'09夏 マレーシアとブルネイへの旅 その02 - 出発

8月9日(日)
東京(成田)11:05 JL719 17:15Singapore(Changi)20:50 AK6274 23:05KotaKinabalu
Beverly Hotel

盆の海外旅行ピークの時間であるが、今年は秋のシルバーウィークに分散しているので、そんなに混まないのはわかっている。一時間半前の到着でもぜんぜん問題ないだろうなと思ったが、品川に止まるN'EXに乗るには二時間前に成田空港に着く列車しかない。東京から乗っても良いのだが、やっぱり品川に停まる列車にした。二日前には指定席の確保は余裕のよっちゃんだったのに、アナウンスでは満席だという。

空港に着くと、チェックインして、荷物チェックして、出国手続きをして、ラウンジに向かう一連の動作がほとんど待ち時間なく、いつものごとく10分もかからない。カレーが食べられるラウンジはいつものごとく満員だそうで、たぶん家族連れとかで大騒ぎになっているはず。それならアネックスとやらに行ってみる。しかし、海外のラウンジと同じような感じであまり品揃えがなかった。ラウンジでのんびり静かに過ごしたいなら、こちらの方がおすすめ。ただ、なんとなくラウンジを使いたいからJALにしてしまうことが多いが、そろそろ飽きてきたので、もうJALでなくてもいいかなと思い出した。それもこれも、やはりどんどんレベルダウンしているから。

最近はいつも何かしらちょっとしたものを忘れ物をしてしまうことが多いのだが、今回は腕時計を忘れてしまった。最近、腕時計を使っていないので、意外と忘れる。携帯電話か目覚まし時計でも良いっちゃ良いが、やはり旅行中には腕時計があった方がいい。マレーシアに入ってからバッタもんでも買おうかなと思ったが、そういえば空港でも売っていたはず。やはり、安い物がいろいろあって、1500円で売っていた。しかもJALショップだったので、JALカードで一割引。海外で買うよりも安いかもしれない。

マイルの交換状態を考えたら、ガラガラっぷりが予想されたが、予想に反してほぼ満席だった。そういえば、いつまでたってもお飲み物サービスがない。この前のタイでは機内サービスはしょぼくなっていたものの、基本的にサービスの回数は変わっていなかった。それがついに最初のウェルカムドリンクが無くなったのだ。これはかなりJALも崖っぷちに追い込まれていることを示す。ちなみに、現在経営再建中で公的資金が入っているので、国営航空会社と言っても過言でない状態だ。

機内食

そしていつものグローバル会員へのご挨拶をかねて、食事はチキンかシーフードかと訪ねてきた。優先的に食事は選ばせてくれるようだ。一人一人の食事メニューが無くなって久しいが、ついに今回は写真入りのメニューを見せることさえ無くなった。原価低減が行くところまで行ってしまった。食事もデザートは小さな袋入りの菓子ケーキ。ついにここまで来ましたかって感じだ。機内食が有料になるのももうすぐだろう。

そして、到着時の軽食もいつのまにやらアイス一個になってしまったが、ハーゲンダッツではなくなっていた。これこそもうやめてもいいと思う。予定よりも20分早く到着した。乗り継ぎ時間は約4時間ある。乗り継ぎカウンターでAirAsiaを探してみるが見つからない。JALが着いたところと同じターミナル1のはずだが・・・。そこで気がついた。コネクションフライトは無いと書かれていた意味が。乗り継ぎカウンターの人件費が無駄だから、一回入国してチェックインしないといけないのだ。Webチェックインという技もあるが、時間はたっぷりあるから、一度入国してしまおう。

時間がある人には二時間の市内観光があったはずだが、16時で終わっている。残念。シンガポールには入国するつもりが無かったので、3千円だけ両替をする。すると、なにやら見慣れないお札が。そういえば、シンガポールに来たのはヨーロッパに行くときのトランジット以来だから、かれこれ13年前である。お札もすっかり変わっていた。

スカイトレイン

世界有数の便利な空港として名高いシンガポールのチャンギ国際空港。昔来たときはターミナル2ができた頃だったような気がする。今ではターミナル3までできており、地下鉄のMRTで市内まででられる。町中まで行ってみようかとも思ったが、空港をぶらぶらしている間に18時になってしまった。特に見所無い町だし、何度も来たことあるしで、結局空港で夕食を食べるだけだった。今回、ボールペンも忘れてしまったので、コンビニを見つけるとボールペンを購入し、ついでになぜかマーライオンの置物を購入する。

