'09夏 マレーシアとブルネイへの旅 その1 - 出発準備編

今回の夏休みの計画も直前まで決まらなかった。アジアで行っていない国候補で、モンゴルにでも最初は行ってみようかと考えた。JTBもHISも現地に丸投げだから料金に差があるのが理解できないが、それなら治安問題もないから安いHISに決まっている。HISはオンライン申し込みをごくごく一部のツアーでしかやっていなくて、モンゴルは電話予約のみ。本気で他社のツアーを売ったりしてるし、そろそろ危ない気がする。電話してみたら、なんとびっくり満席とのこと。モンゴル航空の直行便が取れないようだ。大韓航空の経由便でも良いが、それだとなぜか延泊プランがない。毎日飛んでいるのに、よくわからないツアー設定だ。

改めて考えてみると、モンゴルに行っても本当に遊牧民の生活を体験するくらいしかなく、昼は乗馬、夜は星空観測だけでは、何もモンゴルに行かなくたってできる話。しかもモンゴルはビザが必要とのこと。平日昼間に二回もモンゴル大使館まで行かないといけない。それですっかり行く気がなくなった。以前にもインドツアーを申し込んだら一人だけだったので、奄美大島に代えたことがあったっけ。

他のアジアの国で行って楽しそうな国はどこだろうか。次の候補はブルネイだが、これがまた何もなさそう。オイルマネーで潤う国で、税金がない国といったことくらいしか有名なところがなくて、小さな国だけに世界遺産もない。またしても萎えかけたのだが、すぐ隣のマレーシアがいろいろ見所豊富だ。マレーシアには何度も行っているが、インドシナ半島ばかりでボルネオ島側は初めてで、新しい国ともいえなくない。

ボルネオ島観光の拠点となるコタキナバルは、リゾート地としても有名で、日本からも直行便が飛ぶ町。実は、マイルでわざわざシンガポールとかクアラルプールに行かないで、直で行った方が速いし、あまり料金もかからずに行けた。マイルでJALに乗ることばかり考えていたからだが、もっとちゃんと調べれば良かった。ブルネイを挟んで、ミリという町からは世界一の洞窟探検ができるという。最初は5日もいけば十分かと思ったが、いろいろ巡ると一週間でも時間が足りない。最終的にコタキナバルに集中し、ブルネイをおまけとすることで行程を考え始めた。

マレーシアといえば激安航空会社のAirASIAが有名である。極限まで費用を削り、クアラルプールからコタキナバルまで2時間も飛行機に乗るのに、なんとおどろきの5千円だ。まさにバス並みの価格である。この激安を実現できるのも、機内食などのサービスは言うに及ばず、予約はネットのみ、荷物預かりも有料、保険も有料、飛行機をA320に限定してメンテナンス費用を安くし、空港に停まっている時間を短くして回転率を上げる、空港ターミナルさえ自ら建設して費用を削るという徹底ぶり。なので、乗り換えの手間などが大変であるが、それを我慢すれば恐るべき格安料金が実現する。

ただ、いかんせん安いなりで、クアラルンプールからブルネイに飛んでいるが、どちら向きで乗ってもうまくいかない。片道だけでもブルネイ航空にすると2万5千円にもなるので、さすがに便利さだけでは選択できない。結局、コタキナバルを拠点にブルネイまで行って帰るプランができあがった。コタキナバルには一時間早く着けるので、シンガポール経由にしたが、飛行機代5千円に対して、空港使用料が2千円。あまりにもばからしい料金設定であるが、真夜中に一時間早く着けるメリットは大きい。ちなみに、クアラルンプールなら独自ターミナルなので、空港使用料がいらない。

歩き方に載っていた、ボルネオ島のことはおまかせくださいという旅行社のホームページを見て、シュノーケルツアーに申し込もうと思ったが、なぜか英語ガイドで、一人だと倍の料金、日本からのツアーでないと1000円増し、一週間前だと3000円増しという、なんだか金儲け全快の旅行社だった。どうも日本で代理店をやっているだけで、現地の旅行会社に丸投げのようだ。カンクンでわざわざHISを通すだけで数千円ピンハネされる仕組みと同じようなもの。それなら、現地に行ってから選びたい。結局、事前にツアーの申し込みはやめた。

さて、次はホテルである。前回も利用したオクトパストラベルにしたのだが、あまりにも対応がひどい。まず、メールアドレスが使えなくなっていたので、変更しようとするといちいちメール連絡が必要で、週末は処理をしてくれなかった。やっと変更してホテルを取っていったら、一カ所のホテルが一週間前からキャンセル料がかかるということで、その確認に他のホテルの処理が止まっており、最終的には到着日のホテルが満席のため取れませんでしたと、2日前になってからのうのうと連絡してきた。代わりのホテルも紹介できないという。2日以内に確認連絡しますという話はどこへやら。どうせほったらかしていたために、直前すぎて取れなくなったのだろう。

急にそんなこと言われても、最初の日で夜中到着だから、さすがにホテルは確保しておきたい。ネットでリアルタイムにホテルが確保できるところを探していたら、なんとさっき駄目でしたと言われたホテルが取れるじゃないか。しかもリアルタイム予約だから間違いない。即同じホテルを取って、なんとかなった。オクトパストラベル、もう二度と使うまい。直前までどたばたして、もはや海外に行くという感じが全くないまま、出発日を迎えた。


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【目次】
出発準備編
出発
ラブアン島
ブルネイ
ブルネイ
コタキナバル
キナバル公園
コタキナバル
クアラルンプール