'09夏 マレーシアとブルネイへの旅 その06 - コタキナバル

8月13日(木)
BandarSeriBegwn8:20 BI0821 9:00KotaKinabalu
コタキナバル (サピ島)
Promenade Hotel

本当は、昼ぐらいの飛行機でコタキナバルに戻り、市内をぶらぶら散歩するくらいに考えていたが、AirAsiaは路線表示があるものの、どうやら今は飛んでいないようだし、ブルネイ航空だと朝か晩にしかない。というわけで、朝っぱらの飛行機にしたわけだが、このおかげで今日海に行くことができる。そもそも最後にブルネイを持ってきていれば、こんな煩雑な行程にしなくても良かったのだが。

観光もなにも無いのんびりした町なので、ホテルの朝食は7時からになっていて、これでは8時20分の飛行機に乗れるはずも無し。6時20分にチェックアウトしてタクシーを呼んでもらうと、20分かかるという。まぁ乗らないとしょうがないので待つことにする。程なくしてタクシーが現れたが、タクシーの運ちゃんには、こんなに朝早くになんで昨日のうちに予約していないんだよって怒られるが、そもそもそんなすさまじく早い時間じゃないよ。本当に時間がのんびり流れる、のほほんとした国だった。

特に渋滞にはまることもなく、7時前には到着した。タクシー運賃はB$35(2,310円)だと〜。早朝料金だから当たり前だよって言われるが、そんな早朝じゃないだろうに。B$20くらいのつもりで、最後にお土産でも買おうと思っていた残金がすっかりきれいになくなった。出国審査をするともう搭乗ゲートが並ぶホールで、ゲートが5つしかない。お土産屋が一件あったが高いことこの上ない。ぶらぶらする間もなく、一時間前になると早くも搭乗案内があった。X線チェックがゲートの前で行われるので、時間に余裕を持っているのだろう。ここまでは水を持ち込むことができたので、全部消費してからゲートの荷物チェックへ。

ロイヤル・ブルネイ航空

30分くらいのフライト距離なので、プロペラ機だろうと思ったら、なんと立派なジェット機だった。しかも、150人くらい乗れるだろう機体はほぼ満席。ブルネイ人がコタキナバルまで買い出しに頻繁に出かけているって事だろう。日帰りできるように、朝晩に飛行機が準備されているのだ。なるほど、朝の逆方向だったら安い運賃で乗れたのか。

出発前に安全の説明が行われるのはどこでも一緒だが、さすがというかなんというか、お祈りの画面が最初に流れる。まさに敬虔なイスラム教徒の国といえよう。早々と搭乗したせいか、出発時間までゆとりがあるので、ジュースサービスとあめ玉が配られ、出発するまでにゴミも回収された。ここまで早いのはめずらしいが、フライト中には何もなかった。

ランディングを入れても40分はかからない距離。20分くらいのフライトで、予定よりも早くコタキナバルに戻ってきた。AirAsiaのターミナル2の前を通り、ターミナル1ではないのか?と思ったが、そのまま通り抜けてターミナル1に到着した。やはりターミナル2はAirAsia専用だ。

再度マレーシアへ入国し、今回は豚インフルエンザの質問票を書かされたが、それを受け取ってくれる人はいなかった。またしても税関は何もなく、税関カードは渡せぬまま外に出てしまった。ここから街の方面に向かうバスに乗れば間違いなく到着できると思うが、急いでいるのでタクシーに乗車する。その前に、キャッシュの手持ちが心許ないので、RM500(13,500円)をキャッシングしておく。タクシーはかなり高めで、街中までRM30(810円)。外国人固定価格で仕方がないのだろう。

ただいまの時刻は9時15分である。こんな時間にチェックインできるとは思っていないので、海にそのまま行けるように海パンで飛行機にも乗ってきた。荷物も全部預けられるように、現金も最低限のRM100だけで、パスポートと共に荷物に入れておく。カメラも一眼レフは持って行かずに、防水ケースを付けられるカメラだけ。荷物が無くなってもあきらめがつく万全の体制だ。荷物を預けて安心できるために、わざわざ高級ホテルを選んだこともある。

チェックインできますかと聞いてみると、できるとのこと。これまたびっくり。しかし、鍵はもらえず、荷物はコンシェルジュで預けろとのこと。手続きだけ先にやっておくよって事らしい。まぁ、想定の範囲内だ。荷物を預けて、そのまま出発する。ホテルの前で客待ちをしていたタクシーがいたので、船乗り場のジェッセルトン・ポイントまでいくらか聞いてみると、RM12だという。意外と高い。RM10(270円)でどう?って聞くとすんなり下がった。ここマレーシアでは下がる方がまれで、下がればラッキーくらいのレベルだ。

