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5月3日(木)
NewYorkPenn.7:10 MapleLeaf 16:15(17:15)NiagaraFallsCanada
ナイアガラの滝

今日は朝が早いのでホテルは6時過ぎには出発する。それでも外はすっかり明るくなっており、足早に歩く人々がすでに見かけられた。ペンシルベニア駅で朝食を取り、いつもの出発便ホームが掲示される場所へ。これからナイアガラの滝へ向かうのであるが、ナイアガラの滝は交通の不便な場所にある。そのため、アムトラックでナイアガラの滝を経由してトロントまで直通する「メープルリーフ号」がよく利用されている。一日がかりの列車であるのに、日本人もちらほら見受けられた。

メイプルリーフカフェとビジネスシートが一両に入った車両と、コーチシート五両。八割方の乗車率で、意外と乗客は多い。ほとんどの人がナイアガラの滝を目指しているが、トロントまで行く人も多かった。ニューヨークを出た列車は、ハドソン川を左手に見ながら北上する。ライン川沿いの列車に乗っているような感覚で、ヨーロッパ的な風景が続いている。3時間ほどして到着した駅はアルバーニー。モントリオール方面に向かうコーチ一両を切り離し、その入れ替え作業に20分ばかり停車する。相変わらず適当な運転ダイヤであるが、愛煙家にとっては貴重な喫煙タイムとなっていたようである。

アルバーニーアルバーニー駅からハドソン川を渡って、内陸的な風景が広がる。だが、何もない風景というでもなく、道路があったり、高層ビルが建ち並ぶ町があったりする。お昼になったらカフェにも行ってみるが、たいした食事は無く、いつものレンジでチンのホットドッグになる。風景にも飽きて寝るしかないまま、やっとのことでナイアガラの滝に一番近い都市バッファローに到着。飛行機で来れば1時間の距離を、すでに8時間もかかっている。飛行機で来た場合は、ここからナイアガラの滝までバスで1時間弱である。30分ほどして、やっとナイアガラの滝駅に到着した。

駅はアメリカのニューヨーク州側とカナダのオンタリオ州側にあり、パスポート無しでいけるのはニューヨーク側まで。ナイアガラの滝から流れるナイアガラ川に架かる橋を渡れば、カナダ側のナイアガラの滝駅である。駅到着後、カナダの入国審査官が乗り込んできて、パスポートを一人一人チェックしてゆく。そしてアメリカ、カナダ人以外は入国スタンプを押すため、もう一度別の人がスタンプを押しながらチェックを行う。普通の入国審査と代わり映え無いが、時間はたっぷりあるので、いろいろと質問される。

基本的な目的、滞在日数、どこへ行くのかは当然として、その人個人個人の状況に応じて質問事項が増えている。自分の時も、カナダに家族や友達がいるか、日本で仕事を持っているかなど、一人で歩き回っているものだから、バックパッカーと思われたようだ。ある会議に参加すると言っていたスペイン人に対しては、こんな簡単な英語の質問がわからないのに、会議に参加するのかといった感じで質問がされていた。

こんな感じで長々と入国審査が行われ、駅に到着してから1時間以上かかってやっと降りることができた。実質、10時間の長旅となった。駅で明後日の列車の切符を取り、ホテルまで徒歩で。駅は町はずれにあり、町中までかなり距離があるのだが、あさっては早朝の列車に乗らなければならないため、駅からホテルまでの徒歩の時間を計りたいというのもある。ホテルは日本で予約しておいたもので、駅から30分もかからない距離だった。

カナダ滝部屋に入ってみてびっくり。シーズンオフの放出部屋なのだろうけど、しっかりしたホテルの部屋で7,000円は安い。受付もサービス精神旺盛だし、アメリカ、特にニューヨークとはすごく違う。サービスも含めてなんでも対価を考えるアメリカと、サービスを行うことで新たな需要を喚起するカナダ(日本も同じ)と、川を渡っただけなのに、こんなにも違うものかと思った。

18時といっても、まだ夜には早すぎるので、ナイアガラの滝見物に行くことにする。数分歩けば中心街で、遊園地ばりにアトラクションが軒を連ね、カジノもある。カナダのラスベガスといったところか。ここではアメリカドルが普通に利用できるが、両替屋でカナダドルに交換する。キャッシュの場合、日本円からカナダドルに替えるより、一度アメリカドルに替えておいた方がレートは良かった。

ライトアップナイアガラの滝が近づいてくると、あたりは涼しくなり、まさに天然クーラー。そして、ナイアガラの滝が目前に広がった。横に長いアメリカ滝、弧を描くカナダ滝。2kmくらいある道もなんのその、滝を横目に見ながら、カナダ滝まで歩いてゆく。まさに大迫力で、ものすごい勢いで水が流れている。時計を見ると、もう20時近くになっている。サマータイムのおかげで、まだまだ明るい。店じまいぎりぎりのファーストフード店で夕食とし、ライトアップショーにあわせてスカイロンタワーへむかう。カナダ滝とアメリカ滝のほぼ中間に建つ展望塔で、深夜まで展望台に登ることができる。

滝のライトアップショーは年中行われており、時期によって始まる時間が異なっている。今日は21時からということで、待っていると、10分おきくらいに様々な色で滝がライトアップされていった。最後まで見ると3時間くらいやっているようなので、ホテルの滝側の部屋を取って眺めているのが良いだろう。そんな長時間いるわけにもいかないので、1時間ほどで切り上げてホテルへ戻った。

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