'06GW メキシコへの旅'07夏 ペルー世界遺産の旅




4月28日(金)
東京(成田)17:20 JL062 11:15LosAngels
ハリウッド
LosAngels17:05 MX905 22:35MexicoCity
Hotel Regente

海外へ行くとなると、会社に行くのと代わらぬ時間に出るのが普通だったが、今日の出発は夕方なので、家を出るのもゆっくりでいい。ヨーロッパ方面は昼頃、アメリカ方面は夕方出発するのが一般的だ。こんなゆっくり出発はいつ以来だろうと考えて見ると、ハワイに行った時以来実に7年ぶりだった。海外づいているわりには、アメリカ方面にあまり行っていないことがわかる。

14時の快速列車のグリーン車を利用して空港へ。成田エクスプレスに乗るくらいなら、快速のグリーン車が断然いい。空港は一足早くに出国ラッシュがテレビで報じられていたが、この時間ならそんなに長い列ではない。ビジネスも並んでいたので普通にエコノミーでチェックインし、出国審査をすればあっと言う間だった。アメリカ行きはパスポートチェックを再度行うし、抜き打ち荷物チェックも行われる。さすが厳戒態勢が続く国だ。

飛行機はこの時期は仕方ない状態の満席だが、ヨーロッパ方面と客層がかなり違う気がする。子供がいたり、わがままおやじがいたり、なんか金さえ払えば何をしても良いというアメリカナイズされた人が多いのかも。飛行機はぼろぼろの747で、システム異常のためパーソナルテレビはリセットを入る始末。画面表示の到着時刻は、日本時間のまま。まぁ、今回の場合、さっさと寝るからパーソナルテレビは必要ないのだが。

ちなみに、時差ボケ解消のためには、飛行機に乗った時点で現地時刻に併せて行動をすることである。大抵、東に向かう場合はすぐに寝ることになるし、西に向かう場合は映画やゲームなどでなるべく寝ないようにする。普通最短距離は四角形の世界地図のメルカトル図法で見ると弧を描くのだが、今日はジェット気流が強いということで、地図上も真っすぐ進んでいる。しかも30分早く到着するとのこと。距離は長いのに早く着くという、なんだか不思議な航路である。なかなか眠れないのだが、それでも寝なければいけない東へ向かう路線。いつものヨーロッパとほぼ同じ時間差だが、逆方向なので日本の0時で現地の朝8時。完全に寝なくても、目をつぶっているだけでも良い。時差は現地が夏時間なので8時間。

ヨーロッパに向かうよりは短い時間で、しかも定刻よりも早くロサンゼルス国際空港に到着した。ヨーロッパよりも若干機内食がチープな感じを受けるのは、距離が短いからか、それとも経費削減がさらに厳しくなったからか。入国審査は言われていたように、左右の人差し指の指紋を読み取り、カメラの目ん玉で顔を撮影する。単語だけ日本語を話すおっちゃんだったが、どこ行くの?メキシコの滞在日数は?帰りもアメリカを経由するの?などの質問があった。帰りはバンクーバー経由なので、緑のカードは今日渡していってとのことだった。

フランスみたいに日本のパスポートならフリーパスとは違って、入国審査で若干時間がかかったものの、一端荷物を受け取って、税関検査を通り、再度荷物を預けると、11時半には外に出られた。ちなみに、いつもなら機内持ち込みバックパックなのだが、今回は荷物をもって移動することが少ないと思い、オーロラ以外では初のスーツケースにした。

次の飛行機まで、まだ5時間以上あるので、ハリウッドまで行ってみることにする。バスを乗り継いで行かねばならないのだが、シャトルバスがあるとのことなので外に出ると、声をかけてくる人が。大概声をかけてくる人はおかしな人と相場が決まっている。なんだか寄付を募っている、US$20で多くの子供が助かるという怪しげな話だ。もちろん相手にはしなかったが、空港では様々な言語で空港と寄付のお願いに関しては関係ありませんと言っていた。ますます怪しげ。

シャトルバス乗り場は出口のすぐ目の前にあって、ハリウッドまでUS$24(2,800円)という。US$15くらいだと思っていたら、ホテルまでならUS$15だけど、それ以外は高いのだそうだ。なんだそりゃ。本当の話か、ぼったくりかわからない。それなら、適当なホテル名を言っておけば良かったか。バスはすぐにきて、1時間くらいかけてハリウッドの町へ。あれ、チャイニーズシアターに行きたいと言ったのに、今通り過ぎなかったか?ニ件ホテルを回った後、どこ行くんだ?だって。道路は大渋滞で少し進むだけでも時間がかかるのだが、ちょうどメインストリートは通行止めになっていたので、ここで降りろという。どうせチップ込みの価格だと思い、US$25を払って下車した。

確かに通行止めのメインロードの前に、ハリウッド&ハイランドがある。道は通行止めだし赤絨毯が引かれて、何をやるのだろうかとポスターを眺めて見れば、エミー賞の授与式が今日行われるとか。なんとまぁすごい偶然なところに居あわせたものだ。だが、式は17時からということで、そのころには飛行機に乗っているころだろう。

