那覇ではホテルまで車を持ってきてくれるようだが、石垣島では迎えに来る。営業所が8時からなので、お迎えは8時半とのこと。東横インは朝食が付いているので、7時の開始に合わせてロビーに降りていくと、すでに待ち構えている人たちがいた。沖縄にはどこにでもいる主(何年も通い続けている常連)のようだ。自分たちは並んでいないが、並ばないとだめですよ、と勝手なルールで忠告してくれる。こんなビジネスホテルにまで、主が生息しているとは。
今日の夜も東横インは確定だが、一旦チェックアウトして、大きな荷物は預けておく。今日の天気は曇り空。台風は中国大陸に行ってしまったが、超大型台風のため、いまだに風が強い。8時半に予定通り迎えが来た。オリックスレンタカーの営業所は、昔なら空港近くにあったのだが、今では無意味に町中から離れているだけになってしまった。営業所まで車で10分ほど。

営業所を出ると、最初に昔の空港跡地を見てみる。病院が新しくたっていたが、それくらい。だだっ広い空き地が、滑走路があった名残を見せているが、それだけだった。いつもの定番パターンで、時計と逆回りで車を走らせる。もう、何度同じルートで走ったことだろうか。玉取崎展望台では雨がパラパラ降る状況で、景色はいまいち。やはり快晴の下でないと展望台は意味が無い。

さらに車を走らせて、石垣島の最北端、平久保崎へ。灯台があるだけなので、ここも天気が良くないといまいち来た甲斐が無い。当然のように、目の前にあるはずの多良間島は見えない。このあまりよくない天候でも、観光客はそこそこ来ている。まだ朝早い方だと思うが、4台停められる駐車場は一杯になった。

石垣島の西側を戻って、川平湾へ。川平湾の駐車場はなんと有料になっていて、グラスボートのチケット売り場が整然と並んでいる感じがした。昔は、交互に同じ会社がいくつも店を出していて、壮絶な客の取り合いをしていた感があったが、そんな無意味なことは辞めたらしい。昔ながらの青いサンゴ礁も健在のようだが、台風の影響のため、今日は一日休業となっていた。
展望台から川平湾を眺めてみるが、雨は降らなくなったものの、相変わらずの曇り空で、やはり景色はいまいち。砂浜に降りて、チケットを買った船を探す。案内がいまいちなので、買ったチケットの船を自分で探さないといけない。客が集まっているとわかりやすいが、今日は台風のあとで客が少なく、本当にここで良いのだろうかと思ってしまう。

一番遠くで船を見つけたが、本当に直前まで出発するかどうかわからなかった。台風の後で海が濁っているということだったが、元々きれいな海のため、そこそこ珊瑚が見える。カメが見える場所に行きます、と言って一応いたのだが、深めの場所だから珊瑚はいまいち。今後事あるごとにカメ探しで、そこまでわざわざ見なくても、と思ってしまう。

昔はお食事処なんてなかったと思うが、普通に昼食が食べられる。すっかり観光地化してしまったと思う。昼食に食べたのは八重山そばと炊き込みご飯のジューシー。まぁ、どこで食べても間違いがない。逆に言うと、ラーメンと違って違いが出せない味とも言える。沖縄そばには欠かせない辛み調味料コーレーグースは絶妙なマッチングだが、買って帰ってラーメンやそばにいれても全く合わない。沖縄そばは不思議な料理ともいえる。
ちなみに、沖縄そばと宮古そばと八重山そば。みんな一緒で場所の違いだと思っていたらそうではなかった。お土産屋で並んでいたそれぞれの違いを挙げると、沖縄そばはトンコツ太麺、宮古そばはこってりカツオ細麺、八重山そばはあっさりカツオ細丸麺だそうだ。カツオといってもベースはもちろんトンコツ。違いを発表しているブログは多いが、その違いを明確に挙げている人は少ない。すなわち、実は皆違いが分かっていないということだ。

石垣島の基本観光ポイントはこの3つで、一通り巡ったからあとは自由なドライブになる。川平湾から市街地に戻る道の途中にある農園に寄ろうかと思ったが、さっきお昼を食べたばかりなので、先に展望台に行ってみる。バンナ公園にある展望台は、本来は離島がよく見えるのだが、相変わらずの天気なので、景色はさっぱりだった。

一旦市街地に戻ってから折り返し、次は鍾乳洞へ向かう。前回は間違えてしまったが、実は「石垣島鍾乳洞」と「八重山鍾乳洞」が併設している。市街地から向かうと、最初に石垣島鍾乳洞が出てくるのでわかりやすいが、北から市街地に向かうと八重山鍾乳洞が先に現れるので要注意。どちらがお勧めかと言えば、普通に石垣島鍾乳洞。八重山鍾乳洞の方は、鍾乳洞自体は小規模で、とってつけたような動植物園併設しているのが特徴。

