'09GW カンボジアとラオスへの旅 その1 - 出発準備編

年々予定を考えるのが遅くなって来るのだけれど、今年は円高になってサーチャージも減っているので海外には出やすくなっている。今年のGWは曜日配列が悪いとか言っていたエコノミストと称する人がいたが、どう考えたって曜日配列が良いに決まっている。予想どおり、正月より不況風が吹きまくっているのに、昨年よりも旅行予定者数は増えているとのこと。正月の旅行者が不況のせいで少なくなったと言っていたアナリストは、猛省して欲しいものだ。

基本的な行き先はもはや行っていない国なのだが、毎度最初に考えるニュージーランドは相変わらず満席が続く。JALとして席が少ないだけなんじゃないだろうか。次に考えるのは南アフリカだが、びっくりの70万円。さすがにそれは無理っす。結局昨年インドのようにアジア系になってしまうのだが、その中で行っていない国と言えばカンボジア。みんなが行ってみたい世界遺産の上位に挙げられるところだが、いまだに行っていない。なら、ついでにラオスも行ってみるか。タイのバンコクから夜行列車で国境の町まで行って、橋を渡ればラオスの首都ビエンチャンだ。ちなみに、この3月から国境を渡ってラオスまで鉄道がつながった。

まずは、バンコクを拠点にアンコールワットのあるシュムリアップとラオスのビエンチャンの単純往復を考える。JALにはカンボジアに行く提携航空会社さえないのに、なぜかオンラインでシュムリアップまでは予約が可能である。ならばとシュムリアップまで往復で、帰路にバンコクでストップオーバー(24時間以内の乗り換えではなくその都市に滞在すること)にしようとすると取れない。シュムリアップに一泊なら良いが、二泊するとバンコクへの飛行機がすべて満席だ。シュムリアップからバンコクが取れないのだ。それなら、着地シュムリアップ、発地バンコクのオーバジョー(着地と発地が違うこと)ならどうなのか。当然残席はあるが、はや割りで取れないらしい。適当なフライトを押さえて、実際には乗らないで捨てても安いくらいになるが、最初の便を乗らないと、その後の便はキャンセルされてしまうので、注意が必要だ。

とりあえず、シュムリアップに一日だけ滞在するフライトを予約して様子を見る。バンコクから帰国の便も5日夜のフライトなので、一日短くなる計算だ。翌日、なにげにラオス方面のフライトを探していたら、ラオス航空の日本語のホームページがあるではないか。ありえない状況にびっくりするが、日本のジャンピングツアーという旅行会社がラオスの宣伝をしているのだ。しかも、ディスカバリーエアパスというのがあって、飛行機に3区間以上乗るなら一区間一万円くらいで乗れるとのこと。残数が無いのはシュムリアップからバンコクなので、シュムリアップから別の目的地に飛べば良い。直接ラオスのビエンチャンに行くこともできるが、一日ぐらい首都のプノンペンにも寄りたい。そうするとビエンチャンから夜行で帰ることになるが、席が無かったら帰れなくなって困るので、ここも飛行機でつなぐことにした。

これでバンコク発の4区間ルートができあがり、さらにバンコク6日朝のフライトが出て来たので、シュムリアップ往復をキャンセルし、バンコク単純往復に切り替えた。はや割りだとすぐに買わないといけないイメージがあるが、72時間三日以内に購入すれば良いので、逆に言うと三日間とりあえず予約をキープしておくことができるのだ。ジャンピングツアーにチケットをお願いすると、そのチケットでは乗れないフライトが入ってしまうと言う。逆に、プノンペンに先に入れば、全区間発券できるそうだ。それなら全然問題ない。プノンペンを入れたことが逆にうまくいくことになった。これで、プノンペン、シュムリアップ、ビエンチャン、バンコクと巡る日程が完成した。

週末に新橋にあるジャンピングツアーに切符を買いに行ってみると、雑居ビルの3Fにあって、昔バックパッカーではまって旅行会社まで作ってしまったのだろうなぁという方がいて、いろいろラオスについて説明してくれた。今回はカンボジアがメインだが、ラオスも案外悪くないかもしれない。アジアを旅する人は、ラオスとミャンマーは最後になるんですねぇと言っていた。まさにその通り。

さて、後はホテルだ。いつも定番の旅webはほとんどホテルが無く、世界中で定番のオクトパストラベルで予約をする。プノンペンは高級ホテルばかりだが、一泊だけなのでそれも良いだろう。シュムリアップは安い宿も多く、中心街に近いところを3泊おさえた。ラオスはオクトパストラベルをもってしても高級ホテルしかなくて、まぁ午前中に到着するので現地調達で問題ないだろう。最後のバンコクも、予約はしない。朝早く着くので、予約なしの方がすぐにホテルに入れる。

二週間前ギリギリでチケットをそろえたので、あっという間に出発が近づいた。直前になって、メキシコ発の豚インフルエンザが世界中に拡がり始めた。方角が全く違うが、状況次第ではキャンセルすることも考えなければならない。安全策ばかり考えても仕方が無いが、平和ボケして悠長にメキシコに旅行に出かける人達はかなり考えもの。WHOの警戒レベルが4になったが、メキシコ以外では死者が出ていない。感染者もメキシコ旅行をした人に限られている。メキシコで何かが起こっていることは間違いないが、メキシコに行かなければ問題無さそうな感じである。前日に予定どおり出発の判断をして、パッキングを始めた。


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【目次】
出発準備編
出発
プノンペン
シュムリアップ
シュムリアップ
ビエンチャン
ビエンチャン
バンコク
帰国