たいした距離ではないので、すぐに到着した。入ってすぐのところにカウンターが並び、客引きをしているのは予習済み。どこに行っても同じだろうから、空いていたカウンターで客引きをしていたおっちゃんのところへ行く。しかし、次に来たときに気づいたことであるが、カウンター毎で料金は若干違っていた。

遊びに行ける島は全部で4つあり、一日で二島とか三島とか回ることも可能であるが、今日は着いたのが遅めだったし、まずは一島で試してみたい。歩き方に最初に載っていたサピ島へ向かうことにする。出発はanytimeで、帰りの時間は一時間ごとで選べるので、PM4時の帰りをお願いする。船代は往復RM26って書いてあったがRM31(837円)だそうで、値上がったばかりか外国人価格か、RM5の差ならまぁいいや。しかし、港使用料というのがさらにRM6(162円)かかるそうで、なんだか不思議とお金を取られていく。

出発は10時と言われるが、売店で水を買っている間にもう呼ばれていて、桟橋へ向かえとのこと。人が集まっている船乗り場にいた係のおっちゃんにチケットを見せると、ライフジャケットを着て待ってろと言われる。一応カウンターごとで船が違うようで、乗客をさばく仕事に港使用料が使われているんだなと思う。

マムティック島とマヌカン島

あっちだと急に言われて船に乗る。一度チケットを見ただけで、よく割り振りできるよなぁと感心する。定員12名の小型の船で、必ずライフジャケットは着ないといけないことになっているようだ。確かに波が高いと落とされる危険がある。最初に、船は違う島に行ってカップルを降ろしてから、目的のサピ島に着いた。かなり回り道をしたので、10分くらいで着くものが、30分くらいかかってしまった。

サピ島

桟橋から島に上陸したところにある小屋で、入島税RM10(270円)を払う。そのカウンターの反対にはシュノーケルセットなどをレンタルしている。マスクとシュノーケルは日本から持ってきたのでフィンだけレンタルするが、フィンだけでRM10(270円)で、三点セットでRM15(415円)だったので、あまり違いがない。わざわざ持ってきた甲斐があまりなかった。

桟橋の左側に人が集まっていて、右側にもビーチがある。ってことで左側へ。それにしても人が多い。通常なら日本人だらけと言いたいとこだが、半分以上は中国人だ。日本人は二割くらいで、欧米人なんて数えるほど。中国人はひと頃の日本人のように10人以上の団体だから、うるさいのなんの。日本人はご丁寧に、ガイド付きが多い。

やはりというか当然のように荷物預かりなんか無くて、みんな荷物を置いて海に出ている。みんな大丈夫かなぁと思うが、まぁこれは賭でもある。お金が無くても帰れるはずだが、半分お金を海パンのチャックが付いているポケットに入れ、最悪取られても大丈夫な状態にしておいた。

サピ島

見た目にはエメラルドブルーの海が広がっているが、海の中はいまいち濁っていてあまりきれいでない。それでも小さな魚が泳いでいるし、珊瑚もぼちぼち見ることが出来る。珊瑚の見る目は肥えているので、とりあえず珊瑚が見られるくらいのレベルではほとんど満足できない。やはり、世界一の珊瑚は沖縄というのは譲れない。

サピ島

フィンをレンタルするときに、一緒に魚のえさ(パンの耳)を買っていた。RM3(81円)で、500mlのペットボトルにギュウギュウに詰め込まれている。餌をまくと、一目散に魚が集まってくる。沖縄ではソーセージでやっていたが、パンの耳でもこんなに殺到するのだなとびっくりする。一時間泳いで一回浜に戻って休憩し、またもう一本泳ぎに行く。どれだけ泳いでもそこそこの珊瑚が見られるところは一カ所だけ。青い海という面では良いが、シュノーケルで珊瑚ウォッチという面ではたいしたことなかった。

もう12時を過ぎていたので、昼食にする。無事荷物は無くなっていなかったので、気をよくしてシュノーケルセットを置いていったのが悪かった。無料の水シャワーとトイレが完備されているので、シャワーを浴びてから昼食へ。この島はツアーなどでバーベキューの島になっているのか、お昼には食べ放題の食事を食べている人が多い。売店とお食事処が一軒ずつあるので、ナシゴレンを食べることにする。ミーゴレンはあからさまにインスタント麺だったから。ナシゴレンとフルーツジュースで、RM10(270円)もするとは、やはり高い。

