。そこが光と音のショーの料金差になっているのだ。英語ツアーではショーの日でなくても料金が一緒だったので、本当に夕食込みですか?と確認して、そうですとの回答を得た結果なのにこの体たらく。ご丁寧にホテルに届いていた行程表にも、17時半から夕食と書いてある。ちなみに、昼食時間は書いていなかったので、お昼のマヤランドまでにおやつやパンを食べていたのに、完全にHISにはだまされた。

カラコル仕方がないから、軽く夕食でも食べるかとホテルのレストランでメニューを広げて見ると、びっくりの値段が並んでいる。前菜でやっと$100(1,100円)を切る料金があるくらいで、メイン料理は$300(3,300円)なんてざらだった。元々しっかり食べるつもりがなかったので、前菜だけにしてcripsというのを頼んだら、クレープだった。ちっちゃなクレープ3つで千円くらい。しかし、サルサ・メヒカーナとトスターダはいつものごとくおまけで付いているので、それをバカバカ食べる。本当に、これだけでビールがおいしい。

ロビーでだらだら待つこと1時間、予定よりも早めに19時20分くらいに出発。ガイドのおばちゃんの動きを常にチェックしていないと、いつ置いて行かれるか分からない状況だ。みんな良くこんなアバウトなツアーでついてこれるものだ。ピラミッドに向かって歩いて行くと、広場にいすが並べられていた。もう、かなりの客で一杯である。こちらは座るよりも写真が撮れそうな場所へ行く。20時からショーが開始されたが、ナレーションはスペイン語。何やら物語風だが全く分からない。やはり英語のハンドセットを借りておけば良かったか。

光と音のショーすると、係のおじさんだか誰かが、三脚の持ち込み料を払ったかと言う。確かに三脚利用不可との話も聞いていたが、特に何もなかったので使っていたのだが。料金は$200(2,200円)とびっくり料金。一桁違ったら払っただろうが、この料金には使うのやめますと言うしかない。しかし、球技場の壁ずたいに座り込んでいれば、三脚を使っているかいないかなどわからない。なんせ真っ暗闇なので。

ショー自体はそんなにすごいというものでもなく、そもそも世界遺産を使ってこんなことしていいんだっけ?という思いがよぎる。参加していて何だが、金儲けのためならなんでもするアメリカ人的考えがちょっと気になった。ちなみに、ショーの入場料は、昼に入場していればそのまま入れる、というか誰もチェックしていない。

1時間弱のツアーが終われば皆一気に戻っていく。ガイドのおばちゃんは勝手に帰っていくし、様々なツアーが入り乱れているので、ぼーっとしている日本人なら置いて行かれること間違いなし。日本語ツアーに参加しよう。バスはホテルの前に停まっていなくて、ツアー参加者で探しまくる。同じツアーの参加者を覚えておくというのも普通の日本人にはできない技だろう。最後にテキーラが配られていたが、やはり有料だった。2時間近くかけてカンクンまで戻り、ホテルを巡っているうちに自分のホテルに戻ったときには、0時になっていた。最後に、バスを降りるときに$50(550円)は当然払った。

次へ

| | 4Travel | ブログ | |


プロフィール HOME