'06GW メキシコへの旅'07夏 ペルー世界遺産の旅





そろそろ行くところも無くなってきたのだが、どこか行くところを探さなくてはならない。ヨーロッパは仕事でも頻繁に行っているので、ここらで逆方向を狙ってみたいところ。行ったことの無い国からニュージーランドとメキシコに狙いを定め、JALの早割りが出るのを待っていた。今年は航空燃料高騰の影響を受けてか、はたまた不祥事続きで少しでもお金を稼ぎたいのか、PEXと同等のエコノミーセイバーは出ているが、早割悟空がなかなか出てこない。ニュージーランドに至っては、いつまでも料金すら発表にならない。

そんなこんなで待つことしばし、やっと早割が出てきたのはメキシコだった。ということは、今回はメキシコに決定である。まずはピラミッドは外せないから、メキシコシティには当然行く。鉄道はほとんど走っていないようだが、観光鉄道があるらしい。しかし、そこへ行くなら三日は必要だ。そして、メキシコと言ったらカンクンらしい。メキシコと言えば遺跡とテキーラくらいしか思い浮かばないが、オーストラリアのグレートバリアリーフに次ぐ素晴らしいサンゴ礁が広がっているところだとか。タヒチのごとくリーフを囲んだ砂州があり、またしてもあり得ない状況だ。

ということで、メキシコシティとカンクンに行くことに決定した。順当な行程なら、アメリカを経由したメキシコシティ、カンクンの三角フライトだろう。カンクンからダイレクトにサンフランシスコに向かう飛行機があるものの、週三便で日本の帰国がGW明けの月曜日になってしまう。まぁそれでも良いかと予約を始めるが、なぜか残席があるのに取れない。提携便でこのようなことが起こることもあるのだと書いてある。

面倒臭いので、この経路は却下。カンクンから直接出国できなければ、メキシコシティに一回戻って来ることになる。それならJALのバンクーバー経由の直通便を使ってみたいところだ。JALが週二便でバンクーバー経由でメキシコシティまで飛んでいて、土曜日帰国にすればこの飛行機が使える。ということで、GW一日前に出発し、土曜日に帰国する日程を確保した。

次は毎度おなじみのHISでメキシコ国内の航空券を取りに行く。イースター島、アイスランドに続き三回連続だ。今回は国内線でもあるし、1時間おきにばんばん飛んでいるし、適当な時間をピックアップして、特に問題なく、往復二万円そこそこで確保した。その次はホテル。定番の旅webでは、メキシコシティはそこそこあり、適当に選んでみたのだが、楽天の方が安かった。カンクンはリゾートホテルばかりで、タヒチほどではないものの、1万5千円くらいが最安値のようだ。

それならばと歩き方を見てダウンタウンのホテルにしてみる。海に面したホテルゾーンに比べると、ダウンタウンではホテル代がUS$50くらい(5千円くらい)だ。しかし、メールを出しても返事なし。二カ所出して二カ所共とはどうしたことか。ダウンタウンで目ぼしいホテルが無いなぁと思っていたところ、ホテルゾーンでなんとUS$45(5,200円)を発見した。これならホテルゾーンでも良い。こちらは問い合わせすると即座に返答があった。

そして最終日であるが、朝一にカンクンを出ていてはJALに間に合わないので、メキシコシティで一泊しないといけない。しかし、町中の安ホテルにするくらいなら、治安や往復タクシーを考えても空港ホテルに泊まった方がいい。選択肢はヒルトンホテルになるのだが、最終日にしてUS$175(20,000円)。まぁ、背に腹は変えられないといったところか。ちなみに、最初の日に泊まるホテルは8,000円くらいである。

よく聞かれることに、そんなに海外に行って、危険な目にあったことないの?と言われる。トラブル、ぼったくりのたぐいは多々あったが、危険な目にあったことは一度もない。それは、危険がありそうなところには近寄らないからだ。ホテルを空港近くにするのも、そんなところから。バルセロナで一人旅の女性に会ったが、治安が悪いから昼間でも目抜きどおりには行かないと言っていた。海外に出るからには、本来それくらい危険回避能力をもつべきとも言えるだろう。

残るはツアー関係である。メキシコシティから行く遺跡はバスで1時間くらいなので、わざわざツアーにのることも無い。カンクンにも遺跡ツアーがあるが、カンクンからバスで3時間。しかも、一等高速バスは一日一往復で、水曜日夜にだけ行われる、光と音のショーを見ることができなくなる。二等バスなら頻繁にあるようだが、一泊することになる上、治安上よろしくない選択だ。仕方がないのでツアーを選択する。歩き方によるとHISで申し込むしかなさそうだ。

現地のHISにメールを出して見ると、日本語ツアーは二人からだが、英語ツアーなら一人でもOKとのこと。日本語ツアーはなぜか倍額だし、それなら迷わず英語ツアーだ。しかし、それ以降音信不通。一カ月近く何も連絡が無くなった。しびれを切らして英語でメールを書いてみたら、なんと即効で返事がきた。メールシステムがおかしかったらしいと言い訳していたが、今時何通もメールが消えて無くなるようなシステムを利用している会社があるだろうか?

さらに一週間前になって、現地の営業所に申し込みに行こうとしていた日を変えて欲しいとの通知。5/1は祝日だそうだ。いまさらそれはない。というか、祝日に休んでいる旅行会社っていったい?しかも、自分の会社の休みを知らない人って何者?無理だからガイドに直接払うと言ったら、またしても音信不通。あまりのばかさかげんに、実際にツアーを遂行するという旅行会社TURIMEXのホームページを探しだし、そちらにメールを出したら1時間もしないで返答がきた。こちらは年中無休だし、ガイドに直接支払いでOKとのこと。料金も$US75(8,700円)から$US64(7,500円)へ。なんと、HISは千円以上ピンはねしていて、この対応にはあきれるばかり。

日本人が海外でやっている旅行会社は、どれもこれもなぜかサービスが非常に悪い。いや、別にサービスを求めているわけではなく、当たり前にバウチャー等を発行してくれれば良い。今回の対応で特に最悪な点は、毎回メールの送信者が代わっていることだ。うがった見方をすれば、架空の名前で責任のがれをしているように見える。逆に、現地の旅行会社の方が当たり前のことを当たり前にするし、必ずDon't hesitate to ask us.(お気軽にご相談ください)の一文がある。日本のむちゃくちゃな高水準に耐えられなくなった人が海外へ出て、日本人相手に商売しているのだから、こうなるのもあたりまえのことだろうか・・・。前日までどたばたしたのは初めてだったが、なんとか出発当日を迎えた。

次へ

| | 4Travel | ブログ | |


プロフィール HOME