'06GW メキシコへの旅'07夏 ペルー世界遺産の旅




5月2日(火)
イスラ・ムヘーレス
Hotel Great Royal Lagoon

今日は一日、イスラ・ムヘーレスに向かう。カンクンから船で30分の距離で、各地から出ているのだが、一番近いところは昨日歩いて行くことができたプラヤ・カラコル桟橋。出発時間が9:00と書いてあったので、10分前にいってみるが誰もいない。というより、船もいない。またしてもだまされた。そこにいた人の話によると、ここからはない。隣の港から9:30に出るよとのこと。なんだそりゃ。歩き方と同じ情報が看板に書いてあったのに。いや、歩き方を信じたのが間違いだった。

バスに乗り込み、プラヤ・リンダまで。その途中にあるプラヤ・トルトゥガス桟橋前では、窓口を立てて切符を売っているようだった。何だ、ここでもよかったか。まぁ、予定どおり進む。運ちゃんに言っておいたら、ちゃんと橋の前で降ろしてくれた。またしても閑古鳥が鳴いている状態だったが、なんとか切符売り場の窓口が開いていたので、チケットを購入できた。往復US$15(1,700円)なのだが、町はずれから30分おきに出ている船というのは片道$35(380円)なのだから、その差歴然。後で気づいたが、歩き方の推奨はダウンタウンに泊まっていてもホテルゾーンから出発の船を利用しろとある。こりゃ絶対はまるに違いない。

イスラ・ムヘーレスの桟橋予想どおり、船に乗り込んだところで写真撮影。完全にツアーの一環にされている。船の中ではカートとバイクの押し売りが。まぁ、どうせ借りるつもりだからUS$25(2,750円)ならまぁまぁかと思ったら、US$35(3,850円)だそうだ。発音が悪くてどう聞いても35には聞き取れない。もういいやとそのままチケットを購入。船を降りるとタクシーに乗せられて、ちょっと離れたバイク屋に連れて行かれる。おいおい、タクシーまでグルになっているのかよ。国際免許証を持ってこなかったが、ホテルのカードキーとデポジットUS$20を置いていけばいいとのことなので、素直にそうする。

こっちのバイクといったら、カブかと思ったが、ホンダのスクーターだった。この国では二ケツがOKのようで、カップルでは一台に乗っている人達もいたが、ゴルフカートを借りた方がおもしろい。当然のごとくスピードメーターは壊れているのだが、出発前にガソリンをいれていたから燃料は大丈夫だろう。わざわざエンジンをかけてから給油するのは、日本以外では当たり前なのだろうか。これといった見所のないたんなる海がきれいなだけの島なので、国立公園でシュノーケルだけできれば良いと思っていた。

イスチェル遺跡まずは島を南下する。ウミガメ保護センターがあるそうだが、べつに水族館でウミガメを見たってしょうがない。脇道にそれないと行けないので、そのまま南下する。で、着いた終着点に灯台がある。灯台は島の南端で、イスチェル遺跡があるところ。国立公園の入場口はなかったが、どうしたことか。まぁ、まずはバイクを停めて景色を見渡す。お土産やさんが店を広げ出したところで、まだ早い時間のようだ。

岬の先には遺跡があるようだ。壁を乗り越えようとすると、イグアナみたいな爬虫類が鎮座していた。おぉ、なんじゃこりゃ。置物かと思うくらい動かないのだが、石を投げて見ると動いた。さすが、ガラパゴス諸島に近いだけある。壁を乗り越えて遺跡の方へ行こうとすると怒られてしまう。入場窓口もないのにクローズとは一体どういうことか。ここから500mほどのところにガラフォン国立公園があるということだが・・・。よくよく見て見ると、さっき良い景色だと思って写真を撮ったところが、歩き方の写真と同じ。しかし、桟橋が残骸を残すだけとなっている。もしや・・・。

ガラフォン国立公園HISのホームページを見た時から不審に思っていたのだが、昨年のハリケーンの影響で、ここカンクンも壊滅的なダメージを受けたとのこと。そうか、それで工事中のホテルがたくさんあったのか。そのせいで、この国立公園も破壊され、廃墟になっているのだ。なんともないことを装って客を呼んでいるHISは、やはり日本人の魂を失い、金儲けに突っ走っているとしか思えない。まぁ、海のきれいさは申し分ないのだけれど。

これじゃぁ、泳ぐこともままならないのかと思ったら、隣のホテルが営業中。海沿いのプライベートビーチが解放されているようだ。本来$30(330円)必要そうなことが書いてあったけど、誰もいなかったのでそのまま入って行く。着いたそばから、シュノーケルやりに行かないかと誘われる。US$20と言われるが、高いなぁ〜と言うと、じゃぁいくらなら行く?と、聞かれる。US$15(1,700円)ならと言うと、じゃぁそれで良いと即決。半額ふっかけておけば良かったか。

他の客も待つためか、20分後に出発と言う。しかし、待てど暮らせど出発する気配なし。おいおい、いいかげん40分になるぞ。まだ待たせるようなら金返してもらうぞというくらいだったが、もうちょっと待っててよ。呼びに行くからなんて言うんだが、ぼーっとして1時間たつのと、やきもきしながら1時間待っているのとでは全然違う。貴重なのんびりタイムが取られてしまった。

あまりにもうろちょろしていたので、いよいよあきらめたようで、一人で出発することになった。結局、50分くらい待たされた。いつもだったら、もう少し人がいると言うけれど、すごいたくさん島に渡って来た観光客が、南端まであまり来ていないのだから、この状態がいつも通りでは?みんな港から徒歩10分の海に行っているだけのようだ。タクシーも商売上がったりだろう。

