'09夏 マレーシアとブルネイへの旅 その04 - ブルネイ

8月11日(火)
Labuan Island11:00 12:00Muara12:40 13:10Bandar Seri Begawan
バンダル・スリ・ブガワン
Brunei Hotel

今日も目覚ましは9時にセットしていたが、目覚ましよりも先に起きてしまった。何もしていないから、あまり疲れていないというのもある。金融都市で人が集まるせいか、無線LANがタダだったので、ネットサーフィンばかりしていた。今日は朝食も付いていないので、ホテルをチェックアウトしてから、港まで向かう途中の食堂で朝食とする。今日はミーゴレン・アヤムで、チキン焼きそばである。

ラブアン港

港には10時前に到着し、次の船は予定通り11時とのこと。今日の船旅は一時間くらいだが、昨日と運賃はほとんど同じだった。国際線のためか、ブルネイの物価が高いのか。ラブアン島では観光もほとんどしなかったが、お土産も全く買っていない。港のお土産屋を見てみるが、めぼしい物も無い。ラブアン島の置物といったら、煙突の置物かTシャツくらい。二階のTシャツが若干安くて、こちらでTシャツを買う。

30分前になってやっとゲートが開き、出国手続きをして船へ。国内線とはイミグレーションがあるかないかの違いだけで、全く一緒の桟橋を使っている。どうせブルネイ側でちゃんとやるから適当でも良いということなのだろうか。船は昨日より幾分小振りであるが、50人くらいは乗っているのでは無かろうか。

一時間はあっという間でブルネイに到着。マレーシアに比べると幾分きれいかなと思うが、大きな違いはない。ただ、マレーシアと同じマレー語を使いながら、ブルネイではアルファベットではなくアラビア文字が最初に表示されていた。入国の際には、豚インフルエンザの用紙の記入に、カメラで体温を一人一人チェックしていた。税関では形だけだが鞄を開けて荷物をチェックする徹底ぶり。人があまりいないというのも、これらができる理由かもしれない。

建物を出ると、少し進んだ通路の先にバスが停まっていて、これが市内まで向かうエクスプレスバスである。といっても、路線バスと何ら変わらない。B$2(132円)で市内まで約30分。急に高層ビルが建ち並ぶすごい空間にたどり着いた。バスはどこに到着するかわからなかったが、たぶん今日泊まるホテルの隣だろうと思っていた。すると、ブルネイホテルの目の前を通過。予想通り、ホテルの隣のバスターミナルだった。すぐにチェックインできないかもしれないので、近くの食堂で昼食を食べてから、ホテルに向かうことにする。

食堂は至る所にあるが、マレーシアと同じ額面くらいなので、実質物価はマレーシアの2.5倍、日本の2割引くらいでしかない。かなり物価が高い。まだ14時前だったが無事チェックインできた。あまり見所無い町で一日半あるのは、前回ラオスのビエンチャンと同じだ。今日は町中のオールドモスクとカンポン・アイールの水上集落に行くことにする。

オールドモスク

ホテルからものの5分くらいで、オールドモスクに到着する。オールドモスクはブルネイを象徴する豪華なモスクで、正式名称は前の国王の名前をつけたスルタン・オマール・アリ・サイフディン・モスクと呼ばれる。今日は短パンで来たので、中に入るのは明日にして、ラグーン側から見て回る。それにしても見応えあるすばらしいモスクで、これだけのためにブルネイに来るようなものである。

モニュメント

巨大なショッピングモールであるヤヤサンSHHBコンプレックスを脇に見ながらブルネイ川に面した建物まで来ると、ボートタクシーのおっちゃんらが乗ってけと、観光客相手にあっちでもこっちでも客引きしている。彼らはカンポン・アイールの水上集落とダウンタウンを結ぶ唯一の交通機関なので、地元の人たちには無くてはならない足であるが、観光客ならお金を多く払ってくれるし、一時間貸し切って観光なんかもしてくれる。