ハリウッドサインなにはなくともここまで来たら、ハリウッドサインだ。ちょうどハリウッド&ハイランドのエスカレータを上がっていくと橋があって、そこからかの有名なサインが山腹に掲げられているのが見える。これぞハリウッドだ〜。そして、メインロードには星形の中に名前がかかれた物が埋め込まれて、チャイニーズシアターの前には手形なども埋め込まれている。ハリウッドと言ったらこれくらいしか見所はないのだが、遊園地としてエンターテイメントを楽しむ場所はたくさんある。温泉街をハデハデにした感じで、この通りに居るだけでわくわくするような感動をおぼえる通りでもある。これがエンターテイメントの本場アメリカといったところか。

ぶらぶらしてお土産屋等を冷やかしていると、あっと言う間に1時間たってしまった。マクドナルドハリウッド店で軽い昼食にチーズバーガーとポテトだけにしておくが、チーズバーガー二個セットなんてものがあるのはさすがアメリカならでは。アジアンサラダや、おもちゃセットなど、日本のモデルが完全に逆輸入されてもいた。昔は海外のマクドナルドのメニューなんて数えるほどだったが、アメリカ人でも対応可能にさせたPOSシステムの威力は絶大だ。

ウォークフェーム2時間くらいあればバスを乗り継いで帰れるだろうと思っていたが、この大渋滞ではバスがいつ来る事やら。少し待っていたが早々にあきらめ、ホテルのタクシーを拾って空港へ向かう。この運ちゃんがラテン系の英語発音で分かりにくかったが、フリーウェイならlittle bit高いけど、この渋滞では時間がかかるよとも言われる。まぁ、仕方がないところか。しかし、フリーウェイはダウンタウンを経由してかなり遠回りしており、結構な時間かかって空港に到着した。フリーウェイでも混雑するところがあったが、確かに下の道よりは早かっただろう。40分くらいかかったのだが、料金はびっくり仰天なUS$69(8,000円)だ。おいおい、歩き方にはUS$35って書いてあるし、LAXからダウンタウンまでどこでもフラットレートでUS$38って書いてあるぞ。でも、ハリウッドはダウンタウンではないらしい。またしてもチップなんかはずむかい、ということでUS$70のみのお支払い。本当は15%くらいつけるのが普通らしいけど。

結局ハリウッド1時間滞在のために一万円も払ってしまった計算だが、まぁ今度いつくるかわからないからそれもやむなしか。時間があれば、一日中楽しめる場所だとは思う。空港には15時過ぎに到着し、空港のランドマークとなっているレストランを写真に収めると荷物検査へ。いつものごとく、去る者追わず。パスポートを見せるだけで出国してしまった。しかし、搭乗ゲートで呼び出される。どうやら乗り継いで来た人の出国確認をここで行うらしい。緑の半券もここで取られた。昔は渡さないまま日本に戻ってきた人もいるくらいだったが、今は厳密に管理するようになったのだろうか。

メキシカーナ航空それにしても、同じく呼び出された人々は、年配の日本人団体の方々で10名くらいはいて、添乗員の人がしきりに説明していた。こんなところまで日本人が多いとは思わなかった。今回の旅では、どれくらい日本人に会うことになるのだろうか。飛行機は30分くらい遅れて出発した。3時間半というと、台湾に行くくらいの距離があり、しっかり機内食も出た。早くも飲み物はメキシコビール。ちょっとひっかる味があるビールだった。メキシコ到着は最初の遅れを引きずって23時過ぎ。入国審査は簡単に終わり、何はともあれ両替をしなければならない。

目についた両替屋で替えたのがいけなかった。US$1=$11(メキシコペソは$表記でややこしい)とのことなので、なかなか良さげなレートだが、US$200を替えたら手元に$2000。$200少ない。最近この手の確認を怠っていたところもあるが、目の前で確認しなければ後の祭り。他の両替所は$10.6〜$10.8くらいだったから、まぁ損したというよりは妥当な両替レートだったのかも。これで手口は分かった。レートが良すぎるところ、領収書のサインを先にさせるところは、絶対にその場で確認すべき。

ちなみに日本円からの両替は、レート的には\1=$0.095だが実際は\1=$0.09くらいになっているので一万円で$900が得られる。一方US$を持って行くとUS$1=$10.8くらいで、日本で両替しておくとUS$1=117円くらいだから、一万円で$923が得られる。なんと日本円から直接両替をするより、ドルを介した方がレートが良いのだ。なお、いつものごとく出発前にトラベレックスで一万円分だけ両替しておいたのだが、それは$850にしかならず、とてつもなくレートの悪さが際だっていた。なお、メキシコのインフレは結構急なので、なるべく利用する直前に両替した方が良い。帰り際にレートをチェックしたら、一週間でUS1$=$10.9になっていた。今回の旅行記の中では、$1=11円で換算している。

空港内でタクシーチケットを購入すると$152(1,670円)。歩き方に比べて120円ぐらい値上がっているが、ロスのタクシーに比べたら激安だ。30分くらいの乗車で予約していたホテルに到着した。ホテルには荷物持ちのポーターさんまでいて、いらないUS$1を出費してしまった。そうだ、ここでは枕銭が必須だった。ラテンアメリカでは、なんだかんだとちょっとずつお金が減っていく。

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