'19夏 久々の八重山 その1 - 出発準備編

今年の夏はどこへ行こうか。1月末、ふと見たJALのホームページで、ウルトラ先得の予約が始まっていた。JALのステータスを持っていれば、一般の人よりも数日早く予約ができる。すでに出遅れていて、JALカード会員の予約開始になっていたが、一般人が始まっていないならまだ残席あるだろう、とぽちぽちやっていたら、沖縄路線がまだ取れるではないか。

55日前まではキャンセル料無料ということで、それならなんでも良いからさっさと予約を取った方が良い。しかし、実はキャンセル料は無料だが、手数料がかかります、という記述が後から追加されてびっくり。新幹線のエクスプレス予約のように、ばんばん変更し放題だと思っていたのに、面食らった。

そんなことはつゆ知らず、とりあえず予約を押さえておく。朝一の便はすでに一杯になっていたが、昼の便で飛べば、石垣島までたどり着ける。帰りは、運賃の安い日時を選んで、朝一帰りで予約した。GWも飛び越えて、半年も前に予約してしまうのもなんだが、通常片道5万円くらいかかるのに半額以下だ。

一般人の時期を過ぎても、予約状況は変わり映えなかったので、そもそもが随分出遅れていたようだ。朝一の便に変更すべく、しばらくぽちぽちやっていたら、ANAで朝一の便が確保できた。そうすると、沖縄までを変更するのはやむなしのところだが、石垣島までも一緒に変更しないといけない。那覇〜石垣便は、元が安いのでウルトラ先得でびっくりするほど安くなるわけでないし、早割でも簡単に取れる路線でもあり、変更手数料を取られてがっかりだった。

それでも朝の便にしたことで、その日のうちに離島にも足を延ばせる。三か月前になったら、波照間島の宿を二連泊予約し、石垣島は安宿の定番東横インを確保。石垣島にまで東横インがあるとは驚きだが、石垣島の民宿だったら、実は東横インよりも安く泊まれる。

あとはシュノーケルのツアーを申し込む。今や日帰りで島巡りすることが普通になっており、島民の足と言われた時代は過去の話。安栄観光が島々のツアー会社と連携し、船とセットにして石垣島発着で様々なツアーを提供している。というか、各島々で観光客向けツアーが準備されていることが凄いことだ。かつては、各島で遊びを準備している人のところに当日行って、カヌーなど借りて、勝手に出かけていたものなのに。会社というのもおこがましかった。

便利になったと言えがそれまでだが、全てがシステマチックになり、なんだか昔の良さが無くなった気がする。それがクレーマーを増長し、その対策で何かするたびに契約書を書かされるという面倒くさい状況になってしまった。

とりあえず準備は万端。と思いきや、10年以上前に買った防水ケースに入れられるコンパクトカメラは、なんと電池が充電できなくなっていた。現地で泣く泣く、今どき防水写ルンですを買うことになった。さらに、いつも持って来る一眼レフカメラを忘れてしまった。これではフィルタを使った撮影ができない。なんとも気合が入っていない。

それもそのはず、なんと一週間前に3つも台風が発生した。いくら沖縄が台風銀座と言え、この状況はあまり見たことが無い。台風8号が九州東側に上陸し、沖縄には影響なかったが、その次が危ない。台風9号の影響で、出発前日の8/8は沖縄の飛行機は軒並み欠航。石垣空港に至っては、空港自体が一日閉鎖になっていた。

こうなってくると、行きはANAで、帰りはJALにしたことが悔やまれる。台風で欠航になった場合、当該便は別の日に振り替えるか全額返却になるが、同じ航空会社でなければ、乗り継ぎ便や帰りの便には適用されない。行きの飛行機により旅行自体を辞めた場合、残りの航空券にキャンセル料が発生してしまうということだ。

日々天気図とにらめっこするのは、八重山旅行では慣れたもの。8/7時点で、沖縄本島までは飛びそうだが、石垣島は怪しそうと判断し、那覇で東横イン二泊を確保する。東横イン予約のすごいところは、公式予約なら、キャンセル料無料が当日の16時まで。楽天トラベルなどを通すとキャンセル料無料は前日まで。出ては消えを繰り返すので、タイミングよく予約を確保。飛行機欠航に対しては、いかに早く動けるかがポイントだ。

最終的には結果オーライだったが、本当は那覇〜石垣便も事前に動いておけば良かった。それは、欠航が決まってから動くのではなく、欠航しそうになったら、その時点で予約確保に動く。チケットを振り替るのではなく、予約を別に入れておいて、本当に欠航になったら振り替るというもの。予約だけなら、いくらでも入れられる。

今回は、8/7の朝の時点で欠航の可能性ありとなっており、振り替えはすでに無料になっていた。しかし、最後まで淡い期待をあきらめきれず、欠航決定になるまで保留していた。しかし、8/7夕方には早々と欠航が決定した。石垣空港は、8/8一日と8/9午前中の閉鎖が決定したようだ。波照間島の予約はせっかく3か月前に入れたというのに、たどり着けないことが確定したので、泣く泣くキャンセルした。

欠航が確定してからでは、時すでに遅し。夏休みの連休より一日早く出たはずが、翌日から夏休み週間に突入するので、那覇〜石垣便がしばらく取れない。これでは、石垣島にもたどり着けず、沖縄本島で一週間過ごすことになってしまうかもしれない。那覇に二泊することを覚悟して、本土から接続が無い、8/11朝一の便にキャンセル待ちを入れる。

しかし、こうなってもあきらめてはいけない。時々刻々と変わる残席状況を見ていると、8/8前日夜に、8/9の14時の便に空きが出た。14時以降は飛ぶようで、石垣空港に到着する最初の便だ。速攻で予約を変更し、石垣島までの足を確保した。ホテルはそのまま那覇でキープとした。当日飛行機が飛ばない恐れもあるし、石垣島が高級ホテルしか空いていない。こうして、出発前日夜までどたばたして、旅行の日を迎えた。


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【目次】
出発準備編
石垣島へ
石垣島
竹富島
青の洞窟
西表島
鳩間島
帰宅