鍾乳洞は見事なもので、やはり八重山鍾乳洞とは随分違う。ちゃんと観光客向けに作ってあるのが石垣島鍾乳洞で、おじいが自分の敷地内で勝手にやっているのが八重山鍾乳洞といった感じ。経路の途中で写真撮影(当然写真を売りつける)なんかもあって、そんなにたくさん観光客が来るのか、とも思った。今は歩いている人がいるにはいるが、ほとんど貸し切り状態で、台風の影響で観光客がまだ来ていないのかもしれない。最後にお約束のお土産屋があるのも観光客向け。石垣島で鍾乳洞に行くなら、是非とも間違えないで行って欲しい。

最後に、石垣島に初めてきたときだから、かれこれ20年前からある山の中のバラビドー観光農園へ。今ではあまりガイドブックに取り上げられていないが、今どきの金持ち観光客目当てでないので、昔ながらの小汚い小屋で、フルーツ盛り合わせが激安。これにフルーツジュースも付いて二人前が1,680円とは。さっきの宮良農園のフラッペと料金は変わらない。
マンゴー、パイナップル、スターフルーツ、パパイヤ、グァバ、もう何があるかわからないくらい盛りだくさん。毎度パイナップルの甘さに驚かされるのだが、マンゴーも負けていない。マンゴーは宮崎でも有名なアップルマンゴーではなく、キーツマンゴーと呼ばれる沖縄でも生産が少ない希少品種。8〜9月がシーズンで、アップルマンゴーよりも糖度が高いとのことで、これがまた甘くてうまい。お取り寄せもできるようなので、来年は注文してみたい。
離島ターミナルに戻って、船の運航状況を確認する。午後から西表島など、内海の航路は運行を始めたようだが、波照間島は一日欠航。一泊だけでも最終便で行くことにしていなくて良かった。台風が来た時、離島に行けなくなるのは、それはそれで困るが、離島から出られなくなる方がもっと困る。波照間島の船はこれで三日間完全に止まっているわけで、帰れずに缶詰になっている人がいるに違いない。
離島ターミナルにはお土産屋も多数並んでいるのだが、幻の酒、波照間島の泡波が飲めたり、ミニボトルが(高いという意味の)破格値で売っている。泡波は、波照間島だけで消費されるので、確かに入手困難で手に入れることができないことからこう呼ばれるのだが、実のところそれほどうまい酒ではない。波照間島の宿に泊まれば普通に飲めるので、何度も飲んだ代物だが、わざわざ高い金を払って飲むものかね、と思ってしまう。
これからどこかへ行くところもないので、もう車を返しに行っても良いが、ホテルから市街地までが遠いので、夕食のタイミングを狙って車を返すことにする。東横インの駐車場は誰でも停め放題。チェックインすると、翌日からも二泊ありますね、と別予約なのにばれていたが、当然今の段階としては泊まるかわからないので、一泊だけのチェックインとした。せっかく荷物を外に出したのに、また同じ部屋だった。
しばらく休憩して、18時近くなったら、車を返しに出発する。天気が良くなってきたので、もしかしたら展望台も視界が開けているかも、と思い、再度エメラルドの海を見る展望台に行ってみるが、状況変わらず。車を返して、離島ターミナルまで送ってもらう。

石垣市の公設市場もあるユーグレナモールは、お土産屋が軒を連ねる。完熟パイナップルを売っていると思ったので見てみると、小ぶりの物が一個100円で無造作に置かれている。キーツマンゴーも売っているが、さすがに千円以上はするが、かなり安い。やはり、ふつうのお土産だけでなく、フルーツなども買えるので、ここは必ず訪れたいところだ。

昨日の夕食は普通の居酒屋で特色無く、るるぶに載っているところはいまいちだよね、のあるあるだったので、今日はお土産屋を冷やかしつつ、ぶらぶら歩いて、空きがある店を探して歩く。そんな中見つけた島料理やふぁやふぁという店。これが見事にあたり。地元の方が多く訪れるようで、今日は土曜日ということで満席だったが、なんとか入れた。刺身は今日も魚が上がっていないということで、ありあわせだったが、様々な島料理があって、スク豆腐は初めてだった。スクガラスと呼ばれる小さな魚を豆腐の上に載せたもので、酒の肴にぴったり。
帰り道、お土産を買いつつ、八重山旅では当たり前の泡盛を準備しておく。民宿などに泊まったら酒盛りは当然で、波照間島に持って行くつもり。昔は泡盛といったら、八重泉か請福かくらいだったが、今では様々な種類が出ていて、すっきり飲みやすい「島うらら」と、話題性定番の60度のお酒、「与那国」を買っておいた。
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