もちろん、一時間貸し切りなんてしなくて良いから、対岸までいくらか聞いてみると、B$2とか言う。たぶん、B$0.5が通常価格だろうが、その料金は高すぎる。でも、その料金は往復だったようで、片道B$1(66円)ならまぁいいか。船は一瞬で対岸に到着した。距離にしたら100mくらいだし、5人くらいしか乗れない小さな小型船なのに、モーターボートのエンジンを取り付けているから、すさまじく速い。しかも、集落の間に流れている運河のごとくの川さえも勢いよく走っていく。よく柱にぶつからないものだと感心する。

水上集落

川の上に家がある以外は普通の集落なので、いたって普通の町並み。違いは道路が木道になっていて、道を外れれば川に落ちるくらい。電気も水も普通に使えるので、逆に水の上にあることで、天然クーラーにより幾分涼しい感じがする。なんでこんな夕方からなのか、子供たちが向かう先は学校だった。なぜか道行く子供たちがにこやかで、愛嬌を振りまいている。毎日のように外国人が訪れるから慣れっこになっているのだろう。

水上集落

行き止まりの道が多くて、行ったり来たりをしながら、ぶらぶら散歩していた。タクシー乗り場はあちらこちらにあって、座って待っていると流しのタクシーが来て、乗せてくれるシステムだ。料金表が出ているところがあり、やっぱりB$0.5だ。観光客価格になっているが、たかだか30円の差でしかない。

タクシー乗り場で待っていたら、程なくしてボートが来た。料金を聞くとやっぱりB$1だそうだ。観光客価格でそうなっているのだろう。一時間ほどで一通り散歩して、今日はこれにて活動終了。毎日やることがなさ過ぎる。さっき横を通ったコンプレックスに行ってみるが、これまたすごい商業施設だ。東南アジアの片田舎とは思えない。周囲の建物にしても雰囲気にしても普通に先進国並みの町並みなので、このコンプレックスも普通なのだろう。

一度ホテルに戻って少し休憩してから、夕食に出かける。夕食がてら、オールドモスクのライトアップも見に行く予定である。ホテルの周りには選びきれないほどたくさんレストランがあるので、適当なところに入ってみると、どうやらよくありがちな食堂ではなく、日本でもありそうな若者向けのレストランだったらしい。奇抜な赤で統一された内装は、日本人からしてみたらありがちだが、ブルネイの人にとっては奇抜に違いない。

夕食

マレーシアでは、店を探せばビールが飲めたが、ここブルネイでは店を探しても酒が飲めない。どうやら、厳格なイスラムの国であり、そんなに多くの観光客が期待できない状況では、そのためだけにビールを輸入する気がおきないのだろう。せっかく免税の島に行ったのだから、ビールを買い込んでくれば良かった。飛行機に乗ったら没収だからと思っていたが、ブルネイの間に飲んでしまえば良かった。結局、最初から最後までブルネイではフルーツジュースだった。食べ物はもちろん、ナシゴレンかミーゴレンばかり。

レストランに入る前から雨がぱらぱら降ってきた気がしたのだが、入ったとたんに南国特有のスコールとなった。まさにバケツをひっくり返したような雨で、すごい大雨になっている。食べてる間に30分もすればやむだろうと思って夕食を食べる。店員の人は片言日本語を話す人で、こんなところで、すいませ〜んという言葉を聞くとは・・・。

食事が終わってもまだ雨は降っていたが、かなり小降りになっていた。これなら外に出ても大丈夫。建物の脇には雨よけがあるので、雨に濡れるのは道路を渡るときだけだ。コンプレックスに逃げ込んで、すこしぶらぶらしているうちに、地下に行ってみると、なんとこんなところにスーパーがあるではないか。さっき一階の売店で水を買ってしまったよ。スーパーでもビールを売っていないところを見ると、やはりブルネイでは基本的にお酒を売っていないのだろう。とことん探せばどこかでは売っているのかもしれないが、そこまでやる気はない。

オールドモスクライトアップ

雨がかなり小降りになったのでモスクに向かうと、予想していたライトアップがされていない。怪しく緑色に一部輝いているが、ちょっとイメージと違う。雨が降ったからか、礼拝の時間でないからか、これではちょっと寂しい。明日出直すとして、ホテルに戻った。


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【目次】
出発準備編
出発
ラブアン島
ブルネイ
ブルネイ
コタキナバル
キナバル公園
コタキナバル
クアラルンプール