出発の一時間半前にチェックインカウンターに戻ってきてびっくりした。20時50分の出発が、なんとdelayで23時15分だと。その時刻は到着予定時刻ではないか。約二時間遅れるということは、コタキナバルに着くのは1時半になる。ホテルに入るのは2時を過ぎそうだ。これが格安航空会社のリスクか。沖縄でも、一機で行ったり来たりを繰り返しているので、遅れが遅れを呼び、最後にしわ寄せが来ることが多い。それと同じことがここでも起こっているといったところか。まさに夜遅い最終便の宿命でもある。

タイガービールでも飲もうかとバーを探してみるが、なぜか全く見あたらない。スターバックスがあるだけで、食事の店もない。実はチャンギ空港は意外と空港の中は便利でない。さっき夕食を食べたところもビールは置いていなかったし、空港では酒が飲めない仕組みなのかもしれない。仕方がないので、免税店でタイガービール3本入りがあったので購入し、飛行機で飲むことにする。

やはり初日のホテルは予約しておいて良かったといったところだが、翌日は8時の船に乗ろうと考えていたので、6時に起きるとすると、これではほとんど眠れない。10時の船もあるようだが、ホームページの時刻表には載っていたり載っていなかったりしたので、もしかしたら毎日は運行していないのかもしれない。どうしたものかなぁと思っていると、またしてもdelayの表示が。

新しい出発時間はAM1時。もはや、飛ぶのかどうかさえ怪しくなってきた。たぶん、コタキナバルからの出発便が遅れているので、二時間単位で遅れていくのだろう。どこかで同じようなことがあった気がする。正月のカナダだ。さんざん待ったあげくに飛んだ飛行機は元の空港に戻り、翌日に振り替えとなった。そのときは寒さもあって機体故障が続出していたのであるが、ここ東南アジアで気候のせいにはできない。やはり、安かろう悪かろうだ。

サービスは二の次で、連れて行ってやるんだから、ある程度は我慢しろということなのだろう。といっても、遅れるにも限度がある。雰囲気は遅れるのが当たり前のイベリア航空に似ているかもしれない。逆に、どれだけ遅れてもなんとしてでも飛行機を飛ばすんだという執念があるのがまた恐ろしい。まだ二時間もあるならビール二本くらい飲めるだろとパックを開けてしまう。荷物チェックが飛行機に乗る直前にあるタイプなので、免税店で買った物はパックを開けると持ち込めなくなる。しかし、なんとか三本とも飲みきることができた。

最終的には0時30分の表示になり、23時半を過ぎると荷物チェックをして待合室に入れた。無事出発できるようだ。そして、12時15分に乗客が降りてきた。すると、ものの5分で搭乗開始となり、12時25分には出発準備が万端となった。そして、客が降りてきてからたった20分でゲートを離れた。ここまでくるとまさに神業。空港に停まっている時間はとてつもなく短かったが、出発時間は定刻から3時間45分遅れだった。

乗客はまばらで50人程度といったところか。安定飛行に入るとすぐに頼んでいた人にだけ機内食が配られる。そして、飲み物も持ってくるが、もちろん全て有料。うかつに頼むとお金を請求される。さながら電車の車内販売といったところか。そして食事が落ち着いたところで、もうゴミ集めをしている。やることなすことてきぱきしすぎ。

コタキナバル空港

二時間のフライトもほとんど寝て過ごし、2時50分やっとのことでコタキナバルに到着した。荷物は預けていないから、X線の荷物チェックを形だけ通し、税関申告書も取られないままトップで外に出た。こんな時間にタクシーなんかいるのかなと思ったら、一応列をなしているが白タクっぽい。空港の中でタクシーチケットを買い求めると、RM45(1,215円)。歩き方にはRM20って書いてあるのに、夜間特別料金とはいえ、この料金高すぎる。しかし、背に腹は代えられない。両替は全くできない状態で、日本で一万円分両替しておいて良かった。

ホテルにはものの10分で到着した。今日は素泊まりレベルで考えていたので、5千円もしない安ホテルのはずが、かなりの高級ホテルだった。やはりマレーシアの物価は安い。こんな3時過ぎでもチェックインをしてくれた。もう明日の朝一の船は無理そうだから、連泊できるかきいてみたら、たぶん満室だから今は無理、一度チェックアウトして確認してくれということだった。それだとどこかに遊びに行くわけにいかないから、ちょっとめんどくさい。やっぱり予定通り、船に乗っていくことにする。


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【目次】
出発準備編
出発
ラブアン島
ブルネイ
ブルネイ
コタキナバル
キナバル公園
コタキナバル
クアラルンプール