珊瑚漁船みたいな小さな船に乗って沖に出る。10mくらいの深さがあるサンゴ礁に出たのだが、台風のせいなのか、サンゴ自体はかなりがっかり。熱帯魚はいろいろ泳いでいるのだけれど。さらに、風が強いので波が高く、浮いているだけでも筒が水に浸ったり、かなり口の中が塩辛い。シュノーケルは、最終日に期待するしかない。しかし、結局ここの海がカンクンで一番だった。

突進してくる魚戻って来たらとりあえず昼食に。いつもの定番タコスにコロナ。タコスは$45(500円)もして高いなと思ったら、三枚セットだった。こんな売り方もあるのか。食後にとりあえずひと泳ぎしてみるが、サンゴは全くないのだが熱帯魚がかなり群れている。さらに、なぜか近寄ってくる。近寄ってくるだけなら良いが、えさをねらっている感じなので、ボーッと浮いていたらまたささくれを食べられてしまうかもしれない。ずっと動き回りながら、即効で退散。

プラヤノルテ帰路は島の東側を戻ることにする。外海に直接面したところなので、ゴツゴツした岩肌にコバルトブルーの波しぶきがぶつかっている。こんな景色、いまだかつてあったろうか。太平洋に面した波照間島や与那国島は、断崖絶壁になっていて、すぐに深い海になっていたから。その後は町を通り抜けてプラヤノルテというビーチへ向かう。これはまたきれいな砂浜が広がっている。確かに、ここの海に来るだけの人がいるのもよくわかる。というか、国立公園があんな状態なので、島の南側へ行く人がほとんどいないのかもしれない。

これで町に戻って来ると、ちょうど15時半の船が出るところで、あと2時間近く待つ必要がある。小さな町ながらお土産屋が立ち並び、ぶらぶらしているだけでも楽しめる。それでも30分くらいしか時間つぶしができず、港の前のレストランでビールだけ頼むことにした。しかしこの店、メニューを持ってくるだけでも時間がかかり、注文するのにも一苦労。さらにビールの追加と食事も頼んでみるのだが、いつまでたっても注文を聞きにこなし、やっときたビールを飲み終わってもまだ料理が出て来る気配はなかった。すでに1時間、ビール二本だけでこの時間、そろそろ出発しなければいけないので待ち切れない。きっちり正確な料金を小銭で置いて、勝手に出てきた。チップなどもってのほかだし、チェックを待てたらそれこそ船に乗り遅れてしまう。

帰りの船は行きよりも人が多くなっていたが、まぁなんとか乗り込めた。並んでいるうちに、朝写真撮影をした写真をここでやっぱり売り付けていたが、ほとんどの人が購入していた。ほんと、ぼろい商売だ。カンクンには18時には戻ってきた。また降りる時に何かあるか気が抜けないが、今回はチップ要求も何もなかった。バス停まで戻って、ダウンタウン方面のバスに乗車。ホテルゾーンで夕食を食べるより、ダウンタウンに行って食べた方がいい。

しかし、またしても歩き方のせいではまることになる。たまたま来たR2バスに乗ったら、どこに向かっているのか分からない。歩き方にはコバ通りを直進するとあるが、その先どこへ行くのだろうか。バスターミナル方面へ行くのだとばかり思っていたら、ぜんぜんわけわからないところに来てしまった。適当なところで降りて、また同じ道を戻ることになった。バスの待ち時間と道の大渋滞により、バスを降りられたのは19時近くだった。

どうも歩き方の文章は、ここに住んでいる日本人に原稿を書かせてそのまま掲載しているのだろう。かなり常識泣かせの国であるから、一人で初めてバスに乗るためには目的地とかバスのルートとか書いてあってしかるべきだ。ホテルゾーンから乗るべきバスはR1だけで、R2に乗ったらダウンタウンの入り口で降りること、と書かなければいけない。なんにしても、タクシー前提の歩き方であるから、そんな配慮がなくても当たり前かもしれないが。

テキーラとサルサメキシカーナ&トスターダ昨日来たパラパス公園とトゥルム通りを結ぶ道に安めのレストランが並んでいる。もちろん、歩き方には載っていない。最初は歩き方に載っていたメキシコ料理屋に行こうかと思ったが、通りから遠い上まただまされてはかなわない。住んでいる人のお薦めよりも、旅行者向けにメキシコらしい料理を出してくれる方がいい。そんな通りを歩いていれば、たいがい声をかけて来るので適当な店に入る。牛肉のファヒータがメキシコ料理でお勧めと言うので、テキーラも頼んでみる。基本的にはタコスと一緒だが、トルティージャに載せる具がそれだけでも食べられる。メキシコシティで連日食べていた物に近い。

また、テキーラはカボスと塩をいれて飲むとまろやかになるのだが、まず手に塩を載せてなめ、テキーラを飲んだ後カボスをかじると良い、と教えてもらった。こういうちょこちょこ店員が相手をしてくれるのも観光客向けの店ならでは。料理で$200(2,200円)を越えたのは今回が初めてとなった。日本人だというのが分かると、いつものチップ料金15%が込みになっていた。さらに小銭も置いて来てしまったから、30%くらいあげてしまったかもしれない。自分が頼んだ料金はしっかり計算し、チップ込みか込みでないか確認しよう。帰りのバスはすぐつかまり、なんとか無事に帰れた。

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