'00夏 のんびり沖縄離島の旅 その7 - 西表島

8月20日(日)
西表島(南風見田の浜, NTT鉄塔)
西表島船浦港17:00 八重山観光フェリー 17:40石垣島離島桟橋
ビジネスホテルみなと荘

朝のニュースで、新たな台風が発生していた。明日には帰る予定であるので、今回はまったく台風の影響を受けずに帰れそうである。こんなことは夏の八重山5回目にして初めて。そして、テレビでは「道浪漫」という番組をやっており、今日はちょうど西表島であった。海の中の紹介が多かったが、上原の町が映し出され、お昼は波止場食堂が紹介されていた。そういえば、鳩間島で会った人が、波止場食堂はうまいと言っていたっけ。実は、自分はまだ行ったことがなかったのである。今日のお昼はここにしよう。

明日の飛行機は、那覇から羽田までマイレージ利用で取った席のため、石垣空港の出発は朝早い。西表島の船浦港から明日の朝一番の船に乗っても、ぎりぎり帰ることができるが、船浦港は波の影響で運休になる率が高い。西表島でもやること無いし、今日の夕方石垣島に移動することにして、それまでは原付で島内写真撮影大会にした。

今日も天気は素晴らしく良い。借りた原付は、スターターが使えないほどボロイもので、急な坂になると登れない。緩やかな坂でも、減速してしまうなど、かなり大変な原付だった。

まずは、いつものごとく、西表島東南にある、南風見田の浜をめざす。みどり荘のある上原からは、50kmくらいである。途中の西表島温泉は、あいかわらず閑古鳥が鳴いている感じであったが、夕方各民宿を巡って送迎してくれるバスが運行されるようになり、少しは便利になったようである。

南風見田の浜

さらに進むと、イリオモテヤマネコ保護センターの看板が見えた。過去何度となく行こうと思っていたのであるが、いつも月曜日で休館だった。しかし、今日は日曜日ということで、初めて訪れることができた。ここは、けがをしたイリオモテヤマネコを保護したり、生態調査の情報収集を行っていたりする施設。モニター画面には、寝ているイリオモテヤマネコを見ることができた。そこらへんの猫と、代わり映えがないと思ってしまう。イリオモテヤマネコだけでなく、西表島に生息する動物の生態や、剥製などの展示もある。

そして、そのまま一気に走り、南風見田の浜に到着。いつも台風のあとにばかり来ていたので、すごくきれいに感じる。遠くに波照間島もよく見える。そして、戻る途中で忘勿石の手書きの看板を発見。いままでこんな看板なくて、ガイドブックに紹介されながら、忘勿石がどこにあるのかわからなかったが、南風見田の浜からかなり離れたところにあったことが判明。ガイドブックに載っているものの、どうやって行くのかわからず、何度も聞かれて困った地元の方が、看板を立てたのかもしれない。波照間島を正面に見る岩場の上にひっそりと建っていた。

忘勿石

由布島の写真を撮影し、上原まで戻ってきたのは1時近くなった頃。お昼は波止場食堂に行ってみる。テレビでやるとすぐに大混雑になる東京の店と違って、こんなところでは混むわけもない。「一日30食の限定のためお早めに」、と番組の中では言っていたが、30食が売り切れることはないだろう。メニューはそばのみであるが、だしがうまくて、フルーツつきで400円とは安い。こんなところがあるとは、知らなかった。

さて、お昼を食べて、特にどこへ行くところもなくて、いつもの浦内川遊覧船乗り場のお土産や「みき」で海人(うみんちゅ)Tシャツと赤米を購入。海人Tシャツは、八重山を旅する多くの人が着ているもの。赤米は、古代米とも言われる餅米のようなもので、普通の米に少し混ぜると非常においしくなる。西表島のお土産には是非これらを。

NTT鉄塔

最後に、上原にあるNTT鉄塔を目指す。あまりにも急坂で、原付を降りてふかさなければならないという悲惨な状況だった。電波で与那国島や石垣島を結ぶ電話回線の鉄塔で、山の上に建っているものだから、当然見晴らしが良い。鉄塔からは、上原の町並みと、鳩間島がよく見えるが、船浦の方は天候が悪くなって、雨が降っているところもよくわかる。これは、ここらへんも雨が降りそうだな、と思っていたら案の定雨が降り始めた。しかし、5分もしないうちにやんでしまった。これでは、水不足になるわけだ。

しばらくのんびりしていて、スーパーでアイスを買って食べたりしていたが、それでもみどり荘には15時半には戻ってきてしまった。17時の船に乗る予定で、無料送迎バスに乗ることを考えても、まだ早すぎる。といっても、どこに行くところもないので、荷物を全て載せて船浦港へ。そして、荷物を置くと、みどり荘に戻ってバイクを返却。30分くらい歩いて、船浦港へと戻ってきた。まだまだ1時間近く待ちとなったが、最近になって屋根だけある待合所ができたので、日差しをさけられてよい。つい去年くらいまでは、こんなの何もなくて、単なる車の駐車場に船が到着していたような感じだった。

船に乗ればあっけなくて、久しぶりの石垣島離島桟橋に戻ってきた。宿をまったく決めていなくて、荷物も重いし面倒なので、最初に泊まったビジネスホテルへ。案の定空いていて、夕方の静かになって行く離島桟橋を眺めながら、今日は終わった。


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出発
鳩間島
鳩間島
鳩間島
西表島
西表島
西表島
帰宅