食事も終わって、さてもう一本泳ごうかなと思ったら、なんとシュノーケルのセットが無くなっていた。あぁ、やっぱり外国だった。ちょっとがっかりしたが、フィンはディポジットとか取られていないので、返さなくても問題ないし、日本から持ってきたシュノーケルセットも、もう10年くらい使っているので、捨てても良いくらい。

あきらめかけていたそのとき、あれ、そのシュノーケル自分のじゃないか?なんと地元のマレーシア人の兄ちゃんが勝手に使って、そのままテーブルに置いてだべっていた。観光客が持って行くはず無いと思っていたから、やっぱりマレーシア人、こんなレベルかよ、がっかりだ。こういったリゾート地は安心・安全が命。それなのに地元の人がこんなんじゃ、誰も来なくなるぞ。日本みたいに警察が巡回する日も近いだろう。取り返すと、Thank youなんて言われるが、誰がおまえに貸したんだよ。まだ2/3は残っていた魚の餌はきれいさっぱり使われていた。

サピ島

とりあえず泳ぐのはやめて、島を一周散歩することにする。シュノーケルのセットを持って歩かなければならなくなったのが辛い。トレイルを入ってすぐ、なにやら巨大な物体が。オオトカゲだ。コモドドラゴンまでは大きくないだろうが、しっぽまで入れたら全長1mはあったと思う。島一周は、距離は短かったが意外とアップダウンが激しかった。やっと海に出た〜と思ったら、さっき泳いでいた海だった。島自体はかなり小さい。

最後に桟橋の右側の海に行き、最後の一本を泳いだが、こちらは全く珊瑚が無かった。これで時刻は14時半を過ぎたところ。15時に帰る人たちが徐々に桟橋に集まり出すのを横目に、売店でビールなど買ってのんびりする。半分くらいがこの15時の便で帰るようだ。バーベキューのテーブルなどの後片付けも始まり、まさに宴の後といった感じでゴミだらけ。

15時40分くらいになったらそろそろ桟橋へ向かう。船を待つ人々で桟橋はいっぱいになっていた。なぜか到着する船に乗ろうとしない人が多く、なんでだろうなぁと思ったが、そんなことは気にせずに空いている船に乗ってしまう。どうやらちゃんと来た会社の船で帰らないといけないようだ。でも実際は問題なかった。

往きは30分だったが、帰りは直行で10分くらいだった。ちょうど一人旅の女性も乗っていたが、海に行くのに化粧ばっちりだし、カメラは一眼レフだし、携帯電話も持っているし、もちろんかばんはブランド物。荷物が気になる海に行くのに、こんなに無防備なのは日本人に決まっている。それに、中国人はまだまだ団体で、韓国人はまだ友達と数人だが、日本人はその先を行っていて、女性の一人旅が非常に目立つ。欧米人はまだ友達同士が多いから、いかに日本人の個人主義が進んでいるかがよくわかる。

港に戻ってくると、タクシーが客待ちをあちこちでしているが、歩いて戻っても30分くらいだから歩いて帰る。そして、少し休憩してから夕食を食べに出かける。その前に、ウェルカムドリンクを今頃飲みに行く。なんでも飲めるはずだったのに、ミックスジュースだけだという。なんだ、アルコールもないのか。

そして、このホテルにはさすが高級ホテルだけあって、ツアーデスクがある。今日行ってきた二島巡りのツアーなんかもあるが、バーベキューが付いているから倍くらいの料金がかかる。それでも、日本で申し込むよりは1/3くらの料金だ。それはさておき、明日キナバル公園に行くつもりなのでそのツアーを見てみるとRM265(7155円)だった。日本語のツアーだと二千円くらい増しになる。バスで行ったら温泉に行けないのだから、これくらいならツアーに乗っても良いかもと、申し込むことにした。

ミーゴレン

夕食を食べに外に出かける。ちょっと歩いたところにモールのセンターポイントがあり、レストランもいくつかあるが、みんなファーストフードばかり。こんなところまできて、マクドナルドやKFCはありえない。結局、いつものような食堂で夕食を食べる。が、いつものごとくビールはないし、量が少なめ。ということで、もう一軒はしごしたが、さすがに二食は多かった。


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【目次】
出発準備編
出発
ラブアン島
ブルネイ
ブルネイ
コタキナバル
キナバル公園
コタキナバル
クアラルンプール